しぶきバックナンバー

しぶき記事

「働きたい」と思える保育園にするために
現場の声を集め、話し合い、学び合う
第56回保育園支部定期大会

第56回保育園支部定期大会

 6月17日、保育園支部定期大会を開催し、75名が参加しました。来賓の柴野市職労中央執行委員長や公立保育園保護者会連絡会会長佐藤さんから連帯の挨拶を頂きました。

職員が「働きたい」と思える魅力ある保育職場の実現に向けて

 畑野支部長は被爆・戦後80年の年、ヒロシマの保育の中で、先輩方が子どもたちに伝え続け、私たちに受け継がれてきた平和への願いを継承していこうと呼びかけました。また、公立保育園の廃止や認定こども園化などで公立保育園を縮小しようとしている動きを上げ、さらに、保育士配置基準の問題、会計年度任用職員の欠員問題についても課題を示しました。保育園職場を「働きたい」と思える魅力ある職場にしていくためには、職員の処遇改善は最も重要な課題です。保育士も調理員も正規職員を増員し、会計年度任用職員の大幅な処遇改善を求め、実現するための運動をともに進めて行こうと訴えました。そして、よりよい保育を一人一人の子どもに保障すること、職員が生き生きと働き続けることができる、そんな保育園職場になるように、一人一人が自分の願いを持ちより、話し合い、保育や情勢を学び、たくさんの人と手をつなぎ、明るく楽しく粘り強く、運動を続け広めていこうと挨拶しました。

今後どう進むか不安 知って良かった他園の状況

 その後、職場の現状を交流し、今年度の運動方針を決定しました。2026年度から本格実施されるこども誰でも通園制度についての課題や広島市の子ども園化について今後どう進んでいくのかという不安な思い、今年度閉園する高南保育園や八幡東保育園の状況と課題、認定こども園化する可部東保育園の状況と課題など現場の声が出されました。また、調理員の新規採用者の育成についての要望等も出されました。
 参加者からは「他園の様子を知ることができてよかった」「現場の困り感や課題などを共有でき、自園だけでなく全体としても改善に向けて動かないといけないと感じた」「知らないことが多いと感じた。いろんなことに目を向けたい」などの感想がありました。
 保育園支部はこれからも現場の声を集め、話し合い、学び合い、みんなで要求実現に向け運動していきます。

アメリカのイラン攻撃に危機感
原爆ドーム前で緊急の抗議行動

原爆ドーム前に集まる人たち

 6月23日、アメリカがイランの核関連施設を攻撃したことを受け、県原水協・県被団協の呼びかけで、ドーム前での緊急抗議活動が行われました。
 イスラエルとイランの実質の戦争状態に、アメリカが直接の武力攻撃で参加することは、中東の戦禍拡大を招くことになるとともに、核兵器使用リスクを格段に高めることにも繋がります。緊急の呼びかけにもかかわらず多くの仲間が集まり、アメリカの軍事行動に抗議の意志を示しました。

7月20日 参議院選挙
選挙に行こう!

選挙は政治に参加する重要な機会

 参議院議員選挙が7月3日公示・7月20日投票で実施されます。
 選挙は、投票を通して自分たちの思いや望みを社会に反映していく大切な仕組みであり、国民が政治を大いに語り合い、自らの代表を選び、政治に参加する重要な機会です。
 政治とは、税金の集め方、使い方を決めることです。選挙を通じて、子育てや医療費、年金制度などをはじめとする社会保障政策、所得税や消費税など税のあり方が大きな争点になります。

地域生活を守るために何が必要か

 また、選挙は私たち自治体労働者・公務公共労働者の要求を大きく実現する機会でもあります。能登半島地震では、全国の自治体から職員派遣が行われましたが、大規模災害から早期に復旧・復興を成し遂げるためには、人的支援の強化など、被災地の実情に即した復旧・復興支援に取り組む必要があります。
 これまでの公務員削減政策を転換し、災害に対応できるゆとりある人員体制が職場に必要ではないでしょうか。また、全国のいたるところで老朽化したインフラの破損により道路陥没事故や断水などが発生し、住民生活に影響を及ぼしています。老朽インフラの改善は喫緊の課題で、充分な財政措置が求められます。

私たちにも 当たり前に選挙権はある

 ともすれば公務員に過剰に中立・公平を強調することがありますが、公平性をゆがめる企業とのゆ着や管理職が職員に特定候補への支持を依頼すること等が問題であって、個人として、政治に関心を持ち、自分の意志で投票するのは当然の権利であり、自由です。
 住民も私たちも安心して暮らしていける社会を選挙でつくることは重要です。いま社会で起こっている問題を知り、そこから政治のつながりを知り、社会を変えるためにも選挙に行きましょう。

2025年春闘アンケートE
悩みや困ったことがあれば
一人で抱え込まずに相談しよう

 アンケートの報告6回目です。
 今回は質問傾向がバラバラなものをまとめて報告することになるため、回答結果のみを表で掲載した質問もありますので、ご容赦ください。

質問10 あなたの職場の人員は足りていますか。
足りている42%、足りていない58%

数字でわかる人員不足解消の難しさ

 質問10は、職場の人員についてです。
 人員が「足りていない」という回答が58%で、昨年より若干増えています。できれば、毎年減っていってほしいところですが、人員不足がなかなか解消していないということが数字に表れていると思います。

質問11 あなたには、悩みや仕事上の問題など、安心して相談ができるひとが身近にいますか。
たくさんいる372、数人はいる2446、まったくいない224
質問12 メンタルヘルスやハラスメントなどの相談窓口(連絡先)を知っていますか。
はい64%、わからない16%、いいえ20%

相談できる場があることの大切さ

 11は、「あなたには、悩みや仕事上の問題など、安心して相談ができるひとが身近にいますか」という質問、12は「あなたは、メンタルヘルスやハラスメントなどの相談窓口(連絡先)を知っていますか」という質問で、この2つの質問は、困ったときに一人で抱え込んでいる方がいないかを確認し、相談できる場があるということをお知らせする項目です。
 困ったときに相談できる人や窓口があることは、働いたり生活する上でのセーフティネットになります。早めに誰かに相談できれば、問題を小さいうちに解決できる可能性が高くなります。
 市職労では、相談体制の充実を交渉の要求項目にしており、相談窓口の周知も求めています。市が設置する相談窓口は、内部や外部に複数あり、厚生だよりや庁内LANの掲示板等で周知しているとしています。
 市職労も様々なご相談に応じるようにしていますので、困っている方はご連絡ください。

第33回非正規で働くなかまの全国交流集会
実現したい 貧困と格差のない社会
核廃絶した平和な世界

第33回非正規で働くなかまの全国交流集会

 6月7日〜8日に「第33回非正規で働くなかまの全国交流集会」が国際会議場等で開催され、全国からオンライン参加を含め400名の参加がありました。市職労からも十数名のなかまが参加し学び、交流しました。

なくしていきたい非正規差別と核兵器

オープニングの広島国鉄ナッパーズの「俺たちのシルクロード」や「人間の歌」等のうたごえは会場に感動を広げました。
 記念講演では竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)が「さらに広がる非正規の働き方をどう考えるか?」と題して様々な理由で正規で働くことをあきらめた不本意非正規問題≠上げ、すべての労働者(非正規雇用を含む)の安定雇用を求めるうえで大切なポイントを語られました。
 また、現地企画「被爆80年 ヒロシマから平和のアピール」として被爆者の山田寿美子さんの証言や広島県被団協佐久間邦彦理事長からは、ノーベル平和賞受賞と今後の運動と題したお話がありました。
 全体会終了後は平和公園噴水前から「非正規差別をなくそう」「指定賃金の大幅引き上げを」「核も基地もない日本を」などのシュプレヒコールを上げながら原爆ドームまで歩き、最後に参加者で原爆ドームを囲み、戦争と虐殺を今すぐやめること、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を訴えました。

学びと交流深めた分科会

 二日目は
@ジエンダー平等に見る貧困と格差
A人権が守られる働き方への転換
B全国一律賃金制度と今すぐ1500円以上の実現を
C均等待遇の実現へ
D非正規公務員の待遇改善をめざして
Eハラスメントのない職場づくり
Fフリーランスの組織化と労働者性
G核兵器のない未来をつくるのはわたしたち!
H『対話と学び合い』非正規のしゃべり場
I語り続ける平和公園碑めぐり
J増強がすすむ海上自衛隊呉基地をめぐるツアー

に分かれ学びと交流を深めました。「貧困と格差のない社会の実現へ、被爆80年のヒロシマから平和の声をあげよう!」というスローガンを揚げ、学びと実践のある2日間でした。<>