J−3 Cubの製作


ハウスオブバルサ製のキットです。ノ−ベルさんから輸入しました。スパン1300mmのセミスケ−ル機ですが、スピ−ド400の7セルで飛行可能にしたいと検討しました。一番の課題は軽量化!なんとか全備で600gを切るように胴体はバルサから切り出して作成し直しました。

 キットの重量は主翼118g、尾翼20g、胴体135gの合計263g。400クラスとしてはヘビ−級です。ちなみにQRPの1クラス上の540マ−チで材料重量230gだそうです。とにかく400クラスになるよう軽量化するしか有りません。


■主翼の製作

主翼の製作に入る前、図面を眺めてどこを落としていくか・・と検討しましたが、いかんせんバルサスパ−2本の単純な構造。手を加えるところがあまりありません。材料をよくよく見てみると前縁材がヒノキの丸棒。バルサに即変更。△20g!! 次に翼端材が3mmバルサのまま、丸く穴を3ヶ開けて△5g。リブもφ8mmの穴を7ヶ開けカンザシにも穴開け△3g。結局主翼△28gで生地完90gでした。ただこの翼の構造上、ねじりに対して強くありません。(前縁がヒノキでもあまり変わらない・・・と思う) 2本のスパ−間にカ−ボンキュアシ−トでトラスを組もうか検討しています。


■尾翼の製作

尾翼は3mmバルサ(ミディアムくらい)の単板。いかに肉抜きするかで重量が決まります。スタビ部分はQRPのEPカブ風に梯子構造にしてみました。この構造は、重量軽減出来るほかに強度も十分あり、手間はかかりますが一番の方法でしょうね。動翼部分はチョット手抜きをして丸い大きな穴を開けてみました。この結果もと重量20gが半分の10g。△10gでできあがりました。


■胴体の製作

一番手間のかかった胴体です。キットでは側板が3mmバルサ(ミディアム)で材料重量も135g。胴枠もすべて3mmバルサ(ミディアム)で肉抜きなしの状態でした。また元々エンジン(049−06クラス)用に第一バルクヘッドが5mmのベニヤ。また機首部側板も3mmベニア。とにかく作り直しです。基本は2mmバルサのソフトを基本に側板、胴枠を作り直しました。機首部はオ−ルバルサにカ−ビンキュアシ−トをプランクして強度を出すようにしました。キットの材料を使ったのは、足の取り付け板、と胴枠1枚のみです。結果胴体のみで85gで完成。△50gでした。しかし足とタイヤが重たい重たい。50gありました。足つきで135gでした。

バッテリ−を元々主翼を外して搭載しようと考えていましたが、胴体が深く底まで手が届きません。仕方なく、底から取り外しが出来るようにしました。これから重心位置を合わせるように、バッテリ−位置を決めていきます。

生地完成状態なったJ−3 Cubです。生地完重量235gで仕上がりました。全備重量600gはどうにかクリヤ−出来そうです。


今後は動力の検討をしなければなりません。現在はギヤユニットをQRPの400BB、2.25:1にSlim−prop9×5で最初はやってみようかと考えています。でも飛んでからいろいろ悩みましょうかね・・・(^^;


■フィルム貼りからメカ搭載

軽量化するには、オラライトかなあ〜、いやスケ−ルはヤッパリCubイエロ−だな!とせっかくここまで軽量化するぞ〜とがんばってきましたが、格好を優先してCubイエロ−を模型屋さんに買い出しに行きました。以前オラカバDRYのカブイエロ−を持っていたので有るかどうか探しましたがやっぱり有りません。注文してもいつ入荷するか解らない・・・。でもKyoshoのス−パ−モノコ−トが2本Cubイエロ−があるのを見つけて購入。(温度帯がオラカバとちがうのと、結構あとで弛みが出てしまうのであまり好きじゃ無かったのですが仕方有りません・・・。)

ス−パ−モノコ−トはラベルには軽量!です・・としっかり書いてありました。しかしなんとフィルム張り完了時点重量・・・・。 とてつもなく重い!!。フィルム&デカ−ル貼り付け後なんと130g!!増加・・・。これは600gなんぞでは仕上がりません。結局メカ、搭載後全備重量685g。カタログ値(エンジン時)と全く同じになってしまいました。(^^;


■初フライトへ・・・挑戦1回目

実は、完成まで金曜日の夜から、主翼のフィルム貼りとリンケ−ジを残していましたのでほとんど徹夜状態で完成させ飛行場に朝行きました。バッテリ−を充電しセット完了。地上滑走の状態を確認しようと地面を何度か走らせていました。が、尾輪のストッパ−のネジを閉めすぎたのかストッパ−がとれてタイヤがはずれてしまい、その拍子に尾輪の根本を固定していた木綿糸が切れてしまいこの日は断念してしまいました。動力ユニットは当初計画通り、HYPER400/35−RV+400BB2.25:1+Slimprop9×5でした。

■初フライトへ・・・挑戦2回目

早速、尾輪部分を補強し今度は木綿糸ではなく銅線0.1mmでしっかりと固定。400モ−タ−ではやはり9×5を回すにはちと負荷が大きすぎ加速しなかったので、一緒に飛ばしている渡辺さんのbabyGrobが700gオ−バ−を400モ−タ−で2:1の8×4ペラで十分離陸していくのでやはりこの組み合わせかな〜と浅知恵をはたらかせてしまいました。翌日早朝一人で飛行場に出向き再挑戦。結果、手投げでスタ−トしたものの、5m先で失速。180度ロ−ルして頭からドスン!。機体損傷は足がバッテリ−に押されて外れはしたものの、ほとんどなく、ドライブシャフトが曲がった程度ですみました。

■初フライトへ・・・挑戦3回目

やはり、重量685gで機体のドラッグが大きいJ−3Cubは400モ−タ−の力では飛ばなかったようです。(^^;

飛行機はパワ−だ!!と気付かされたしまいました。そこで奥の手です。もともとこのようなことも有ろうかとAP29Lモ−タ−とピニオンも準備しておきましたので、早速ギヤユニットに搭載し準備しました。ギヤ−比2.25:1でペラ9×5。回転数や引きの具合を永岩さんにチェックしていただきました。回転数7700rpm。9×5をこの回転で回せたら十分大丈夫!!とのこと。私ではチョット(かなり)心配なので、永岩さんにテストパイロットをお願いして早速離陸準備。さすが永岩さん楽々と上空に持っていかれ優雅にどっしりと飛んでいるではありませんか! 感動でした。途中トリム調整を行い、優雅に着陸。ようやくJ−3Cubの初フライトが成功しました。(永岩さん、矢嶋さん、いろいろアドバイスいただきありがとうございました!)


■J−3Cubのペ−ジへ

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