もう、時代が すっかり変わってしまった!
● デフレ時代、地価下落時代を考える
土地も株式もお金と同じく大切な価値ある財産、資産ですよね?
お金でモノ(土地など)を買うこともあれば、モノ(土地など)を売ってお金を手に入れる
こと、つまりモノ(土地など)でお金を買うこと、もあります。
土地も株式も毎日、毎年、値下がり続けていますが、お金はどうなんでしょう?
今はもう、モノの値段が下がり続ける時代、デフレの時代になったのです。
つまり、モノ(土地など)は置いておくだけで、日々、価値が下がっていくばかり?
昨日買えた値段で、今日はもっと沢山買える、明日は今日よりもっと沢山買えるとしたら?
買いたいモノ(土地など)が値下がっている中では、買えるお金があっても、高いモノを急
いで買う人はいませんよね。
買いたいもの(土地など)が十分に値下がってから、安く、あるいは沢山、買えばいいし、
それまでは、お金は使わずに置いておく方が実は得なのです。
● お金の価値を考える
あらゆるモノの値段が全体的に下がるデフレの時代では、お金の価値はどうなっている?
同じ金額で、日々、買えるモノが多くなっていくということは、現金は置いておくだけで、
昨日より今日、今日より明日と価値が増えているということです。
つまり、デフレの時代に最も価値があるモノ(財産)は現金ということになります。
デフレの時代、現金だけが値上がり続ける(だんだん価値が高まる)モノなのです。
銀行に預けた金利が低いことを嘆く人が多いけれど、物価が下がる分、お金の価値は増えて
る、と考えると、置いておくだけで見えない利息がついているのと同じで、それほど嘆くこ
とでもないかも?
● デフレ時代の借金を考える
自分の現金ではなく、先で人に返さなければいけないお金(借金)は、低金利、いえ、例え
無利子であっても、日々、そのお金(先で返すべき現金)の価値が増していってるのですか
ら、見えない金利がついているのと同じで、実質は「無利子」ではなく、日々刻々、利子が
かさんで重くなっていくということ?
それでは、その値下がり続けるモノ(土地など)を借金で買ってる人はどうなるの?
土地もお金も同じ財産というのなら、日々、価値が減り続ける財産(土地)と、日々、価値
が増え続けるお金(借金)を抱えるとどうなるのでしょうか?
昨日より今日、今日より明日、明日より明後日、とモノ(土地)という名の財産が目減りし
ていき、お金(借金)は反対に価値が増え続けるなら、財産を失い続けながら、背負った借
金の価値(重さ)は増え続けるということ。
つまり、時間の経過が、値下がりという損失を生み、借金という名のお金の価値が増え続け
ることは、お互いに損失を打ち消してくれているのではなく、ダブルパンチで財産を失って
いくことになります。つまり、デフレの時代では、借金は悪なのです。
※ バブルの頃は、正反対、今から10年位前までは、何十年間もインフレの時代だったの
です。
モノ(土地など)の値段は日々値上がり続け、「明日買うよりも今日買った方が得、明日
は値上がって支払うお金は増えるのだから」の理屈で、お金(借金)という名の財産の価
値は日々、下がり続けていったのです。
だから、「早く、借金をしてでも、買った方が得」、借金という名のお金は先では価値
が下がって、早くに買ったモノ(土地)は値上がりして価値を増し続けるので、お金(現
金)を置いておくよりモノ(土地)に替え、更に借金してでもモノ(土地)を買わなきゃ
損と言われたのです。そうです、インフレの時代は、借金は悪ではなく、むしろお勧め
だったのです。
財産を取り囲む、時代や環境が、
すっかり変わってしまっていること忘れてはなりません。
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