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お話2・・・遺骨の引取り

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昔 あるところに おじいさんとおばあさんが 暮らしていました。

政府(軍部)の方針(富国強兵)に従ったかどうかは分かりませんが、

子どもを約12人(正確な数は不明)、内 男子6人位つくりました。

そして その長男に赤紙がきて、朝鮮へ出兵、

それから戦況は悪化、長男は南方の島に転属となりました。

おばあさんは(軍に)、”男子3人を差し出すので、長男を返してほしい”と

懇願しましたが、聞き入れてもらえませんでした。

やがて 長男は戦死し、遺骨を松永駅に降ろすから 引取りに来るように言われ、

一番下の弟が駅に引取りに行きました。

箱を開けてみると、骨の代わりなのか?石ころが入れてありました・・・それと

誰のものか わからない 意味不明の万年筆が1本入れてありました。

激戦地だったので 遺骨がないのは仕方ありません・・・しかし

何の説明書きもなく、石ころ・は あまりといえばあまりではないでしょうか?

07年9月9日****追記

できれば・なんですが、箱の中に陛下の署名で”あいすまん”の一筆が

入れてあれば、心の救いになったかもしれません、万年筆ではなく・・・。

07年9月24日****あっぱれ、G・H・Q!

遺骨を引取りに行った一番下の弟、朝 通学するのにGHQのジープが

通る頃を見計らい国道まで行き 手を上げて乗せてもらったそうです。

”昨日の敵は今日の友”なのでしょうか?

米英鬼畜と言っていた舌も乾かぬうちに この なびきよう・・・。

そのGHQ曰く

”お前達は乞食ではない!だからギブ・ミィ・・・て絶対言うな!”

そう言って よくガムをくれたそうです、チョコレートではなく。

意味がよく分かりません。

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