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山陽新聞夕刊 夕刊エッセー 6面(文化エンタメ面)
「だっさい(獺祭)」
(岡山県エッセイストクラブ会員 久本恵子)
2017年6月15日(木)掲載
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(一部紹介)
山陽新聞夕刊 夕刊エッセー「だっさい(獺祭)」
あれっ、ポストの前まで来て慌てる。せっかく書いたお礼のはがきがない。
バッグのサイドポケットに入れたはずなのに。バッグ中をひっくり返して探して、
やっと見つかる。何の関係もない書類の間にあった。全く記憶にない。頭の中が
混乱している証拠だ。
五十歳代後半になり、何かと関わりが増え、家族や親族のこと、仕事、地域や
関係している団体のことなど、毎日いろいろと押し寄せてくる。
実際に会ったり電話で話したり、携帯電話やパソコンでメールを交わしたり、
FAXにはがきに手紙、最近は、最小限にと思うものの、フェイスブック(SNS)
でのリアルタイムの交信もあり、人とのやり取りだけでも、結構忙しい。
通信履歴はどんどんたまり、関係の書類もかさばって、一体、どこまで決まって、
次に何をすればよいのか、わけがわからなくなってくる。ミスもする。
さあ、こんなときには、どうするか。
(以下、略)
久本 恵子
(原文のまま。)