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お話3・・・約束はなるべく守って下さい!

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1970年頃だったでしょうか? 

ソビエトの船員が3人 我家に遊びに来ました、友達でもないのに・・・。

しかも昔のマツダの2サイクル360CCの小さな軽四に親父の運転で白煙を出しながら・・・。

親父が体重60キロとしてソ連人3人で約300キロ、軽く積載オーバーです。

当初は ロシア人だと思っていましたが、よくよく考えれば

必ずしもです。だって言葉が通じないから聞いてもないし,連邦国家だし・・・。

もしかして、彼らはスパイで 日本の庶民の暮らしを調査するために・・・。

髪の毛が赤く、肌が真っ白で、デップリで 初めて見る人種でした。

といっても外国人といえば友達のインド人しか知りませんでしたけど。

(そのインド人、友達なのに名前も連絡先も知りませんです、はい)

日本の下層階級の家庭に ピアノがおいてあるのに驚いたのでしょうか?

私にピアノを演奏しろと・・・怖かったので仕方なく チョロチョロっと演奏しました。

するとソ連人達は拍手してくれました。ソビエトにも社交辞令があると確信しました。

そして 羊の缶詰をくれました。自分としては キューバ・葉巻の方が・・・

あー、いやいや 心です。

残念なのは 彼らの連絡先をメモしておけば・・・と思うものの、

全く言語が通じないから無理?一応聞いてたみたいだけど・・・。

それでも接待できるのが 我家の懐の深さでしょうか!

果たして 彼らは 何人で何しに来たのでしょう?

07年8月25日・追記********

ソ連の男達は仕事中でもウオッカを飲むと聞きました。我家に置いてあった

ニッカウイスキーを全部飲んでしまい、慌てて近所の酒屋に買いに行ったのですが、

当時はコンビニや深夜営業の店はありません、島では日が暮れたら閉店です。

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それから、約束はなるべく守って下さい。今度来るときに”オルガンを持ってくる”

と言って、それから二度と我家を訪れることは ありませんでした。

くっそぉー!これも社交辞令かぁー!

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先日 妹にこの話をしたら、妹曰く ”ひょっとして、うちの両親、東側の諜報員かも?”

話が少し飛躍しすぎです。

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