医療法人　さいとう皮膚科 山口県岩国市

ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。短期間で皮膚炎をおさえることが可能で、腫れや赤みをすみやかにとり、かゆみや痛みをやわらげます。 このため、アトピー性皮膚炎や乾癬（かんせん）をはじめ、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く使用されています。対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚を よい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。

※ステロイドの入っている塗り薬はステロイドの強さ・塗る部位によって効果のでかたが異なるため塗る部位を必ず守ってご使用ください。

• 塗るタイミング

お風呂あがりの使用を勧めています。



• いつまで塗ればいいのか

痒みが治まったとしても、赤みやさわってカサカサするようなら継続して塗ってください。
２週間塗り続けても改善しないようなら、診察にいらしてください。



• 治ったあとはどうすればいいのか

繰り返す部位は再発予防のため、できるだけ毎日保湿を心がけてください。特に乾燥体質の方は、年中保湿剤を塗るようにしてみてください。

外用薬ですので、１～２週間使う程度でしたらほとんど副作用はありません。２～３週間塗り続けても少しもよくならないときや、かえって悪化するときは早めに受診してください。

治っているのか分からない方や、不安な方は診察をするようにしてください。初めての来院の方は効果をみるため、２～３週間後はできるだけ診察をお願いします。

紫外線（ナローバンドUVB）を照射することで皮膚内の免疫異常を整え、湿疹を抑える効果がある 光線療法や、カオやクビなどの皮膚の薄い部位に副作用が少なく長期に塗ることができる免疫抑制剤の塗り薬などがあります。