公的責任守るため
保育士も調理員も必要な職員は
正規職員で採用を!!
保育園支部 3つの要求書を提出
保育園支部は5月29日、2026年度の職員採用に向けて幼保企画課に「正規保育士の採用に関する要求書」「調理員に関する要求書」「会計年度職員に関する要求書」を提出しました。
その中で
@児童定員に必要な保育士数を正規職員で確保すること。当面、3歳未満児クラスの正規職員を複数配置すること。
A全園で主任を専任化できるように、正規職員を採用し配置すること。
B全園に正規調理員を配置すること。早急に定員120人以上の園には、正規調理員を配置すること。
C正規調理員の退職補充は、必ず正規調理員の採用で行うこと
D会計年度任用職員の欠員を速やかに解消するよう新たな策を講じること。
E通年会計年度任用職員の昇給を正規職員と同様に4号給とすること。また、すべての通年会計年度任用職員の住居手当、扶養手当、退職手当等を制度化すること。
等現場の実態を訴えながら要求しました。
いつになっても解決しない欠員問題
会計年度任用職員の待遇改善は急務!!
広島市でも全国的にも保育士不足は深刻です。2020年に会計年度任用職員制度が始まって以来、欠員ゼロの年はありません。現場の工夫でなんとかやりくりしているのです。職員採用試験を年に何度も行っていますが解決できていません。専門性のある職なのに賃金・労働条件がその職責に伴っていないことが問題です。会計年度任用職員の労働条件の改善は急務です。それだけでなく「こども・若者を権利の主体として認識し、その多様な人格・個性を尊重し、権利を保障し、こども・若者の最善の利益を図る」と謳っている『広島市こども・若者計画』実現のためには十分な職員配置と経験の蓄積、技術の継承ができる職場環境が必要です。雇用不安のある非正規職員に頼りっぱなしにせず、雇用が安定した正規職員の採用をすべきです。
児総センター支部 緊急申し入れ
保育士の欠員 早急に補充を
児総センター支部は、今年度、こども療育センターへの派遣保育士の欠員が起きたことについて5月29日に幼保企画課へ申し入れを行いました。
冒頭、柴野中央執行委員長は「保育も療育も豊かに保障していくため、異例だが幼保企画課に申し入れる。現場の声を十分に聞き、対応してほしい」と話しました。
広島市にとって非常に重い派遣保育士の欠員
山ア支部長は、今回3名が欠員となった市の派遣保育士について、欠員がインクルージョン保育の充実をめざしている広島市にとっても問題であり、早急に補充をしてほしいと訴えました。こども療育センターは、こどもの特性を踏まえつつ、こどもの願いを考えながら、豊かな育ちを促す発達支援を行う場であること、家族支援を含め、保育士自身も学び続け支援することを改めて確認しました。
療育センターへの人事交流 人材育成の大切さを共有
課長からは「インクルージョン保育の充実を図るため、広島市の療育の中核的機能を担う療育センターがある。市からの派遣交流があるということは、広島市の保育力全体の向上にもつながるので継続していきたいと思う。今回初めて3名の欠員が出たのは、意向調査で、派遣に同意される保育士の先生方の数が減っていることが一番大きな要因であり、こども療育センターの役割を周知していけるよう見学実習のような形をとっていくなど協力をお願いしたい。そして、派遣で培った経験を保育園の方でも活かしていってほしい。また、派遣の際には、本人が希望すれば療育センターの決められた派遣期間を延長して学び続ける。そこで自分の役割を果たして、人材育成をする側になる仕組みも継続したい。今後も職員の意向は尊重する」と返されました。
より質の高い広島の保育・療育の充実を目指して、まずは正規保育士の確保を行い、十分な人員体制の中で人材育成をすすめてほしいと思います。
2025年春闘アンケートC
サービス残業なくす取り組み
職場への浸透 道なかば
2025年春闘アンケートについての報告、4回目は残業についての質問です。
質問6−(1)
直近1か月で、何時間分の残業手当を受け取りましたか。
割合増えた時間外勤務者
質問6(1)は、残業手当が支給された時間数として回答を求めています。
回答の傾向は昨年とほぼ同様で、残業なしや10時間未満の回答がかなりの割合を占めていますが、前年比では「残業なし」の割合が減り、時間外をした人の割合が増えています。80時間を超えるとの回答は昨年ゼロでしたが、今回は3名の回答がありました。
質問6−(2)
直近1か月に、サービス残業や不払い残業(持ち帰りも含む)は何時間がありましたか。
サービス残業 全体は減るものの時間が増えている
(2)のサービス残業について、サービス残業があると答えた方は32%で、昨年より比率は下がっています。ただ、10〜20時間の層は増えていて、サービス残業根絶に近づいているとは言えない状態です。
なお、サービス残業の時間数が45時間以上となっている方の職種を確認したところ、半数が教職員に該当しており、理由も「残業手当の制度がない」という回答となっていました。いま課題となっている教職員の過重労働と符合する一面が示されているものと言えます。
サービス残業是正の取組み 効果限定的
厚生労働省の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」では、サービス残業をなくすために、勤務時間を自己申告ではなく、客観的な記録にもとづくものにするよう示しています。市当局もこのガイドラインを守るとしていますが、幹部会議や研修で、職員への周知徹底をはかるとしているものの、効果は限定的です。今年度の庶務事務システムの更新に合わせて、出退勤記録システムを導入する計画もありましたが、予算化が先送りされています。
サービス残業を是正したい職場の方は、ぜひ、市職労にご相談ください。是正に向けた職場改善の取り組みにつなげたいと思います。
質問6−(3)
直近1か月で、サービス残業や不払い残業が生じた主たる理由はなんですか。
ようこそ 保育園へ
新規歓迎行事開催
たべて 学んで 語って交流
5月30日、中区地域福祉センターで保育園支部新規歓迎行事「フランスパンとサラダのつどい」を開催しました。調理員も含め新規・先輩合わせて20人が参加し、楽しいひと時を過ごしました。つどいの名前にちなんだフランスパンとサラダは出せませんでしたが、野菜たっぷりサラダをはさんだサンドイッチを食べながら交流しました。
はじめは、緊張していた新規のみなさんも、先輩職員が自分の体験も交え、新規の頃悩んだり、困ったりしたことや今、楽しいと思えることなどを話すと、徐々に打ち解け、和気あいあいとした雰囲気の中であっという間に時間が過ぎていました。また、調理員は食育の実践や離乳食の様子を写真などで見ながら、保育士は保育まつりのコーナーで作ったパクパク人形を作りながら少しですが学の場にもなりました。
仕事を終えて集まることは大変ですが、今後も組合員のみなさんの要望にも応じながら、楽しい会を企画し、組合員同士のつながりをつくっていきます。
第21回自治体・公共職場にはたらく女性の学習交流集会
軍都廣島を物語る遺構も
似島でフィールドワーク
6月1日、第21回自治体・公共職場にはたらく女性の学習交流集会『似島で戦争の「加害」と「被害」を学ぶ』が開催されました。当日は天候にもめぐまれ、広島自治労連30人・全教広島13人の計43人が参加しました。
似島に出発前、宇品港でのオリエンテーションでは、ガイドの井村さんから軍都「廣島」としての「加害」の側面と被爆した「ヒロシマ」としての「被害」の側面について説明を受けました。
午前中は、3グループに分かれて似島でフィールドワーク。そこでは、陸軍第一検疫所跡、弾薬庫跡、第二検疫所跡、第一〜第三桟橋、馬匹検疫所焼却炉遺構をめぐりました。似島にこれだけの軍事施設が存在していたということに驚くと同時に、現存する遺構を実際に見て考える貴重な機会になりました。
午後からは、全教広島元執行委員長・広島県原水協代表理事の高橋信雄さんのお話の後、感想交流を行いました。高橋さんのお話では、日本被団協の田中煕巳さんの演説から、原爆被害についての国の責任や非人道的な核兵器の廃絶の重要性を学びました。
戦争の歴史を追体験し、身をもって次世代に伝えることの大切さを学んだ一日でした。