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お話10・・・魔法の手帳

07年8月30日****

広島の病院に入院していた頃・平成元年の頃のお話です。

入院生活で足腰が弱ってはいけないと思い、廊下を散歩していました

ある日の事、診察室の前を通ると、何やら言い争う声がしました。

人間という生き物は悲しいものです、こんなとき耳がダンボになってしまいます。

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医師・・・○○さん、もう どこも悪くないから退院して下さい。

患者・・・先生、そう言わんで下さい。わしは手帳を持っとりますけぇ。

医師・・・そう言われても困るんです。

患者・・・家に帰りとうないんです、じゃけぇ ずーっと入院させといて下さい。

医師・・・とにかく退院して下さい。

患者・・・手帳があるけぇ、全部タダじゃけぇ・・・。

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まぁこんな会話、どこの病院にいっても よくある話です。

ひとつ気になったのが”手帳”です。

患者は○○手帳とは言わず ”手帳”とだけ言ってました。

何手帳なのか 気になって夜も寝れません。

できることなら その手帳、私も欲しいんです。

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07年9月24日****自分なりに仮説を立ててみる。

仮説1・・・当時 病院は経費節減策を実施しており、その一環で

      利益につながらない患者を退院に追い込む作戦だった。

仮説2・・・その患者、家に帰ると不都合な事・例えば長男の嫁が鬼嫁で・・・

      とかで、どうしても家に帰りたくなかった。

仮説3・・・食費・家賃・光熱費など全てに於いて負担がゼロなので

      病院に定住して蓄財を企んだ。

仮説1と2の問題点は、手帳の疑問が残ってしまいます。

仮説3の問題点は、病院に住所を変更しなくてはいけません。

当然 却下されるとは思いますが・・・。

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