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Baby-Pro REPORT(5)
Aprica Combi
[2003年 新製品の傾向と対策]
このレポートは2002/10に作成されたものです。発売がはじまると
最新情報ページに掲載されますのでご確認下さい。

Aprica (アップリカ)
 
< ベビーカー >
 大好評のネルッコベッドシリーズに両対面ハンドルをつけた「eye to eye」が追加ラインナップ。(2002年12月発売予定 ただし、生産数少なく予約が必要かも)

従来のネルッコベッドは早めにB型を使いたいユーザーを的確に捉えた商品でしたが、今度はA型購入のユーザーを惹き付ける内容になっています。小さい赤ちゃんにとって外の世界はややもすると刺激が強く、不安になりやすいもの。ママやパパの姿も見えないままベビーカーでずんずん進まれたのでは、赤ちゃんも落ち着かなくて当たり前です。
私としても小型・軽量ベビーカーのニーズが高いことは承知のうえで、しかし2ヶ月頃から使用する場合、理想は対面ハンドルタイプとお勧めしてきました。ネルッコの爆発的売れ行きで、「のれんに腕押し」のアドバイスでしたが、eye to eyeの登場で、理想を加味しながら、親の使い勝手も両立する選択肢が増えました。

   

2グレード、全6色展開。アップリカにしては珍しいスカッとしたカラフル路線の639と高級感溢れる739です。上位グレード739には背中のベンチレーションシステムに加え、サイドにも通気穴を設け、「サーモメディカルシステムマルチ」と命名しています。
あいにく展示会の試作品は開閉機構の完成度がイマイチでしたが、発売時にどの程度煮詰めてくるか、注視したいと思います。

脳・頚椎マモールの材質、形も上位グレードは若干変わり、厚みを増しています。ハンドル対面の時に前方の障害物に思いがけずぶつけてしまっても、赤ちゃんの頭部を守れるようにという配慮です。さらに背面タイプにはないフレームバンパーも付いています。こうした細かな気遣いはさすがアップリカ。

639グレードと739グレードの差は、脳・頚椎マモールというヘッドサポートの有無と上半身サイドのベンチレーションの有無です。デザイン的な違いも大きいので、高級感に惹かれて上位グレードを購入する方も多いでしょう。

私のお勧めも(デザインに惹かれて)739ですが、背面ハンドルタイプに比べて割高感があるのがちょっと心配です。これは今後私どもの実売価格のがんばりにかかっているのかもしれません。(^^ゞ

eye to eye 639・739詳細解説ページ

ご購入・予約はこちら アップリカA型ベビーカーコーナー

二人用ベビーカーに新型投入 <ネルッコツイン>

 とっても久しぶりに二人用ベビーカーに新型が追加されました。ネルッコの背面ハンドルタイプを2つつなげたような格好で、イエローとブラックのツートンカラー。なかなか粋なデザインです。足カバーとレインカバーが最初から付いてくるので、完全装備と言えるでしょう。

開閉機構は4つ折スタイル×2で、やや複雑な開閉機構を2台分一度に行わなくてはならないので、最初は練習がいるでしょう。コツがわかればどうと言うことはありませんが、ジョイントがめちゃくちゃ多いので、雑に扱うと開閉が固くなりやすいかもしれません。保管はきちんと屋内にしましょう。

横型は幅が広いので、心配される方もありますが、そのままたいていのエレベーターも乗れますし、方向転換は縦型よりしやすいので、思ったほど不自由はありません。狭いスーパーの通路などでちょっと気を使う程度です。

かわいい赤ちゃんを二人並べて乗せられる露出度の高さも、親としてはかわいさ倍増でうれしいかも。(多分に自己満足ですが、それもいいじゃないですか。)
ちなみに、後でばらして一人用2台にはなりません。あしからず。
(2002年11月発売予定)

きゃしゃなベビーカーではなくて、しっかり、ゆったりしたA型ベビーカーをご希望の方には、ドッチモターンがお勧め。2002年12月末モデルチェンジ予定で、新色が出ます。上位機種は深いエンジ色と明るいブルーカラーの2色。スタンダードはベージュ・レッド・ブルー・イエローと4色展開。
現行品で人気のブラックカラーがなくなりますので、お好きな方は今のうちに。699は今のまま継続。599は現行の機能に変更ありませんが、499には、ムービングシートとサーモシステムが新たに装備され、お買い得感が出てきました。

現行ミラノスリムA型はeye to eyeに吸収される形で生産終了。車輪が大きい分、衝撃吸収性能は高く、押しやすいので、家の周囲の路面がきれいでない方(石畳風歩道など)は、販売継続中に検討下さい。

B型のモデルチェンジはしばらくおあずけ
A型でもB型でもない新感覚のネルッコベッドの台頭で、通常のB型規格の商品は影が薄くなっていますが、A型を持っていて「いまさらフルリクライニングはいらない」という方にとって、少しでも軽いB型は貴重な存在。来春(2003年2〜3月)までにはてこ入れがありますが、当面、今のラインナップで継続。価格的にとてもこなれていますから、B型はとても買いやすくなっています。そういう意味ではこの冬は底値のチャンス。
< カーシート >
マシュマロフィッツ Vシールド
上記の名前が2002年12月発売予定のチャイルド兼ジュニアカーシートのネーミング。迫力あるV型のガードが体の前面をカバーして、1歳から3歳前後までの小さな体を、全方位の衝撃から守ります。リクライニング付き(おそらく半固定タイプ。角度を変えるためには取り付けをやり直さないといけないでしょう)。

無骨ともいえる設計、デザインですが、「守る」ということを、何もはばかることなく形にしたらこうなった、と言うところでしょう。
逆に言えばここまでしないと充分ではないという、アップリカの真剣さが現れており改めて安全とはなんぞや、と考えさせられる製品です。

V字のシールドは取り外しが出来るため、3歳を超えたらシールドを外して11歳頃まで使用できます。その際は、カーシートに子どもを乗せて、車のシートベルトを直接子どもにかけて固定します。

かなり軽量のようなのですが、きちんとアルミフレームを内蔵してきっちり作ってあります。細部は完成品を見てみないとよく分かりませんが、注目の商品になることは間違いありません。予算がある方はアップリカチャイルドレカロをお勧めしますが、次にお勧めできる中間グレードが今までなかったので、この商品は隙間を埋めてくれそうです。

価格はVシールドなしで3歳以上対象の19800円のものと、上記写真の1歳以上対象、29800円の2グレードの予定。新生児から4歳までのチャイルドシートを持っているけれど、早めに二人目ができちゃったという方に良いでしょう。ベビーシートからの引継ぎにも使えるかもしれません。(リクライニング角度の設定次第で、9キロ前後の赤ちゃんのサポート性能が変わってくるので、完成品を注意して見てみたいと思います。

Vシールド掲載ページ

Baby-Pro REPORT(7)  マシュマロフィッツ 徹底商品解説偏
  
Baby-Pro REPORT(7)-2  マシュマロフィッツ 取り付け・試乗偏

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 ショッピングページ アップリカ幼児・学童用カーシート

マシュマロフィッツ Vシールド Vシールド使用時 体重 9〜18キロ
身長 75〜100cm
ジュニアシート時 体重 15〜36キロ
身長 95〜140cm
マシュマロフィッツ ジュニア
(Vシールドのないモデル)
ジュニアシート 体重 15〜36キロ
身長 95〜140cm
  
ベッドタイプカーシートマシュマロJフィックスは、まだモデルチェンジ直後なので、引き続き今のラインナップで販売されます。
 余談ですが、イス型シート(一般的なベビーシート)使用時の新生児の酸素飽和度の低下の問題が最近アメリカの学会でも取り上げられ、アップリカの独説ではなくなりつつあります。衝撃時の安全性ばかりに目をとられ、平常時の快適・安全性能がおろそかになっていた感があります。ようやく世界もそのことに目を向けるようになったと言うことでしょう。

新生児期や乳児期前半に、帰省や通院で車を使う機会の多い方は、ベッドタイプが安心です。製品も2003年安全基準対応モデルならかなり信頼できます。二人分の座席を取りますので、スペースにご注意下さい。また、必ず適合確認を取りましょう。

カーシート適合確認ページ↓
http://www.aprica.co.jp/products/seat/seat_set/04.html
< ラック >


4輪キャスター付きで小回り抜群

長年新しい変化に乏しかったラックですが、足回りの工夫が凝らされたアップリカのハイローベッド&チェアー「ソノバ de ターン」という4輪キャスタータイプが新登場。(すでに発売開始。わかりやすいけどダジャレみたいなネーミングが多いなぁ)

499と439の2グレードで、写真左側の1台が499、残り2台が439。この記号は定価を表していますが、従来のモデルに比べて上位機種が4万円台というのは、アップリカとしては珍しいです。これは、値引販売が激しく、実売価格がずいぶん定価と離れてしまったので、修正に入ったと思われます。したがって今までのモデルほど値引幅は大きくなりません。それでも新製品のわりには手に入れやすい価格帯に収まりそうです。

目玉の4輪キャスターは、とてもGood! 径が小さくなったでじゅうたんの上ではイマイチかもしれませんが、ダイニングなどのフローリングの部屋では、文字通りその場でくるりと自在に方向転換。移動もラクで、「どうして今までなかったの?」という感じです。

499は寝かし付けの際の揺らし方が2種類切り替えできる「Wスウィング」付き。頭周りの「脳・頚椎マモール」も付いていて、上級志向の方向け。アップリカの総合カタログ(2002/10版)は、色合いがずいぶんブルーですが、実際には少しグレーっぽい、シック&モダンなカラーです。 439は、上記の2つの機能がない以外、サーモシステムはじめ、すべて同等なので、お買い得感があるでしょう。

最近ずっとこのブルーとイエローばかりなのは、生地の都合かなぁ。そろそろ他のカラーアイテムも欲しいですね。足周りはわざと無機質な仕上がりで、モダンに振ってます。こだわりがあるのかもしれませんが、明るい色で塗装したカジュアルモデルも期待したいです。

Combi (コンビ)
  
< ベビーカー >
Do-kids4がマイナーチェンジします。ただし、2003年2月ですから、しばらくは現行商品の生産が続きます。もともと完成度の高い商品だけに、さほど新製品を追う必要はありません。B型のライクのベビーカー部分がタイヤのワイド化と、コイルサスペンションの追加で500g重量増。サスはイメージ効果がメインのようで、従来のラバークッションと体感的にはあまりかわりません。

モデルチェンジ前に買う方は、極力669モデルをお勧めします。599モデルは座面の安定がイマイチで、改善の余地があります。(669と2003年モデルは改善されています。)

A型ベビーカーのi-thru・ウェルベビーもすべてモデルチェンジします。
i-thruは機構的な変化なく、カラーチェンジのみ。全体にアースカラーに転換。落ち着いたイメージに変わります。2002年12月発売。

ウェルベビーは、2003年2月の予定で、現行商品に追加してシックなカラーの上位グレードを投入(ベージュと濃紺)。エッグショッククッション以外、特別なウリはありませんが、簡単操作で扱いやすいベビーカーとして、お勧めできます。




B型ベビーカーは、ウェルキッズシリーズが全面的にカラーチェンジ(11月発売開始)。カラフル一辺倒から、都会的なアーバンデザインに方向転換を図ってきました。ある意味必然的な流れ。469・439・379というグレード構成です。439の出来がなかなかいいです。(上記写真中、左から2台目〜4台目)Baby-Proでは439をメインにお勧めしたいと思います。明るくかわいいデザインが希望の方は379グレードを検討下さい。(右半分の4台)

コンビが威信をかけて発表したオートキッズは、しばらく現行ラインナップです。新色の追加を期待しましたが、今のところ予定なし。新しい機構なのでしばらく様子を見てからと言うところでしょう。手堅いコンビらしいかもしれません。
まだ新製品なので、開閉機構の耐久性の問題等、未知な部分もありますし、コツが分からないとうまく片手開閉できないため、賛否両論ありますが、概して出来は良いと評価します。B型を検討中の方は是非選択肢に入れてください。
< カーシート >
Do-kids4の来春モデルチェンジにともない、ベビーシートのプリムベビーもカラーチェンジがあります。

主力商品のゼウスターンは現行のまま販売継続。アップリカのベッドタイプなどが車のスペースの都合で載せられないケースでは、このゼウスターンのような一人分の座席で納まるカーシートは助かります。
< ラック >
当サイトの主力モデルのオートスウィングはだいたい2年周期でのモデルチェンジなので今年は現行のままです。

アンレーブの399クラスがカラーチェンジします。2002年12月予定。スケルトン素材を使用したモデルになり、好みが分かれそう。ただし、そんなにすけてはいませんが。
概してコンビのラックは、オートスウィングを除いては、バーゲン商材がシェアの大半を占めています。内容的に大差なく、安価に購入できるので、1万円台の廉価版が人気です。したがっての399モデルは取り扱い予定がありません。
その他のメーカー

< 澤田工業(ベビーベッド) >
今やベビーベッドは東南アジア産の雑貨的商品ばかりとなり、国内で家具職人によるベビーベッド作りを継続しているのはほんの一握りとなってしまいました。

そんな国産メーカーの一つ、澤田工業からより品質を極めた新しいラインナップが登場。シックハウス症候群やアトピーなどの原因となりうる材料を極力排除したエコ塗料や接着剤を使用して、今までどおり日本の職人の手で作り上げられます。

材料は主に「ニヤトウ」。ぶなの一種でヨーロッパ産。木肌がきめ細かく、美しく仕上がります。堅木なので加工は手間ですが、丈夫で長持ち、日焼けにも強い性格を持ちます。

立ったままお世話のラクなハイポジションベッドと一回り小さい小型ベッドを取り扱いします。
< ミズタニ (ジョギングストローラー) >
日本で企画された唯一の3輪バギーを販売するミズタニ。現行商品も好評で継続販売されますが、新機種の発表がありました。スタイル的には3輪ながら、前輪は2連のキャスターが付き、非常に小回りが効きます。ネーミングは「ストローラーマックス」。2003年1月発売予定。手元ハンドルによる開閉方式を新採用。その代わりブレーキがなくなります。(家の周囲に坂がある方は現行のハンドルブレーキ付がお勧め。) 

おまけ
    
ベビーカーは、アップリカのネルッコ、コンビのDo-kids4ともに安全基準外の商品となり、A型とかB型といった安全基準をもとにした説明も、意味を薄くしています。海外からの基準に沿わない商品郡も多量に市場に入ってくる時代になった今、基準にしばられて現代のニーズに添わない商品を作り続けることに、日本のメーカーも限界を感じたのでしょう。

これは、言葉だけ聴くと安全性の阻害に聞こえるかもしれませんが、少なくとも、アップリカ・コンビという日本を代表するメーカーが作っているものは、すでに安全基準の目的を遥かに超える性能を持っており、なんら心配には及びません。工業製品の進化に伴い、ベビーカーについては、安全基準はその役割を終えたと言えます。(卒業ですね。)

アップリカのネルッコ、コンビのDo-kids4、ともにその方向性は評価したいと思います。



カーシートの法制化当初、世界中から日本にカーシートがやってきました。海外のメーカーにとっては一大チャンスではあったのですが、2003年、欧州レベルに基準を引き上げることになって、国内のメーカーが本気で高い品質を目指したとき、もはや多くの海外の製品は淘汰されて消え去りました。

国産品が世界的に見ても同格の安全基準を満たした時、残る比較材料は赤ちゃんの快適性能。海外製品に多い、消耗品的造りの安価な商品は、結局日本のユーザーには受け入れらませんでした。また、新生児にはどう考えても快適とはいえない、傾斜のきついカーシートも、日本では完全には定着せず、アップリカのベッドタイプカーシートの高い支持につながりました。

一時アップリカのベッドタイプカーシートも開発が未熟で、多くのユーザーに不信を抱かれたこともありましたが、現在の商品は世界に輸出も出来るのではないかと思えるほど、完成度の高いものです。ある意味とても日本的な商品で、開発はアップリカの独断ですが、育てたのはまさに日本のユーザーです。旧モデル(ネオフィックス以前)併売の折は、多少のリスクも踏まえての販売でしたが、Jフィックス以降は安心してお求めいただけます。

ただし、日本製品全般に、こだわり強く製品開発するためか、使い方のややこしいものが目立ちます。海外製品は逆に気が抜けるほど簡素なものが多く、これからは両者の良いところを煮詰めて、シンプルに、内容を昇華していってもらいたいと願います。




ラックはハイロータイプがすっかり定着してしまいましたが、実際には大きなベビーカーが部屋の中にあるようなもの。セカンドベッド代わりに使うにはそこそこ広さも欲しいし、安定感を保つためにも大きさが必要だから、今のサイズは必然的ではありますが、日本の住宅事情には今ひとつ添っていないような気がします。

置き場所に困らない方は、充分使い倒せると思います。替えのクッションさえ調達すれば、二人目、三人目と使えるでしょう。ただし、部屋が狭い方は、レンタルも有効です。お座りが出来るようなったら、ハイチェアーにチェンジするとかさばりません。

ベビー用品リース業協会(レンタル会社の協会組織です)
http://www.nbl-jp.net/

(このレポートは2002/10に作成されたものです)
 Baby-Pro REPORT

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