給特法改正と教職員増を求めて緊急街頭アピール
中教審特別部会「審議のまとめ」(2024年5月13日)を受けての全教の呼びかけにこたえ、岡山高教組も6月1日(土)に岡山駅で、8日(土)定期大会後に西川原交差点で、教員の長時間労働解消を求める宣伝活動をおこないました。急な呼びかけにも関わらず、1日には15名、8日には28名の参加者で道行く人々に訴えかけました。
岡山駅では、標準法を改正して正規教職員を大幅に増やすことや給特法の改正を求める「えがお署名」への協力を訴え、1時間で50筆が集まりました。チラシ入りのティッシュを受け取る方も多く、教員の働き方に世の中の関心が集まっていることを感じました。
定期大会後の行動では、西川原プラザから歩いて5分足らずの西川原交差点へ移動し、「教育予算の確保を」「『定額働かせ放題』では子どもたちを守れない」と書いたプラカードや「せんせいの長時間労働と教職員不足の解消を!」の横断幕を掲げながら、信号待ちの車や歩行者にマイクで呼びかけました。
盲学校及び聾学校の校舎等整備の検討について
岡山高教組から特別支援教育課へ要請書提出
岡山盲学校及び岡山聾学校の校舎等整備の検討について、2023年10月25日(水)、県議会文教委員会での協議が行われました。両校とも築50年を超え、「天井のモルタルが落ちてくるので渡り廊下を使用禁止にしていてとても不便」などといった声が聞かれていました。文教委員会の中で江草特別支援教育課長は、現在の聾学校グランドに新校舎を建て、旧校舎を倒してグラウンドにすること、今年度は、併置か統合か等の基本構想を描き来年度から具体的な中身づくりをすること、開校は2029(令和11)年度くらいを考えているとの説明を行いました。議員の質問に対して「それぞれの障害に配慮した施設設備になるように、福祉関係団体や学校に近い人で基本構想検討委員会を設置して意見を聞きたい。他県の施設も見た。建物を分ける必要も感じている。体育館などの共有部分も両方に配慮したい。1950(昭和25)年の寄宿舎の火事も重大と思っている。一緒に生活する場となるので適切に配慮したい」と応じました。また、検討委員会メンバーは福祉関係(両校卒業生である障害当事者)、大学の専門家、両校教職員、保護者等を考えていると述べました。
これを受け、障害児学校部では「視覚障害及び聴覚障害における学習活動をはじめとする学校生活へのアプローチの方法は大きく異なることから、普通教室を中心とした校舎は障害種ごとに整備すること。また、寄宿舎舎室等についても同様の観点からの整備とすること」等の要望を盛り込んだ「岡山盲学校及び岡山聾学校の新校舎整備についての要望書」をまとめ、11月1日に村田委員長から江草特別支援教育課長へ手渡しました。
やめて!給特法 教育予算増額を 教育全国署名スタート集会

2023年8月4日(金)、西川原プラザにて教育全国署名スタート集会が開かれました。教職員の働き方がマスコミでも取り上げられる中、この集会について、県議会議員や山陽新聞記者からも高教組に問い合わせがありました。当日会場は、総勢40名、うち高教組13名と、用意した席が足りなくなるほどの熱気で包まれました。全教書記次長の吹上勇人さんのお話から、公立学校の教員は「教職給与特別法」(給特法)によって労基法適用除外となっていること、自民党特命委員会はすべての教師の時間外在校等時間を月20時間程度とすることを目指すとしながらも、「教師の職務の特殊性」を口実に残業代支給に反対していることなどを学びました。8月29日(火)には、岡山駅さんすてで署名宣伝行動を行いました。朝7時45分からという時間にもかかわらず、総勢6名が集まり、通勤通学の人々にチラシ入りのティッシュを配ったり、ハンドマイクで呼びかけたりしました。用意した300のティッシュが40分でなくなり、ここでもまた人々の関心の高さを感じ、元気をもらうことができました。
「生理用品トイレ常備」が審査される−教育署名県議会・岡山市議会審査結果−
「ゆきとどいた教育をもとめる岡山県民の会」の請願15項目が、2022年12月16日(金)の岡山県議会文教委員会で審査されました。紹介議員の須増議員(共産)はすべて賛成し、公明、民主・県民クラブも一部賛成しましたが、「教育予算の増額」「少人数学級の前倒し実施」「教職員の正規化と適正配置」「全特別教室等へのエアコン設置」「バリアフリー化」「生理用品のトイレ常備」「多学年編成の特別支援学級の解消」「特別支援学校の教室不足解消」「タブレット県費負担(当面)」「給付制奨学金の県独自整備」「給食費無償化」「地域の合意を得ない統廃合をしないこと」「35人以下学級前進の国への要望」「タブレット国費負担の国への要望」「学費無償化の国への要望」がいずれも不採択となりました。
2020年度より行っている岡山市議会への署名については、陳情5項目が、12月16日(金)の本議会にて審査されました。共産、無所属、一人会派が賛成(「生理用品のトイレ常備」は公明も賛成)しましたが、「高校までの35人以下学級」「給食費無償化」「生理用品のトイレ常備」「国への意見書提出」がいずれも不採択になりました。「正規教員比率の改善」「過大規模校の課題解決」は、継続審査となっています。
「生理用品のトイレ常備」については、岡山市議会の子ども・文教委員会では採択。県議会本会議においても、当項目のみ一括審議でなく、独立して採否が問われました。文教委員会でも審査後に改めて話題に出され、須増議員が「急に生理になった場合、たった10分の休憩時間に保健室に取りに行けというのは無理がある。トイレにあることが重要」と述べました。山本保健体育課長は「今の話を踏まえて、各校の養護教諭の意見を聞く」と回答しており、今後の動向が注目されます。
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