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支えあい、助けあい、高めあう。岡山高教組

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2023年度のとりくみ

身近なことを素直な言葉でおしゃべりできる場
−女性部2023年度 委員会(総会)

目に美しいもの、口に美味しいもののある会場で、心に美味しいおしゃべりができる仲間。女性部総会にはそんな素敵なものが揃っていました。
7月17日(月)、おかやま西川原プラザで2023年度女性部委員会(総会)が行われ、前年度活動総括と今年度の方針が承認されました。会場参加者は18名、オンライン参加者1名でした。
新任の井上女性部長は、「加入のきっかけは組合の方々がいきいきと活動されている姿。ステキな女性先輩教員に導いてもらってきた。
先日、平和行進に参加。軍事費43兆円に対し子育て3兆円の現実に違和感。子どもたちが正しい選択をできるように教員として生徒を指導していきたい。組合の活動の中で語らうということが力になっている。出会った方々から学ばせてもらってきた。しなやかにしたたかにしぶとくという言葉を前女性部長から教えていただいて、印象に残っており、自身も部長としてこの言葉のように活動を継続してきたい」と語られました。
女性休養室はしんどい時にきちんと横たわれるような設備施設がありますか?という問いに、「使いづらい場所にある」「暗くて狭くてゆっくりできない(更衣場所ロッカールームと兼用)」「多目的(生徒指導、茶道部など)に使う部屋になっていしまっている」などと、現場の様子が出され、改善点に気づくことができました。
おやつタイムや、百均の材料でメモスタンドをつくるクラフトタイムをはさみながら、和やかに賑やかに過ごしました。女性が元気な社会は平和な社会だと聞いたことがあります。美しいもの、美味しいものが大好きな私たち女性が、等身大で身近なことを素直な言葉でおしゃべりできるこの場を、これからも守っていきたいと思いました。

自分軸で物事をとらえて、心身のメンテナンスを    2022年度女性部フォーラム

 3月4日(土)、女性部フォーラムをおかやま西川原プラザにおいて開催しました(参加25名)。
前川女性部部長による開会挨拶ののち、「スカットリンダのヨガでスカッと美しく」と題して1時間のヨガレッスン、交流カフェトーク、独歩館ランチタイムという内容でした。午後は、「子育てママパパ応援カフェ」で3組の親子のご参加を頂き、復帰に向けての相談を受けました。  
フォーラム前半は、スカットリンダさんによる「女性」性アップに特化したヨガレッスンを行いました。
リンダさんはパリでの9年間の芸術活動ののち、バリ島でダヤプティヨガを習得、2011年からは美咲町に移住され、日本で唯一の「ダヤプティヨガ」の指導者として活動なさっています。
今回ご参加の皆さんは、学年末考査、成績処理、卒業式、一般入試に向けてと大変忙しい中集まってきてくださいましたので、凝り固まった首、肩、腕、背中などを緩めて開いていくヨガを教えていただきました。
まず下腹丹田に重心を置いて立ちます。そのあと胸を開くように肩甲骨を寄せて腕を水平に広げます。これを繰り返すと、浅い呼吸も深くなり、だんだん体が温かくなってきました。また骨盤をゆっくり回すことで女性特有の不調が改善できることも教えていただきました。
最後は「手のひらに自分の笑顔を写し、毎日頑張っている自分を褒めてください。大自然に生かされていることに感謝してください。ヨガは自分の気持ちや体に意識を傾け、自分軸で物事をとらえていきます。不調に早く気づいてメンテナンスしていくことが大切です」と教えていただきました。  
後半はおいしいお菓子とコーヒーで交流しました。学校生活で気になっていることなどの意見交換をしました。会の後は酒工房独歩館に移動して9つ旬彩プレートランチをいただきながら楽しいひと時を過ごしました。  
コロナ禍で3年ぶりの開催となりましたが、このように集まって話ができて本当に良かったです。やはり女性は集まって語ることでたくさんの気づきや癒しをもらえることを再認識しました。皆さんの笑顔がたくさん見られてこちらもうれしかったです。  これからも女性部では皆さんが楽しく集まれるような会を開催していきたいと思います。 またご参加ください。お待ちしています。【水野淑子さん/玉野商工分会】     トップへ戻る

2022年度のとりくみ

  • 保健室からの発信
    2022夏の全国学習交流集会in岡山

      「目の前の子どもたちの成長と発達を願い、多くの人と手をつないで支援することを大切に…」と、全教養護教員部が毎年開催してきた夏の全国学習交流集会。2020(オリンピック)、2021(新型コロナウイルス感染症流行)と延期が続いていましたが、このたび3年ぶりに7月30日(土)〜7月31日(日)にかけて、ここ岡山(おかやま西川原プラザ)で全国集会が開催されました(参加者75名、うち岡山県15名)。準備段階から感染対策を第一に掲げ、感染状況によってはリモート開催や中止も念頭におく異例ずくめのスタートでしたが、気がつけば第7波真っ只中での開催。規模縮小は余儀なくされたものの、全国からの参集・対面で無事にこの会が行われたことは何よりの喜びとなりました。 1日目は、松本圭介さんのミニライブで開幕。西日本豪雨復興支援ソングやコロナ禍で傷ついている子ども達へのエールソング「Never give up!」等、あたたかな歌声やメッセージがみんなの心に響いて学習会のスタートを盛り上げてくれました。その後、石川康宏氏(神戸女学院大学)の記念講演「コロナ危機を乗り越えられる社会をどうつくっていくのか」では、日本の政治・経済・社会をどうみるか、子どもたちに希望ある未来を引き継ぐためには、自分達が大事にしたいものは何かを見極め、政治と関わることがとても大切であること、手本となる北欧諸国の政治・社会のあり方や考え方について教えていただきました。自主講座では、渡邉久美氏(香川大学)、岡ア愉加氏(岡山県立大学)におこしいただき、現在作成中の摂食障害指導パンフレット「ダイエットを始めたいあなたへ」についてご説明いただくとともに先行資料もいただきました。2日目の4分科会では、全国各地の実践をもとに大いに学びあいました。閉会式では、若手3名(うち2名は岡山県)が集会に参加した熱い思いを語り、次期開催予定の兵庫県からは関西カラーの巧みな話術に思わず口元がゆるみ、繋がり始めた明るい未来を感じました。 県内同士でも顔を合わすことが少なくなって、力を合わせて準備することが難しかった今回の学習交流集会でしたが、岡山高教組本部、女性部のお力添えもいただきながら、無事に会を運営することができました。美味しいお弁当にパワーをもらい、ワイワイしながら全教の先生方に旬の桃を食していただき、ささやかな茶話会でホッとする。組合員の結びつきを楽しく感じる2日間となりました。 【山下 知子さん/岡山朝日,現地実行委員長】
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  • 先輩方が勝ち取った権利を次の世代へ      女性部総会

    7月17日(日)、県立図書館サークル活動室で、2022年度女性部委員会(総会)が行われ、前年度活動総括と今年度の方針が承認されました。
    会場参加者数は18名で、コロナ前に比べれば小規模な総会ではありましたが、参加者にとってはその分気兼ねなく発言することができました。全体を通して印象に残ることばを紹介して、ご報告に代えようと思います。
     「困っていること、改善したいことは、たくさんの人が声を上げないと変わらない。誰かが勝手にやってくれるわけではない。時間がかかってもひとりひとりが声をあげる必要がある。県と直接交渉ができるのは組合だからこそ。」
    「『守られていたのだ/だから守らなければ』。ある詩の一節を目にして、組合も同じだと感じた。先輩方が勝ち取ってきてくださった権利を守らなければならない、と、改めて考えた。」
    「定年延長で、年齢はそう違わなくてもボーナス支給額がぜんぜん違う。訴えていかないとはじまらない。」  
    分会交流では、「若い教職員が次々やめていく」「再任用の先生が多く少数の若者に負担がかかっている」「代員が見つからない」など、切実な職場の実態が語られました。働き方改革の前に、十分な人手の確保が必要だと実感する交流でした。  ……という重たい話題を払拭する「学習会」は、アロマキャンドルバー作り。玉野商工分会小野智子先生を講師としてお迎えして、和やかなひとときを過ごしました。キャンドルやドライフラワー、香りを選んで、自分だけの作品が完成すると皆笑顔になっていました。
    細く長く楽しく無理なく、女性部の会は続きます。次はご一緒にいかがですか。(大嶋弓枝さん/玉島商業分会)  
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    2021年度のとりくみ

    「定時退校」したくても…忙しさの原因を分かってほしい
    −2021年度 女性部委員会(総会)−

        7月11日(日)、おかやま西川原プラザ会議室にて本年度女性部委員会(総会)が開かれました。女性部としては初のハイブリッド形式で、例年好評だった小物作りの時間も割愛しての開催でしたが、オンラインも含めて17名の参加があり、和やかな会となりました。 井上、水野両副部長よりそれぞれ昨年度活動総括案・本年度活動方針案の説明があり、拍手で承認がなされた後は分会交流です。今年も各分会から貴重な生の声を聞くことができました。 今年の訴えで目立ったのは、”働き方改革”に伴って「定時退校」を強く迫られて困るというものです。「”5時に帰れ”と睨まれる」「指導が面倒なので、”ミライム”に正しく記録をしていない」等。「根っこには多忙化がある。なぜ私たちはこんなに忙しいのかそこをきちんと押さえる必要がある」との指摘もあり、一同は大いに納得。また、子育て中の方からは妊娠代替制度の不具合に対するご意見もいただき、まだまだ制度改善の余地はあり、女性部の存在意義を再確認する場となりました。 「組合の存在を頼もしく思えた」「来て良かった」とのうれしい声が今年も聞かれました。組合は決して3K(くらい、かたい、こわい)ではない。3S(しなやかに、したたかに、しぶとく)の精神で、無理はせず、まずお隣の方への声掛けから始めましょう。愚痴を言い合うことで、要求実現への第一歩としていきましょう。 【前川 徹子さん/倉敷鷲羽】
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    2020年度のとりくみ

    もう一歩がんばろうという元気がもらえた−3/7 女性部フォーラム

    3月7日(日)、岡山県立図書館にて恒例の女性部フォーラムが開催されました。高校入試を控えた忙しい時期、更にコロナ禍という状況の中ではありましたが、感染症対策を十分に施した上で12名の組合員と3名の女性部OGを加えて実施できました。
    前半はトークと交流ということで、元・岡山高教組副執行委員長で現・全教中央執行副委員長の有馬理恵子先生から「わたしはコロナで〇〇しました」と題してお話をいただきました。初めに東日本大震災とこのコロナ禍の共通の問題として、子ども達が心の傷や傷みを外に出せないままになっているのではないかという点を挙げられました。子どもの不登校や自殺の増加の問題やコロナによって更に深刻度を増す貧困の問題など、日々の授業より少し広い視野で「子ども」を取り巻く問題について考えさせられました。また、組合の存在によって行政に働きかけができた事例の紹介や、女性教職員だからできる職場での働きかけについて「まずは語り合い、つながることから始めよう」というエールをいただきました。
    美味しいケーキとコーヒーで小休止の後、映画「RBG」を鑑賞しました。昨年9月に亡くなったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事のドキュメンタリーです。日本でも女性差別が話題となる今、タイムリーな作品でした。男女同権の先進国と思っていたアメリカでもこのような苦労があったこと、私たちにはルースのような魅力的な先輩がいたことに勇気づけられました。「明日からまた頑張ろう」「子どもたち、後進の人のためにあと一歩頑張ろう」という元気がもらえた1日でした。
    【細川 直子さん/玉野光南】
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    我慢して頑張って… 疲れがたまりがちな今こそ「共感」「協力」が必要
    −2020年度 女性部委員会(総会)-

    7月11日(日)、今年度の女性部委員会(総会)が開かれました。今年はコロナによる休校、緊急事態宣言による外出自粛など、一年前には想像だにしないことが起こっています。また、今年は梅雨が長引き、当日も曇りで雨が降りそうな中、各校から22名が参加し、無事開催されたことが何よりだったと思います。
    今年は休校による授業の遅れがとりざたされ、夏休みは全国的にも一番といっていいほど少なく、教職員負担は増加しています。また、今まで考えたこともなかったリモート授業の実施などに戸惑うことも多い中、たくさんのみなさんの生の声をお伺いすることができました。それぞれの職場での混乱、困惑の中、精いっぱいできることに取り組もうとする皆様方のお話をお伺いでき、「自分だけじゃなかった。参加してよかった」と思いました。過重労働のこと、育児短のこと、オンライン導入に伴って教育格差が心配されること、まだまだ取り組んでいかなければいけないことが沢山あります。その中で、支援学校の登校バスを増便したことに伴って、同乗しなければいけない先生方のご負担について、高教組が迅速に申し入れをして、早速人員が確保されたことを聞き、声を上げていくことの大切さを実感しました。
    私たち教職員は我慢して頑張ってしまって、疲れがたまりがちです。だからこそ、女性部長の前川先生の「無理をしないことが大切です」というお言葉に救われる思いにもなりました。今こそ「共感」「協力」が必要だと実感し、職場にもその思いを広げていこうと思いました。
    総会後にはハンドメイドの袋をみんなで作りました。フェルトのバッグは「簡単、かわいい」取り組みやすいもので、短時間に満足するものが完成し、本当に楽しいひと時を過ごすことができました。
    「数は力」です。来年も再来年もずっと、無事この楽しくもためになる会が開かれますように願ってやみません。
    【有吉 桂子さん/烏城】

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    2019年度のとりくみ

    「働きやすい職場」のために学ぼう
    −第64回 はたらく女性の中央集会 in 宮城−

    11月16日(土)〜17日(日),第64回はたらく女性の中央集会 in 宮城に参加しました。 16日の分科会では,「ハラスメントのない職場・社会に」に参加しました。ILOがハラスメント禁止条約を批准し,世界の動向としてハラスメントを禁止する流れができてきており,日本も法改正時にはニュースなどで報じられ,個人的に「法律が変わったなら大丈夫だろう」と考えていました。しかし講義を聞き,先の法改正ではパワハラの防止措置義務にとどまり,禁止規定がなく,ILOのハラスメント禁止条約を批准できるレベルにないことを知りました。 意見交流の際に,他の参加者のいわゆる「ブラック企業」に勤めた体験談や現在進行形の争議についての経過についての話を聞きました。私自身も会社員時代にハラスメントを目の当たりにしていましたが,当時は「パワハラ」という言葉を知っていても,自分自身が経験しているということに気が付いていなかったことを思い出しました。自分を守るためには知識を得ることと,我慢することではなく疑問を持ったり他の人に相談することが重要であり,自分もまた声を掛けていくことが出来るようにならなければとあらためて感じました。 17日の全体会では,ジャーナリストの竹信三恵子さんより「企業ファースト化する日本−女性の働き方を問う」という題目でご講演いただきました。盛んに「女性活躍」や「働き方改革」という聞き心地の良いワードが飛び交っていますが,本当に労働者にとってよりよいものになっているのか,中身を知らなければならないと感じました。 2日間を通じて,理不尽な環境で労働を強いられるという状況は他人事ではないと感じました。
    膨大な仕事量にへとへと---だからこそ集う意義がある。
    岡山高教組 女性部2019年度委員会(総会)開催
    7月21日(日)、サンロード吉備路(総社市)にて2019年度女性部委員会(総会)が開催され、27名の参加がありました。
    日本のジェンダーギャップ指数は110位と依然として大変低く、G20はもとより近隣諸国より低い状態であることが、今の働く女性たちの苦しさを象徴していること、私たち当事者が訴え続けることの大切さを確認しました。
    分会交流では、「芳香剤づくり?ちょっとどうかな…と思ったけれど、夢中になった。」「久しぶりに参加し、やはり女性部っていいなと思った」という感想が多く聞かれました。また、「膨大な仕事の量でなかなか帰れない。小学生の母親教員たちは疲弊している」「育休代員が決まらない。校長から『県はあてにならないぞ』と言われている」といった現場の悩みやしんどさに関する発言もめだちました。
    育児短時間勤務については、「育短勤務の教諭は朝から午後2時まで、代員は10時から定時まで勤務。4時間の重なりがあり、助かっている」という意見がある一方、「教科内で2名の育短勤務者がいる。代替の一人が妊娠し年度途中で退職。もう一人が2人分請け負うことになってしまった。常勤勤務が無理だから短時間勤務にしていたのに、NOと言えない雰囲気の中思いがけず無理して働く状況に陥っている。教諭の権利が守られる反面、代替の非正規が犠牲を強いられる実態がある」という報告がなされました。
    前川女性部長はあいさつで「組合は『日向の置き石』だという。石の上に立てば、遠くが見える。閉塞感のある日常から離れて、少し視野を広げてみることに意義がある」と組合活動の意義を述べました。今年も「楽しかった」「来てよかった」の声が続々とあげられた女性部総会。要求運動を継続する決意を共有して、笑顔とともに閉会しました。
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    全国からの養教のリアルな話を共有、
    島根では複数配置完了! −全教養護教員部2019年度総会

    令和初!の全教養護教員部総会(東京)に出席してきました。
    高速バスで朝6:30にすでに新宿にいた私は、「寝てしまわないだろうか…」とかなり心配でした。しかし、眠くなるどころか、全国から集まった先生方のリアルなお話が興味深くて、普段より集中していたくらいでした。
    養護教諭の複数配置が完了(島根)、夏の暑さ対策がなされていない(北海道)、養護教諭の非常勤時給が他教科の先生より安い(岐阜)、講師経験のある新採用者には指導者がつかない(奈良)、トップダウンでフッ化物洗口をやるように言われる(多くの県)など、各県の様々な現状のお話がありましたが、私が岡山県から情報提供したのは、「SSWが全校配置になっている(県立)」というもの。これに対してはビックリするぐらいみなさんから質問があり、「いいなあ」「羨ましい!」「うちの県なんて…」と多くの声が上がっていました。
    子どもたちを取り巻く環境も複雑化し、私たち養護教諭の職務も幅広くなっています。精神的に苦しい時も多いのですが、そういう時間こそが子どものために重要だったりもするので、その分、別のところで負担の軽減がなされていくといいなと思います。
    今回、あらためて自分の置かれている環境を客観的に見ることができたように思います。今までの活動を引き継いで、今年度も頑張っていきます。
    【木村 亜希子さん/玉島】
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    心も体も大満足!  −3/3 女性部フォーラム−

    3月3日(日)、サンロード吉備路にて女性部フォーラムが開催され、41名が参加しました。
    最初に元女性部副部長の島田宏恵さんのミニ講演がありました。1970年頃、女性への早期退職勧奨(いわゆる「肩たたき」)がなされる年齢は56歳と男女で4年も違っており、この事実を知ったとき先生は「怒り」を強く感じたと話してくださいました。この差別が解消されたのは、10年後。その権利を勝ち取る過程には、諸先輩方の苦労と努力があり、私たちもそのことを決して忘れてはならないと思いました。
    母性保護についてのお話の中では、先生が出産・育児をされていた当時、代員と現場復帰の保証された育児休業制度は皆無であったということを伺い、正直驚きました。今でこそ育児休業も当たり前のように享受していますが、地道に女性部での運動を続けてくださった諸先輩方の力で育児時間休暇がスタートし、最終的には最長3年間の育児休業が保障されるまでになったのです。
    最後に、女性が働き続けるために必要な3つのこと、@権利を学習すること、A職場の仲間の支え、どんな悩みも話して共有することのできる職場環境をつくり、自分が困っている時に支え力になってもらえる誰かがいること、また自分が誰かの力になること、B女性部が専門部として声を上げていくこと、をお話ししてくださいました。先生がしなやかに、そしてパワフルに教員生活を全うされた秘訣はここにあったのだ、と納得ができました。
    後半は、整理収納アドバイザーの金井美和さんによる講演で、実例とユーモアを交えながら、定位置の決め方、片付けの鉄則など、基本的な考え方のアドバイスをいただきました。さっそく5月の連休は片付けに取り組みたい、という前川副部長の終わりのあいさつに多数の参加者が頷いたのでした。
    講演会後は、ご退職を迎えた小野恭子さん(倉敷天城)、三宅ちはるさん(玉野光南、女性部部長)への花束贈呈、そしてお待ちかねのランチバイキング!おしゃべりも弾み、贅沢なお昼のひとときを過ごしました。 【唐井 悦子さん/鴨方】
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    2018年のとりくみ


    貧困家庭の支援には教育と福祉の連携が重要  −岡山県母親大会−

    2018年10月8日(土)、西大寺にて標記の大会がおこなわれ、高教組から10名が参加しました。高教組担当の「教育と子どもの貧困を考える」分科会では、助言者に紀奈那(一般社団法人子どもソーシャルワークセンターつばさ)さんをお迎えしました。学校関係者以外にも子育て中の方や医療関係者等、教育や貧困問題に関心の高い方々が集まり有意義な意見交換ができました。
    基調報告で紀さんは、「親世代にとってラインやメールの方がハードルの低い連絡方法であるのに対し、学校側は電話連絡が優先でメール交換は敬遠される傾向にある」と、行政や学校の認識と、支援を必要としている親の実情やニーズがかみ合っていない点を示唆しました。また支援の投げかけ方への配慮については、相手が支援を受け取りやすいアプローチを試みる必要があり、教育と福祉の壁を取り去って、連携を深めることの重要性を語りました。
    10月8日(土)、西大寺にて標記の大会がおこなわれ、高教組から10名が参加しました。
    高教組担当の「教育と子どもの貧困を考える」分科会では、助言者に紀奈那(一般社団法人子どもソーシャルワークセンターつばさ)さんをお迎えしました。
    学校関係者以外にも子育て中の方や医療関係者等、教育や貧困問題に関心の高い方々が集まり有意義な意見交換ができました。

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    全国女性教職員学習交流集会in北九州
    教育にもとめられる困窮者支援のあり方を学ぶ
    −全国女性教職員学習交流集会in北九州−

    10月6日(土)〜7日(日)、北九州市立大学にて標記の大会がおこなわれ、岡山からは3名が参加しました。 開会行事では、全国各地や海外でも公演をおこなう知的障害者で構成される「チャンチャン劇団」によるパフォーマンスや、かつて大日本帝国のアジア侵略の拠点として、多くの軍需物資を送っていた門司港などの戦争遺跡を紹介したプレゼン「まるごと北九州」が上演されました。 記念講演は、北九州を拠点に生活困窮者支援に長年携わる、牧師の奥田知志氏(NPO法人抱樸理事長、ホームレス支援全国ネットワーク理事長)によるもので、「行政や警察、学校が陥りがちな『親はこうあるべき』といった対峙型支援ではなく、困窮者に寄り添う伴走型支援が、いまもとめられている。責めるばかりでは相手は逃げてしまい、解決につながらない。自己責任論社会の中、大人も子どもも先生も『助けて』と言えない。社会的孤立は経済的困窮に密接につながっており、誰かが『愛情のコップ』に水を入れてやらなければ、この連鎖は断ち切れない」と、生活困窮者の抱える深刻な現状や、教育にもとめられる支援のあり方などが語られました。 参加した山下知子さん(岡山朝日)の感想(抜粋)
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    2018年度女性部総会
    女性部、やっぱり大切

  • 7月22日の昼下がり、ボサノバの流れる西川原プラザ第6会議室にて、2018年度女性部総会が開催されました。豪雨災害から2週間後でしたが、31名の参加があり、有意義な2時間半を過ごしました。
    初盤は、2017年度の総括、2018年度の活動方針について提案、採決がなされました。
    中盤は、「手仕事で、気持ちもほぐそう」と、布製缶バッジで簡単な小物づくり。端切れ布やレース、キラキラビーズをおもいおもいに組み合わせて、雑貨屋の店頭に並んでいるような、髪ゴムやクリップを作成しました。ほんの短時間でしたが、5〜6名のグループで机を囲んで、夢中になって作業したり、他愛のないおしゃべりを過ごすことが、予想以上のリラックス効果を生んだようで、好評でした。
    終盤は、それぞれの分会の様子や、日々疑問に思っていることなど、さまざま思いを共有する交流時間としました。恒例の時間なので、「これを話そう」と胸に秘めておられた方も多く、次々に思いが語られ、それぞれに深い共感が得られました。

    やはり「多忙」は大問題
    「以前は緩急があったのに、今は365日働いているという感覚」
    「私たち女性は1日に2度出勤している。一度目は学校に、2度目は家庭に。夕食づくりを終えて、やっとホッとできる」「早く帰れないのはつらい。早く帰っている人を責める人もいる。その気持ちがわかる自分もいる」「評価制度のせいなのか、多忙のせいなのか、少しずつぎすぎすした職員室に。仕事の領域や境界に過敏に反応する方がいる」との声が次から次へとあげられました。どの報告も背後に深刻な状況がうかがえます。

    集まれば元気、語りあえば勇気
     「総会は、いろいろな生の声が聞けることが一番良いと思う。手芸やおいしいクッキーで気持ちが一気にほぐれたからこそ言い合える本音。とても勉強になるデータもいただき、ますます私たちが力を合わせて頑張らねば、と思いました」「自分が誘ってもらったように、声をかけたい」「楽しいことあり、学ぶことがり、和やかな雰囲気があり、良かった。素敵な会だった」。忙しいなかご参集くださる皆さんが、「来てよかった、意義深い」と思える会でなければ、と思っています。来年も、お待ちしています!

岡山高教組

〒703-8258
岡山市中区西川原255 おかやま西川原プラザ3階

TEL 086-272-2245