自分史>私の文章作法

自分史づくり講座よもやま話

<よくある質問>

1.どうしても書きたいことがある。  

どうぞ、そこから書いてください。
これまでのあなたの人生で一番印象深い出来事なのですから、
状況も心の動きも、かなり濃く書けるはずです。

 

2.漢字を知らない。

最初から、完成された文章を書こうと思わなくて構いません。
誤字脱字は気にせず、漢字が思い浮かばなかったら、ひらながやカタカナのままでよろしい。

 

3.文章を書くことは嫌い。

まずは、思いのままに書いてみてください。
句読点や段落なども気にせず、肩に力を入れ過ぎず、書き始めてみましょう。
少々主語が抜けたり脱線しても気にせず、短い文章で構いません。
ある程度、書いてみると、苦手意識は薄れてくるかもしれません。

(ご無理が多い場合は、聞き書きやインタビューから、あなたに代わって、
  workfor ワークフォーが原稿を仕上げることもできます。)

 

4.原稿用紙が苦手。

最初から原稿用紙に書かなくても、メモ用紙で十分です。

 

5.これまで書いた短歌や俳句も入れたい。

自分史の形式は自由です。お好みのままに構成して構いません。

 

6.「自慢史」にしたくない。

成功談は控えめに書き、
失敗談はユーモラスに書きましょう。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<原稿の書き方(基本)>(2022.07更新)

ーーーーーーーーーー
原稿の書き方(基本)
ーーーーーーーーーー

原稿用紙・タテ書きの場合を想定した、
原稿を書くルールのポイントをあげておきます。

1.
文字は必ず一画(一マス)に一字ずつ書きます。
文字だけでなく、後で述べる句読点(くとうてん)や
カギ、カッコ、その他の符号の場合も一画分をとって書きます。


2.
書き出しは、最初の一画をあけて書き始めます。


3.句読点(マル、テン)

一つの文を読みやすく、わかりやすくするために、
途中の必要なところには読点(とうてん、テン=、)を打ち、
文の終わりには、句点(くてん、マル=。)を打ちます。
いずれも文字の場合と同じように、しっかり一画分をとって
打ってください。


4.疑問符(?)や感嘆符(!)

乱用しすぎると押しつけがましくなって
逆効果になることがありますから気をつけましょう。
(追記:通常、疑問符や感嘆符の後は、一画(一マス)あけます。
    ただし、単語にかかる(?)や(!)の後は一字あけません。)


5.符号

符号も一画分をとって書くと言いましたが、
テンテン・三点リーダー(……)とナカセン(――)だけは例外で、
いずれも通常、二画分をとって書きます。


6.ルビ(ふりがな)

特別な読み方をする語句や読みにくい人名・地名などの
固有名詞にはルビ(ふりがな)を振ります。
ルビは今日では外国語などの場合を除いて、
普通、ひらがなで振ります。
誰に読んでほしいのか、その人は読めるのか、考えてみましょう。


7.同じ語句や表現の統一

同じ語句や表現が、何の理由もなく行き当たりばったりに
漢字で書かれたり、ひらがなで書かれたり、カタカナになったり
するのは見苦しく、読み手は混乱します。
自分なりに、この文章の中では、「これはこう書く」と
表記のルールを設けて書いていきましょう。


8.数字の表記の統一

漢数字(和数字)と算用数字をごちゃ混ぜにして書く人は
いないでしょうが、「年号による年と月日は漢数字で書き、
カッコ内の西暦の年数は漢数字を算用数字風に表記する。
ここでは算用数字は使わない」など、自分なりに表記のルールを設けて書いていきましょう。

例 昭和十六年(一九四一年)十二月八日


9.通し番号(ノンブル)

原稿用紙には必ず通し番号(ノンブル)を振る習慣をつけましょう。できれば書いた日付も。


10.まとめ

(1)事実は正確に書きましょう。

(2)できるだけ短い文にすると、読みやすくなります。

(3)話の一つのまとまりが、一段落(だんらく)です。
   適当な長さで、段落を変えましょう。

   あまりにも段落が変わらない長文は、
   いかに内容が優れていても、
   読み手には読みづらいものです。

(4)段落が変わる時は、改行して最初の一画をあけて
   書き始めます。



以上、ご参考にしていただければ幸いです。


ーーーーー
参考出典

「自分史」を書く喜び
書き方・まとめ方・味わい方

藤田敬治(ふじた・けいじ)著
NHK文化センター講師、「主婦の友」元編集長
出窓社 2006年11月28日初版第1刷発行


メールマガジン配信中お問い合わせ