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広島市職労第3回中央委員会
働きやすい職場のために
人員増は必要不可欠

広島市国際青年会館で開催された広島市職労第3回中央委員会

 5月21日、広島市国際青年会館にて、広島市職労第3回中央委員会を、オンライン併用で開催しました。

公務員離れ 人手不足が原因

 開会あいさつに立った柴野中央執行委員長は「公務員の人材確保が厳しくなっているなかで、人事院が有識者会議を設置し、3月に最終答申が示されたが、公務職場の人員削減という根本要因に触れていない。国だけではなく全国の自治体が同じ状況。人員増による働きやすい職場を労働組合として要求していくことが大切」とし、職場の事例などを示しながら考えを述べました。

社会支える職種にこそ賃上げを

 木下書記長はこの間、3月に新年度の要求書提出を行い、賃上げをはじめ長時間労働是正など職場課題を当局に要求していることや夏季の市労連交渉などを報告しました。
 民間春闘では、昨年を上回る賃上げ状況があるものの、医療や福祉現場では国の福祉予算抑制・物価高のもとで多くの事業者が赤字となっており、ケア労働者の賃上げが厳しい状況。社会を支える担い手に賃上げの恩恵がいき渡るよう、政治の役割が求められていると指摘しました。
 また、今年は被爆・戦後80年で、様々な平和の取り組みが計画されており、積極的に参加していこうと呼びかけました。

各職場からの報告

 討論では、各職場から現状や課題、組織拡大の取り組みについて発言がありました。

○環境局支部

 今年度の採用者2名が組合加入。「保育まつり」でも披露した「ゴミ分別紙芝居」事業は、今年度21園で実施する予定で、各事業所からの応援体制を組む必要がある。

○保育園支部

 5月18日に「保育まつり」を開催し、800人が参加。こどもの「楽しい」に保護者が笑顔で応える姿が印象的。組合加入の取組では、FFへの鳴子参加、保育まつりなどの機会に組合加入が増えている。5月30日の新規歓迎会「フランスパンとサラダのつどい」を成功させたい。

〇児総センター支部

 (事業団採用の)嘱託職員の欠員が改善しないため、プロパーの正規職員を増員していくよう要求している。市からの派遣保育士の枠も3人欠員状態。大きな問題と捉えている。正規保育士で十分な人員体制を確保することが、子どもや保護者のためと確信を持ち、人員要求を続けていきたい。
 8月に全国障害者問題研究会が広島で開催されるため、協力をお願いしたい。

○学校給食調理員協議会

 来年1月から安佐北区の給食センター化に伴い、受配校となる学校の会計年度調理員(日任用)の人員確保が難しい。その後の雇用の保障など対策が必要。
 新規採用調理員の歓迎会として「スクールランチのつどい」を5月18日に行い32名が参加。参加者同士の交流や各職場の情報交換を行った。7月27日に「給食まつり」を高陽公民館で開催すよう準備を進めている。

〇学校業務員協議会

 教員の働き方改革の影響で、教員や生徒が担っていた校内作業の一部が業務員の仕事に切り替わり、負担が増えている。変化へ対応できておらず、人員体制が不十分で事故等につながっている。正規職員採用があったものの人員が足りていない。今後も人員体制の確保を要求していきたい。

5月21日 市労連 夏季一時金回答交渉

 5月21日に広島市労連での回答交渉が行われ、5月14日に提出した夏季一時金要求書に対し、当局から「一時金は条例どおりとし、6月30日に支給する(上記参照)。夏期休暇は5日とし、取得期間を6月1日〜9月30日まで。併せて同期間内に年休を3日以上取得するよう職場に周知する」と回答がありました。一時金の支給月数については、秋の賃金確定交渉で年間分を協議します。
 夏休取得期間が2カ月間だった頃から、年休取得日数は3日のため、増やすべきと指摘しています。時期的に取りづらい職場に配慮して増やすことはできないが、「以上」を積極的にとらえ、取得可能な職場では3日より多く年休を取ってもらいたいとのことです。

あそんで たべて ともだちつくろう!
第42回保育まつり 800人が集う

校庭は大賑わい

 5月18日、第42回保育まつりが尾長小学校で開催されました。
 「あそんで たべて ともだちつくろう」を合言葉に、遊びの文化を継承し参加者みんなで作っていくまつりです。公立・私立保育園を中心とした実行委員が業務後に会議を行い、遊びに来た子どもたちや保護者に、一日たっぷり楽しんでもらえるようにとりくんでいきました。今年度は800名の参加で、会場や校庭は大賑わいでした。

絵本のきんぎょが紹介する遊びのコーナー

 オープニングでは絵本「きんぎょがにげた」の主人公のきんぎょが登場し、各コーナーの遊びを紹介。参加者は『どこどこきんぎょ みぃつけた!〜きみは なんびき みつけられるかな!?』と会場内に隠れているきんぎょを探しながら、それぞれの遊びのコーナーで楽しんでいました。

いろんなコーナーで親子そろって

いろんなコーナーで
親子そろって学び楽しんだまつり

 保育園支部では、スライム、牛乳パック人形、しゃぼん玉、びゅんびゅんゴマのコーナーを担当しました。また、保育園調理員による手作りドーナツや、児総センター支部によるボールプールのコーナーもありました。その他にも、防災コーナーや広告で作るコマ、どろんこなどたくさんのコーナーがありました。今回は環境局支部によるゴミ分別の紙芝居もあり、親子で一緒に学ぶこともできたまつりとなりました。
 子どもたちがいきいきと、そして主体的にあそびを楽しめることができる保育まつりをこれからも続けていきます。

市非正規連絡会 夏季交渉
それぞれの職場の実態を訴える
業務内容・経験が反映した報酬に

当局から一時金と夏期休暇の回答

 5月23日、広島市職労、留守家庭子ども会労組、児童館労組、市会計年度職員労組の4単組でつくる非正規連絡会は、5月9日に提出した要求書に関連して各職場からの実態を訴え、当局からは一時金と夏期休暇の回答がありました。

各職場の実情を訴える

 秋の交渉に向け、各単組から職場実態についての発言を行い、当局に伝えました。

■市民課出張所・マイナンバーカード業務

 市民課・出張所業務推進員は、嘱託時代に103万円の年収の壁を超えないよう報酬が設定され、会計年度に制度移行するまで1円も給料が上がらなかった。会計年度任用職員になっても、その処遇を引きずり、業務と比べて格付が低くなっている。マイナンバーカード業務推進員も、もともと臨時職員が業務を担っていたため、事務補助員でスタートした。業務内容は他の職種と比較しても、知識や経験が必要な業務になっており、格付が低過ぎる。格付の見直しをお願いしたい。

■学校調理員

 国が実施した処遇改善により保育園調理員には加算が付いたが、同じ待遇で採用試験も同じだった学校給食調理員には加算がついていない。何年も訴えており、ぜひ改善を実現してもらいたい。

■保育園支部

 会計年度任用職員制度になり、6H保育士の待遇があまり改善されていないため、欠員が年々増えて職場は大きな負担になっている。6H保育士が担任の代わりとして、1人で1日の保育に当たらなければならない。処遇の引き上げが必要。

■消費生活センター相談員

 新年度になり新規採用者が雇用されたものの、年齢層が高く、後進への知識・技能の継承が不安な状況。定年の延長を検討していただきたい。また、これまでは、抱えている相談件数が多くなった場合、新規の相談受付を抑制する措置を取ってきたが、今年度に入り、新規受付の制限をしない方針となり、抱えている継続案件が終わらないうちに新規をさらに抱えてキャパシティを超えてきている。受けている相談をきちんと解決できなければ市民サービスが低下する。