会計年度任用職員の様々な現場の課題 要求伝える
2412筆の団結署名とともに
非正規ヒロシマ 確定交渉
			
				 
				 10月17日、非正規ヒロシマの4労組(市職労、市会計労組、留守家庭指導員労組、児童館指導員労組)の仲間51名が集まり、会計年度任用職員の賃金確定交渉に臨みました。
				長年の経験が報われる昇給制度
住居手当・退職手当の実現を
				 冒頭、各職場から集まった2412筆の団結署名と、確定交渉に向けた重点要求を、非正規ヒロシマ加藤代表が児玉人事部長に手渡しました。「日々の仕事で培った経験や知識がきちんと評価されるよう昇給制度を改善すること、正規職員との格差が残る退職手当や住居手当等の支給が切実な要求です」と、現場で働く会計年度任用職員の思いを伝えました。
				年数経過で仕事が増えていく
報酬に見合った業務範囲に
				〇広島市職労
				 木下書記長が共通課題として、「職種ごとの給料表の格付に比べ、正規職員の欠員や人手不足を補うために業務が増やされるなど、経験年数が長くなるほど業務の範囲や責任が重くなる傾向にある。職場での適正な業務範囲を点検するよう周知してもらいたい」と訴えました。
 また、「マイナンバー業務や市民課・出張所業務では、DX推進・利便性向上として、関連業務の範囲が広く窓口対応が複雑化している。そうした業務内容なのに他の職種より格付が低く抑えられていて不公平になっている」と指摘しました。
				〇保育園支部
				 保育園では6時間の通年任用保育士の欠員が埋まらない。時差勤務や責任の重さなど、日任用保育士と比較すると、条件的に厳しい。処遇面で対策を講じてもらいたい。
				相談体制が維持できない懸念
				〇会計年度労組
				
 消費生活相談員について、日曜日・祝日が閉館となり大きな改善となったが、県の相談員と比較すると昇給制度などで依然差があり、人材確保が厳しい状態。次世代の相談員を確保できなければ、相談体制が維持できない。
 退職した再任用職員の業務だった契約事務を事務補助員に引き継ぎさせたとの話や、学校業務で電気工事の資格を取らざるをえなかったなど、業務範囲が格付に見合ったものになるようにしてもらいたい。
				〇学校給食調理員
				 保育園の処遇改善加算で、学校給食調理員だけ加算が付かない不公平を是正するようずっと要求している。なんとか改善を。
				 以上のように、各職場から様々な要求を訴えました。引き続き団結署名を集め、次回の11月4日の交渉に提出します。現場の総意を当局に届け、みんなの力で会計年度任用職員の処遇を改善させましょう。
			
		
		
			広島市職労 第1回中央委員会
職場・職種を超えて
一丸で要求前進めざそう
			
				 
				 10月16日、アステールプラザ会議室にて、市職労第1回中央委員会をオンライン併用で開催しました。
				賃上げと職場環境改善で
「働きたい」と思わせる
				 柴野中央執行委員長は、冒頭あいさつで「人材獲得競争が激しさを増すなかで、人事院や市人事委員会の今年の給与勧告が、公務員の魅力をアピールする中身になっていると指摘。働きたいと思うためには、賃上げとともに職場環境の改善が大切。賃金確定交渉と併せ、各支部協議会の交渉でも職場要求を当局に訴えてもらいたい」と確定交渉に向け決意を述べました。
				全ての世代に幅広い賃上げを
				 木下書記長が、経過報告、運動方針の提案を行い「今年の賃金確定交渉の課題として、昨年度地域手当の交渉で地域手当の見直しを含む二段階の給与改定を実施したなかで、全世代へできるだけ配分した方法になったことを振り返り、今年度は、国も全世代に幅広い給与改定を実施しており、広島市でも、世代間の不公平がない給与改定になるよう訴えていきたい」と確定交渉に向けた執行部の考えを示し、10月24日に提出する予定の重点要求書案を提案しました。
				各支部協議会からの報告
				◆環境局支部
				 給食まつりでも実演した「ゴミ分別の啓発事業の紙芝居」に取り組んでいる。今年は28園の公立保育園から希望があり、21園で実施。新南工場の運営が民間委託となるため、先日支部では同じ方式を導入している倉敷市へ視察に行き実態を学んだ。
				◆児総センター支部
				 今年の夏に広島で開催された全障研について、仲間たちのつながりを実感した。8月27日に要求書提出を行い、人員増を訴え、研修や新人育成に力を注いでほしいこと、また施設の改善を訴えた。
				◆学校給食調理協
				 広島市北部地区給食センター(仮)が来年1月から稼働し、その地域に自校給食がなくなるなかで、雇用継続や人事異動など、現場への説明が不十分。要求書提出では、熱中症対策の義務化に合わせて具体的な要求を当局に訴え、ファン付き白衣の再配布など一部実現した。
				◆保育園支部
				 保育園の調理員実技講習会を開催し、仕事に役立つ調理の技術を学ぶ機会となった。環境局の紙芝居は職場を超えた交流にもなり、保育園としても大切な取り組み。
 子育て政策の充実を求め、11月16日こどもパレードを予定している。
 新設予定の認定こども園は、区の拠点施策として様々な事業が盛り込まれているが、職員が配置されなければ実施できないのに、本庁の机上で事業案が決められ、現場に全く相談がなかった。これで現場に仕事が押し付けられても対応できない。
				各取り組みに参加し要求前進の力に
				 女性部、学校業務協、障害のある職員への合理的配慮の課題について、取組や意見が寄せられました。
 最後に、当面の運動方針を採択し、賃金確定交渉をはじめ、各要請行動や決起集会に、多くの組合員が参加し、職場要求を実現いていこうと、意思統一し中央委員会を終えました。
			
		
		
			会計労組 学校給食調理員支部 要求書提出
責任・負担に見合う処遇に
調理員の声を当局に届ける
			
				 
				 9月29日、会計労組学校給食調理員支部は「学校給食調理員の賃金・労働条件の改善に関する要求書」を、教職員課加茂調整担当課長に手渡しました。
				責任大きい会計6H調理員 待遇改善訴える
				 竹之上支部長は「給食調理施設(自校調理場、給食センター)のうち、調理場のリーダーである正規職員と臨時的任用職員の補助や代行として会計8Hがサブリーダーとして従事しているが、会計8H不在の施設は多数あり、会計6Hがリーダーの補助や代行をしている。そのため、会計6Hの責任はとても大きく、経験やスキルも求められる。しかし、会計6Hの待遇は決して満足できるものではない」と改善を訴えました。
 続いて、加茂調整担当課長から「給食の現場は想像を絶する暑さと認識している。その中でも、毎日安心・安全な給食を提供していただき感謝している。制約はあるものの、検討していきたい」と発言がありました。
				 
				格差是正・健康管理
職場からさまざまな要求
				 参加者から要求書に沿った以下の発言がありました。
				
					- ・会計6Hと会計4Hは責任の重さが違う。明確に区別してほしい。
- ・保育園調理員との賃金格差は、いつになったら同じ待遇になるのか。一刻も早い手立てを。
- ・コロナ以降、会計4Hは夏季研修を受けず、学校で研修参加者から内容を伝え聞いている。会計4Hも含め同一日に研修を検討してほしい。
- ・頸肩腕検診の認識が職場ごとでまちまちになっている。せっかくの福利厚生の一つなので、参加を促す文書で案内してほしい。
- ・熱中症対策の支給品に感謝している。しかし、熱中症予防も大事なので、ぜひ検討してほしい。
熱中症対策 予算確保を検討
				 最後に、加茂調整担当課長から「熱中症などは命に関わることなので、予算の確保などしっかり検討していく」と述べられました。
 亀井委員長は、人事院勧告を適切に反映させ、経験豊富な長年勤務の職員に対しての更なる待遇改善を要求しました。
			
		
		
			改善が必要な保育職場の実態
職員が健康に働ける環境を
保育園支部 ブロック集会
			
				 保育園支部は10月初旬に市内各所でブロック集会を行い、延べ95人が集まりました。今年も保育署名を行うため、保育情勢を学び、役員から各園での署名門前配布のお願いをしました。また、10月29日の人事部長・こども未来局要請行動や、11月6日の調理員要請行動、11月16日のこどもパレードの参加も呼びかけました。
				保育職場からあがる不満の声
				 その後の各職場の報告では、次のような声がありました。
				
					- ・駐車場代の補助はあるが、残りは自腹であるのは納得がいかない。民間でも全額補助されるところもある。
- ・園の駐車場が少なく、朝夕は混雑する。対応のために職員が駐車場に時間外で立たなければならない。
- ・長時間保育のため、保育士が超過勤務で対応している。毎日疲れ果てている。もう一人保育士がほしい。
- ・年度途中から正規保育士が産休に入り、主任がクラスに入らざるを得なくなった。クラス担任をしながらの主任業務をする事はとても大変そうだ。
- ・勤務終了時間と退勤時間に1時間以上の乖離があった場合、上司から退勤時間を修正するように指示があった。時間外勤務は本来は事前命令だが、何をしていたのか聞き取った上で、時間外申請をするように指示があってもいいのではないか。そのための出退勤管理ではないのか。
- ・規模が小さい保育園なので1・2歳児12人を2人の保育士で担当している。月齢差が大きく、どの子も満足できるようにしようとすると、環境を整えるだけでも難しい。最低基準の保育士ではなく、ゆとりのある保育士配置をして欲しい。
休みをとるのも一苦労
				 夏休・年休については、夏期代替保育士を自園でなんとか確保し、半日夏休や時間単位で年休を積み重ねて取れた園もあれば、夏休だけで手いっぱいという園もありました。今回上がった実態を人事部長要請行動や確定交渉でも伝え、子どもたちが安全安心な環境の中で生活できるようにするとともに、職員が健康に働ける環境となるように改善を目指します。