しぶきバックナンバー

しぶき記事

民間と公務の賃上げサイクル
労働組合が押し上げ

2026国民春闘要求基準

  • ◇大幅賃上げ・底上げ要求
    1. @企業内・産業内最低賃金 時給1,700円以上、月255,000円以上
    2. A賃上げ要求 月33,000円以上・時給250円以上
    3. B最低賃金 いますぐ全国一律1,700円以上、めざせ2,000円
  • ◇労働時間、働き方に関わる4つの要求
    1. @所定労働時間を1日7時間、週35時間にすること。
    2. A時間外労働の上限は、週15時間、月45時間、年360時間までとするために、36協定の特別条項を廃止すること。
    3. B勤務時間インターバルを24時間について連続する11時間以上とすること。
    4. C深夜勤務や変則勤務、対人労働の場合は、労働時間を短縮すること。
  • ◇対使用者と法律制定を政府に求める要求

     5月1日メーデーを労働者の権利を守る日として、政府には国民の祝日にする祝日法改正を求めること。使用者には、職場を休日にするように求めること。

全労連HP(26国民春闘)より

 2026国民春闘共闘は、3月12日を第1回集中回答日として、加盟する労働組合からの交渉状況を集計し、加重平均で8106円、対前年度で1078円上回る結果となったと報告しています。
 パート・アルバイト等の非正規時給の賃上げでは、時給で47.8円(5.13%)の引上げを勝ち取っています。
 これから粘り強く交渉し、上乗せを勝ち取っていく方針で、民間労働組合が奮闘しています。

民間労働組合の奮闘が
給与改定に反映

 こうした民間労働組合での民間賃金水準の引上げが、4月からの人事院や地方人事委員会による民間調査の調査結果に反映され、夏の人事院勧告で私たち公務員の賃金水準が決まるという、賃上げサイクルになっています。
 私たちが人事院勧告で給与改定が上がるなかには、民間労働組合での取り組みが反映されています。
 また、公務員労組も人事院勧告に向けて、人事院や総務省など関係当局と交渉するなかで、勧告率の引上げを訴えて少しでも賃金や手当を引き上げるよう求めています。

春闘で民間企業賃金アップ→給与勧告→公務の確定交渉最賃引上げ→春闘で民間

公務・民間の賃金に影響与える賃上げのサイクル

 民間企業でも、公務員準拠とする団体等があるため、公務員賃金が上がると、その影響を受ける民間労働者も多くいて、民間の賃金水準に影響を与えます。
 公務でも民間でも労働組合での団体交渉や様々な取り組みが、賃金水準を押し上げる影響を与え、賃上げのサイクルを生み出しています。

自己肯定感を持ちながら働き続けられる職場のあり方
障がいのある職員要求書にもとづく回答交渉

人事部との回答交渉

人事部長から要求項目へ回答

 3月5日に、昨年9月に提出した「障がいのある職員が働きやすい職場を求める要求書」に対し、人事部長から回答がありました。
@障がい者の特性の理解を深める研修では、昨年度から特性サポートスキル向上講座を実施し今年度は46名が受講。今後も多くの職員に受講を促したい。
A各区に専門相談員を配置するのは難しく、現在の福利課での相談員体制を維持する。ケースによっては産業医等のスタッフが職場を訪問し、対応することとしたい。
B健康サポート休暇の通院等への対象拡大は、国や他の政令市では認めていないため困難。
C人事評価は、合理的配慮を考慮したうえの評価となっている。キャリア開発を踏まえた人事評価となるよう周知。
D本人の意に反して障がいに関する個人情報が適正に周囲に伝えられていないとの指摘については、各職場で丁寧な対応を徹底させていきたい。このような問題は、人事や福利課が相談を受付ける。
E人事異動や通勤については、業務内容等を考慮している。異動のタイミングで所属長等からの面談など、今後も最大限配慮していく

市の方針が職場に行き届いていない

 回答を受け、市職労側からは、障がいのある当事者が自己肯定感をもちながら、働き続けられる職場の在り方を一緒に考え続けたいと冒頭に述べ、合理的配慮が不十分な職場の実態を指摘しました。
◆「障害者差別解消法」などの職員研修もされているが、職員のなかには「障害が治る」というような誤った認識を持っている方がいたり、職場が繁忙すぎて配慮されない実態がある。
◆人事評価時の面談もされず、障がい特性に関わることへ理解が見えない、「合理的配慮」が抜け落ちた相対評価になっている実態を指摘。
◆不服申立て制度もハードルが高く、その後職場での影響を考えると、納得できない評価のまま我慢してしまう。
職場へ様々な周知をはかっているとの人事部長の回答に、そうなっていないという各々の経験を訴えました。
 災害時等の通勤困難な実態は、健常者以上に困難な状況となることがあり、合理的配慮をしてもらいたい。精神障害については、まだまだ認知度が低い。管理職だけでなく、誰もが研修を受けるようにしてほしい。「健康サポート休暇」の対象拡大は、他都市に先駆けて広島市が実施してもらいたいと、回答を受けて、改めて要求を伝え、交渉を終えました。

ジェンダー平等は平和とつながっている
2026国際女性デーひろしま

約140人が参加した「2026国際女性デーひろしま」

 県内の女性団体など15団体でつくる「2026国際女性デーひろしま」が3月8日、袋町のひとまちプラザで開かれ、約140人が参加しました。
 オープニングでは落語家の安産亭徳丸さんが、夫婦の会話をユーモアたっぷりに語り、会場は笑いに包まれました。

無意識に刷り込まれる価値観

 講演では「女性参政権獲得80年 バックラッシュの先に見えるもの」と題し、依田有樹恵弁護士がお話しされました。
 依田弁護士は、ジェンダーとは生き方や役割、性別分業などについて「こうあるべき」「こうあるのが自然」と社会の中で共有されている価値観や社会規範であり、そうした考え方が社会制度・構造にも影響し、無意識の内に人々に刷り込まれていると説明しました。
 明治以降の日本では家族制度と戦争が深く結びつき、家制度を支えた戸籍制度が徴兵や徴税の基盤となるなど、戦争を支える社会意識の形成に関わっていたと指摘しました。

女性の政治参加の歴史

 女性参政権は1893年にニュージーランドで世界で初めて実現し、日本では1945年に実現。その後、日本は女性差別撤廃条約の批准や男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法の制定などにより女性の地位向上が進みました。しかし1990年代には「行き過ぎたジェンダーフリー」とするバッシングなどのバックラッシュが起こり、後退も見られたと指摘しました。

平和な社会の実現に向けて
一人ひとり考えていくことが大切

 さらに「私たちが縛られるのが法律であり、私たちが国を縛るのが憲法」と述べ、日本国憲法24条は家制度を解体し、個人の尊重と平等を家族という極めて個人的なレベルまで徹底しようとした条文だと強調。憲法9条とも深く関わっているとし、「ジェンダー平等は平和と結びついている。平和な社会の実現に向けて一人ひとりが考えていくことが大切」と呼びかけました。
 活動報告では、協創高等学校の生徒が参加し「18歳選挙権・女子高生の本音」を紹介。高市首相について、女性の総理として親近感や政策への期待がある一方、軍事的な政策への不安の声も出されました。また「18歳になったら公約をよく調べて選挙に行きたい」との意見もありました。
 続いて新日本婦人の会からは、コンビニの成人雑誌撤去のとりくみ、性搾取を防ぐための法整備を求めている活動を紹介。また広島市に対し、生理用品はトイレットペーパーと同じ生活必需品として無償化を求める要請行動を行っていると報告がありました。
 最後に「2026国際女性デーアピール」が会場いっぱいの拍手で採択されました。

消費生活センター相談員 回答交渉
気持ちよく働き続けたいと思える
職場環境が必要不可欠

消費生活センター相談員の回答交渉

 3月9日、昨年秋に提出した「消費生活センター相談員の労働条件改善等に関する要求書」に対する回答交渉を行い、久波所長より要求項目ごとに回答がありました。
 まず、「相談員の賃金引上げや手当支給、相談員の増員、定年後の継続任用については、人事当局に伝えている」という回答がありました。
 研修については「国民生活センター主催の研修については従来どおり継続する予定である」という回答でしたが、県が主催する高度化研修については「本来の相談業務に支障のない範囲で」参加可能とする旨の回答であり、以前の「全員参加を継続する」という回答からは後退した内容となりました。
 個別相談事案をハンドリングできる職員を配置してほしいという要求については「苦情受付業務経験者を配置してほしいと人事当局に伝えている」という回答がありました。
 当センターは昨今定年退職を迎える相談員が相次ぎ、人員確保が喫緊の課題となっています。それには新規の応募者の確保を目指すことに加え、これまで経験を重ねてきた相談員が気持ちよく業務に取り組むことができ、継続して勤務を希望するような職場環境であることも必要不可欠となります。今後も相談員と行政職員、相互の対話を惜しまないことを確認し、交渉を終了しました。

学校給食支える会計年度調理員の処遇改善を
会計労組 学校給食調理員支部 回答交渉

 会計労組学校給食調理員支部は 1月29日に、昨年9月に提出した要求書に対する回答交渉を教職員課と行いました。
 はじめに、竹之上支部長から、北部地区学校給食センター≠フ稼働にふれ、「会計年度任用職員が今後も安心して働き続けられるよう、センター化の計画を見直していただきたい」と、発言がありました。
 加茂調整担当課長は「学校給食調理場の主力として、大切な存在と考えている」とし、「現状での精一杯の回答」と、次のような回答がありました。

  • ○勤務労働条件の改善について、確定交渉を経て大幅な給与改善となった。さらなる待遇向上に尽力したい。
  • ○研修は、引き続き同様に行う。
  • ○来度は、欠員なしでスタート。今回より、受験内容変更。
  • ○肩頸腕検診受診希望日を調査する際に、内容を明確にし、実施方法も検討していきたい。
    ○熱中症対策については、スポットクーラー、ファン付き白衣、アイスラリー対応。
  • ○応援パート制度については検計中。
    •  回答を受け、亀井委員長が、昇給制度や格付の改善を再度訴え交渉を終えました。