私の本棚<2017年

メディア掲載エッセイ・記事紹介        
                    workfor 

workfor ワークフォー 久本恵子  

区分01 女性と仕事/キャリア・アドバイス

No. 著書紹介 ミニ書評・備考
01

「仕事力を高める『図解思考術』
<理解力・企画力・伝達力>が飛躍的にアップする」

・監修 久恒啓一(ひさつね・けいいち)(宮城大学事業構想学部教授)
・編集 コスモ文庫編集部
・永岡書店
・2003年1月10日初版発行、486円(税別)


 


 

〜 一部引用(第一章)始まり 〜

箇条書きにも大きな欠点があるのです。確かに長々と文章が続く文書よりは、箇条書きの方が読みやすく、内容のポイントがつかみやすいことは認めます。しかし、箇条書きには、意外な落とし穴が潜んでいます。それは、いったい何でしょうか?

最も大きな問題点は、各項目の優先順位や因果関係を盛り込むことができない点です。たとえば、会社の部署名をただ箇条書きに並べても、会社の意思決定のあり方はさっぱりわからないでしょう。
(中略)
ところが、図にするとどうでしょう。A開発社がどんな会社か、少なくともその組織については理解できるのではないでしょうか。これが図解の効果です。

〜 一部引用(第一章)終わり 〜


〜 一部引用(第二章)始まり 〜

これまで、図解の長所を中心に述べてきましたが、図解表現や図解コミュニケーションに短所がないかというと、決してそうではありません。どんな手段や方法にも、欠点やデメリットはあるものです。図解は、物事の関係を上手に表現できる半面、微妙なニュアンスやディテールを表すには不向きな面があります。
一方、文章はそうした細かな点を扱うのが得意です。

(中略)
図解は多くのすぐれた面を持っていますが、だからといって、
「図解ですべて説明する」と意固地になってこだわる必要はまったくないのです。

〜 一部引用(第二章)終わり 〜


02

講談社現代新書
「未来の年表
人口減少社会日本でこれから起きること」

・河合雅司(かわい・まさし)
・講談社
・2017.06.20 第一刷
2017.07.26 第八刷、760円(税別)

〜本文から、一部引用始まり〜

今取り上げるべきなのは、人口の絶対数が激減したり、高齢者が激増したりすることによって生じる弊害であり、それにどう対応していけばよいのかである。
経済が成長し続けたとしても、少子化に歯止めがかかったり、高齢者の激増スピードがゆるんだりするわけでは断じてない。
(中略)
われわれは決して楽観論に逃げ込むことがあってはならない。
”不都合な真実”であっても目を背けず、それに立ち向かう選択をしなければならないのである。
〜一部引用終わり〜


〜一部引用始まり〜
日本を救う10の処方箋(わずか50年で勤労世代が40%も少なくなるという「非常事態」)

【戦略的に縮む】
1.「高齢者」を削減(新たな年齢区分で計算する)
2.24時間社会からの脱却
3.非居住エリアを明確化
4.都道府県を飛び地合併
5.国際分業の徹底
【豊かさを維持する】
6.「匠の技」を活用
7.国費学生制度で人材育成
【脱・東京一極集中】
8.中高年の地方移住促進
9.セカンド市民制度を創設
【少子化対策】
10.第3子以降に1000万円給付

〜一部引用終わり〜

03

「坂の上の坂
55歳までにやっておきたい55のこと」

・藤原和博(ふじわら・かずひろ)
・ポプラ社
・2011.11.25 第1刷、1,100円(税別)


本の帯より
 年金、雇用、医療、災害……
 国も会社もあてにならないこの時代、
 50代から30〜40年をどう過ごすのか?

 あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道。


〜はじめに、から一部引用始まり〜

しかし、日本への、さらには過去に生きた日本人への思い入れを持つことはさておくとして、今と昔では大きく違うことがあるのは忘れてはならないと思っています。
それは、日露戦争を戦った約百年前、「坂の上の雲」世代の平均寿命は、今の半分だったということです。

子ども時代をゆったりと過ごして一人前になり、兵役を果たすなり、家業を継ぐなりして、夢中で一生懸命に仕事をしていたら隠居の時期を迎え、やがて死に至った。
言ってみれば、「雲」を眺めたまま走り続けていたら、余計なことを考える必要もなく、あっさりと死をむかえることができた。あの時代はそうだったのだと思うのです。

ところが、現代に生きる私たちはそうはいかないのではないでしょうか。
例えば、六十歳から六十五歳で仕事をリタイヤしても、死ぬまでの時間はまだまだ相当にあります。平均寿命を考えただけでも、二十年、三十年とあるのです。「坂の上の雲」の時代に比べて、人生が圧倒的に延びました。

(中略)
本書は、「坂の上の坂」を意識し、上り調子に坂を上がり、これからの時代にふさわしい人生を歩むためには何を準備しておけばいいのかを、みなさんと共に準備するために生まれました。

 

(中略)
その長く曲がりくねった道を、楽しく歩いて行くことができるかどうか。それは、私たちがいかに視点を転換させられるか、にかかっているのです。しかし、意識して行動できれば、「坂の上の坂」はもはや怖いものではない、とも思えるのです。
人生が終わりを迎える、その瞬間まで。ハラハラ、ドキドキ、ワクワクしながら。顔をほてらせ、やや上を向きながら。

〜一部引用終わり〜

目次から引用

序章 人生のエネルギーカーブに気をつけよ
第一章 世の中を信じる
第二章 幸せは自分の中にある
第三章 ”いい子”は、もうやめる
第四章 会社を利用し尽くす
第五章 消費の作法
第六章 コミュニティをシフトする
第七章 パートナーと向き合う
第八章 死とお金を考える
第九章 本当に必要な備えをする
おわりに 

キーワード引用

人生の正解なんてない。自分で納得できる解 − 納得解を作り上げるしかない。
これから求められるのは、正解を見つける力(情報処理力)でなく、正解のない問題にアプローチする力(情報編集力)である。
修正主義で、まずは一歩踏み出し、前に進む。


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区分02 自分史・文章表現・聞き書き

01

「自分史を本にまとめる人 必携の
 自分史白書2016」

・編著  「自分史白書2016」編集委員会
・発行日 初版2016年8月7日初版(自分史の日)、2,222円(税別)

〜 一部引用始まり 〜

  はじめに

  (中略)
ご承知のように、自分史は多彩な表現形態をとるようになっています。しかしながら、本書では、紙媒体・書籍としての自分史を中心に据えて編集しています。

それは紙媒体を念頭に置いた自分史作りは、他の媒体での自分史作りに応用が利くことと、今現在最もポピュラーな媒体であるからです。

本書は、自分史作りのサポートに取り組んでいるプロフェッショナルの方はもちろん、今後関わりたいと考えている方をも対象としています。

特に、これから関わりたい方にとっては、普段知り得ない知識や情報源として、いわば「転ばぬ先の杖」としてもご活用いただけるものと自負しております。皆様の活動の一助になれば、
これに勝る喜びはありません。

         「自分史白書2016」編集委員会 野見山肇

〜 一部引用終わり 〜


自分史活用アドバイザーの方々による「自分史白書2016」、
私も、氏名非公開ですが、一部取材を受け、回答させていただいております。ありがとうございます。

(一般社団法人自分史活用推進協議会 推薦図書)

02

ぴあMOOK
新しい自分史の作り方 〜提案と実例28
「書かない自分史」
・著者 倉林奈々子(くらばやし・ななこ)、野見山肇(のみやま・はじめ)
・ぴあ株式会社
・2016年7月30日発行、1,600円(税別)

〜著者からのひと言、一部引用始まり〜

自分で必死に書かなくても、書くノウハウがなくてもできる、という「自分史のスタイル」を提案し、28の実例とともにご紹介します。

自分らしい趣味や活動・特定の出来事などにフォーカスを
当ててつくる自分史、制作する過程や作り方によってさまざまな効果を生む自分史、印刷物以外の形態・バラエティに富んだまとめ方の自分史といった、3つの章でわかりやすくお伝えします。

 〜一部引用終わり〜


自分史活用アドバイザーお二人による、共著。

私も、お声かけいただき、コラム欄の一つとして、原稿「節目の棚卸し自分史」を掲載いただいております。ありがとうございます。


気軽に伸び伸びと、その気(書く気)になっていただけることに、喜びを見出してお手伝いしている、workfor ワークフォーではありますが、書くことに若干ハードルを感じられる方々には、大変参考になる書籍です。

(一般社団法人自分史活用推進協議会 推薦図書) 

03

2016自分史プロジェクト
「庶民の昭和史 学び、思い、これからも」(合同自分史)

・企画・発行 一般社団法人 晴れの国長寿文化協会
・編集統括 workfor ワークフォー 久本恵子
・印刷製本 有限会社大学製本所
・2016年11月3日発行、1,000円(頒価)

 

高齢者の生きがいづくりに取り組む、一般社団法人晴れの国長寿文化協会企画・発行、「庶民の昭和史シリーズ・第七版」です。編集統括として、お手伝いさせていただきました。

お手伝いした私にとりましても、多くの感動をいただきました。誠にありがとうございました。

04

「聞く、書く。なぜ聞き書きをするのか」
 (聞き書き人の会会報誌 第5号ー)

・聞き書き人の会 著
・聞き書き人の会 発行
吉備人出版 発売
・2017年1月31日、500円(税別)


A5判、全140ページ、縦書き(右開き)
聞き書きは、話し手と聞き手が対話を重ねて、話し手の人生や思いを「話し手の、一人語りの話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。
そして、その時代に生きている一人ひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組みでもある。

・「聞き書き人の会(ききがきびとのかい)」とは。

聞いて、書いて、学び、伝える −
岡山県を中心に、人や地域の歴史を、そこに住む人々への聞き書きを通して後世に伝えることを目的に、「聞き書き」(聞く・書く)という技術を学び、身につけ、実践する会です。2011年(平成23年)4月8日(金)発足。

 

なお、2011年4月発足時より参加させていただいておりましたが、2017年3月をもちまして、久本恵子は、聞き書き人の会を
円満卒業させていただきました。誠にありがとうございました。

 

05


「2017 位置(いち) Position 第15号、15周年記念号」

(岡山県エッセイストクラブ作品集)
・岡山県エッセイストクラブ 編集
・和光出版
・2017年4月1日発行、1,200円(税別)


全九章(A5判、計212ページ)にわたる、力作の数々です。
私も、第七章 P157〜P162 に「カーナビ入門」を書いております。

〜一部引用始まり〜
(「位置」のこころ(2003年4月創刊号巻頭言))

われわれは言葉の力、美しさを後世に伝えることの大切さを自覚した集団ともいえましょう。
〜一部引用終わり〜


 

06

「2018 位置(いち) Position 第16号」

(岡山県エッセイストクラブ作品集)
・岡山県エッセイストクラブ 編集
・和光出版
・2018年4月1日発行、1,200円(税別)

 

全十章、計68編(A5判、計226ページ)の力作の数々。
私も、第八章冒頭、P168〜P172 に「床の間のテレビ」を書いております。

〜一部引用始まり〜
(「位置」のこころ(2003年4月創刊号巻頭言))

われわれは言葉の力、美しさを後世に伝えることの大切さを自覚した集団ともいえましょう。

同時に親子・家族・地域社会のコミュニケーション、共生社会における言葉の表現力の大切さを検証し、その技術を磨く精進を怠らない集団として地域文化の中での確かな「位置」を占めたいと思うのです。

〜一部引用終わり〜


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区分03 その他

01

「第六十八回 京おどり プログラム」

・編集兼発行人 宮川町歌舞会
(京都市東区宮川筋四丁目、宮川町歌舞練場)
・平成29年(2017年)4月1日、600円

2017年4月、京都に出かける機会があり、祇園・宮川町の歌舞練場で、舞妓さん、芸妓さんたちの華やかな踊りを初めて拝見。祇園について基礎知識の少ない身には、ぼんやりと、そういえば、都をどり(おどり)、という言葉は聞いたことがあるな、春、桜の季節に、舞妓さんたちが踊りを披露する行事だったかな、という程度です。

私が、今回拝見したのは、京おどり。
都をどり(おどり)ではありません。では、どう違うのか。
祇園に詳しい方には、簡単な問いでしょう。

祇園には、5つの花街(かがい)があり、これを総称して、五花街(ごかがい)と呼んでいます。

祇園甲部(ぎおんこうぶ)
宮川町(みやがわちょう)
先斗町(ぽんとちょう)
上七軒(かみしちけん)
祇園東(ぎおんひがし)


それぞれに舞妓さん、芸妓さんが所属していて、都をどり(おどり)とは、祇園甲部歌舞会が主催する、春の行事で、宮川町歌舞会が主催する行事は、京おどり、です。

ちなみに、京おどりは、今年、第68回、
2017年(平成29年)4月1日〜16日まで、16日間開催。
都をどり(おどり)は、今年、第145回です。


一つの言葉の背後には、膨大な歴史、情報があります。
勉強になります。ありがとうございます。
各歌舞会とも、一年間、毎月の行事がびっしりとあり、
宮川町の京おどりは、その一部です。

 

02

「肩書のない人生」

・著 相田みつを
・編 相田一人(あいだ・かずひと)
・学校法人文化学園 文化出版局
・2014.06.09第一刷、2016.02.04 第二刷、1,500円(税別)

本の帯より引用
『にんげんだもの』から30年
肩書のない人生を選んだ、相田みつをの生き方


本の帯の写真から
仕事部屋で、あぐら座りをして正面を向いている著者と、
かたわらに大量の墨で書かれた半紙の山、
書き損じか、あるいは練習の結果か、部屋いっぱいに山積みで、とても印象的な写真です。
こんなにたくさん書いて、書いて、書いて。朝も昼も夜も、毎日、毎日。その上で、やっと、あの一つの作品が生まれるのか、と感銘を受けました。

2017年5月、新緑の、さわやかな風の中、素敵な高梁市成羽(たかはししなりわ)美術館を訪れ、開催中の相田みつを展(2017年4月15日〜6月25日)を鑑賞。
同書は特設ミュージアムショップにて購入。
(岡山県の西部、岡山県高梁市成羽町にあり、倉敷のわが家から車で北に、片道1時間少々です。)

03

「広重と歩こう 東海道五十三次」

・著者  安村敏信(やすむら・としのぶ)/岩崎均史(いわさき・ひとし)
・小学館
・2000年4月20日 第一版第一刷
2017年5月31日 第一版第十一刷、1,900円(税別)

2017年7月、岡山県立美術館を訪れ、開催中の「傑作 浮世絵 揃い踏み」展(2017年7月14日〜8月27日)を鑑賞。同書は特設ミュージアムショップにて購入

わが国を代表する浮世絵コレクションの一つとして知られる
平木コレクションは、作品数約6,000点に及ぶ膨大なもの、
その中から選りすぐりの200点が出品。
歌川広重の代表作「保永堂版・東海道五十三次」シリーズの初刷全点をはじめ、浮世絵の傑作の数々です。

江戸の町人社会の様子がリアルに伝わると同時に、浮世絵師による大胆な構図や誇張の技と、版元、絵師、彫師、摺師(すりし)の四者の共同作業による、見事な作品に見入ってしまいました。


04

「中高生のための『もっと伝統工芸』鑑賞ガイド」

・編集・発行 岡山県立美術館
・印刷 株式会社コーセイカン
・平成19年(2007年)3月31日、300円

 

岡山が輩出した6人の人間国宝と現存の県指定重要無形文化財保持者11人の作品紹介、これまでに作成した子どものための鑑賞パンフレット、用語解説などを収録。

伝統工芸とは、陶芸、染織、漆芸、金工(きんこう) 、木竹工(もくちくこう)、人形、諸工芸(七宝など)。
それぞれ基礎知識や技法について、写真・図解入りで詳しく解説されていて、とてもわかりやすいです。

6人の人間国宝とは、金重陶陽(陶芸)、藤原啓(陶芸)、山本陶秀(陶芸)、藤原雄(陶芸)、伊勢崎淳(陶芸)(さきの字は略字表記)、大野昭和斎(木工芸)。

 

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