しぶきバックナンバー

しぶき記事

全国的な運動の成果
会計年度任用職員 勤勉手当 来年度から支給へ
嘱託連絡会 第3回賃金確定交渉

嘱託連絡会での第3回賃金確定交渉

 11月17日、嘱託連絡会での第3回賃金確定交渉があり、広島市労連の賃金確定交渉(11月15日)の結果を受けて、当局から最終回答の提示と説明がありました。なお、団結署名の追加分を提出し、延べ3211筆になりました。

今年度の期末手当 上積み
来年度一時金は正規と同月数

 嘱託連絡会から強く要望していた会計年度任用職員の課題について、一次回答では0.05月としていた期末手当の引上げを、特例的に正規職員の期末・勤勉手当の引上げと同じ0.1月とするとしました。過去の嘱託連絡会との交渉経過の尊重と、他都市でも今年度同様の改善を決めたところがあることから、実現したものです。
 また、来年度は正規職員と同月数の勤勉手当を支給すると回答がありました。勤勉手当2.05月が支給されることになれば、大幅な待遇改善となり、均等待遇の実現へ大きく近づくものです。一方、勤勉手当の支給に伴い、人事評価を年2回とすることも併せて示されました。
 さらに、組合側から強く要求していた、日任用職員に対する給与改定の遡及適用についても、6か月以上任期のある職員について、今年の4月1日にさかのぼり、差額を支給するとの回答が示されました。

子の看護休暇の対象拡大

 休暇制度の改善では、子の看護休暇の学校等の行事参加への対象拡大について、孫も対象との言葉に会場参加者が大きく反応しました。孫を持つ組合員には、かなり嬉しい改善となったようです。
 なお、昇給上限の拡充や、1年1号の昇給幅の改善、格付の低い職種の格付の改善などの組合からの要求については、給料表の改定により、会計年度任用職員の賃金が大幅に改善することから、さらなる改善は困難との回答でした。

大幅な処遇改善に感謝 欠員解消に期待

 回答の提示を受け、嘱託連絡会の平松代表は、「非常に大きな決断をしていただき、感謝している。勤勉手当の支給をはじめ大幅な処遇改善があり、来年度の欠員解消につながればと期待している」と感謝を述べました。引き続きの課題として、現在の処遇では担い手の確保が難しい職種の処遇改善や、扶養手当・住居手当・退職手当など正規との格差が残ること等を訴え、交渉を終えました。

労働組合の力で制度動かした

 2020年度の制度導入から、まだ4年という時期の大きな制度改正には、全国的な運動が大きく寄与したと言わざるを得ません。2万人を超えるアンケート回答が全国から寄せられ、このデータをもとにした、マスコミへの情報提供や、総務省との交渉、国会での討論など、自治労連のキャンペーン=「3Tアクション」が奏功し、大きな成果に結実しました。労働組合の力で社会を動かせることを、リアルに実感できた交渉結果となりました。

4年ぶりに市民の笑顔が集う!
第18回 ひろしま給食まつり 開催

第18回ひろしま給食まつりが開催された会場のタカノ橋商店街

 前日までの寒さとは打って変わって、暖かい秋晴れとなった11月19日。第18回ひろしま給食まつりが開催され、会場のタカノ橋商店街とゆいぽーとは、約2000人の市民でにぎわいました。

たくさんの人に喜んでもらえた みんなで企画したコーナー

 今回から集めたスタンプ三個ごとに、給食・揚げパン・おみやげがもらえるシステム≠ノ変更。まつり実行委員会は、コロナで開催ができなかった4年の間に温めてきたアイデアを持ち寄り、たくさんのコーナーを企画しました。

釜混ぜ体験のコーナー

 釜混ぜ体験のコーナーでは、水をこぼさないように真剣な表情で回転釜を混ぜる子どもたちの姿が印象的でした。みそ玉作りに参加した市民からは、「食≠ノついての説明に感銘を受けた!」という声が届きました。
 環境局職員と保育園調理員による紙芝居にも、たくさんの人が見入っていました。食育ステージで野菜の皮むきを体験した子どもたちは、「家でもやってみたい」と目を輝かせていました。
 フードドライブに持ち込まれたたくさんの食材は、子ども食堂で活用していただくことになっています。
 また、調理会場となった皆実小と、ゆいぽーとの実習室には、早朝から調理員が集結。普段通りの安全で美味しい給食を届けるべく奮闘しました。その給食を食べた市民からは「こんなにおいしい給食を今の子どもたちは食べているんだね」とイートコーナーは笑顔であふれていました。

多くの人に支えられ誇りを持てた給食まつり

 紙面に書ききれないほどの多くのスタッフと市民に支えられて、開催できた給食まつり。自分たちの仕事は、市民の命と暮らしを守っていることを再認識し、誇りを持って働き続けるための原動力となった一日でした。

療育への思い みんなで語りあい
運動を明日へつなごう
児総センター支部 定期大会

児童総合相談センター支部第36回定期大会

 11月22日、児童総合相談センター支部は第36回定期大会を行いました。

市民の生活と命を守る福祉 働く人の保障も大切

 塩見委員長はあいさつのなかで、世界で起こる戦争が報じられるが、憲法9条の立場をもって日本が本来果たすべき役割は、停戦への働きかけをすべきであることや、福祉においても、市民の生活と命を守る仕事をするのが公務労働者であるとし、制度改善や人権保障の訴えていくことの大事さを話されました。また、福祉で働く人の賃金も保障されることが大切で、事業団への委託の際に市と行った「仕事にふさわしい、同等の賃金を」という約束を当局に守らせるように、事業団労組とともに労働条件を改善していく取り組みを行おうと参加者に呼びかけました。

児童総合相談センター支部第36回定期大会

みんなの思いや願いを語り合い

 2部では、『療育は保護者とともに・・〜これからの療育を考える〜』と題して、療育センターの保護者とともに運動してきた歴史や憲法や障害者権利条約で保障されている発達する権利や願いを共有していくことの大事さを話しました。そのなかで、『自分たちがめざす療育を届けるだけでなく、保護者の願い、子どもの願いを土台に療育を創っていくことの大切さ』『一人では難しいことも、同じ願いを持った人たちが集まればできることもあること』『療育実践と運動は両輪で、自分たちだけではなく、他団体とも手を取り合って運動を進めることが大きな力になる。何度も訴えて、市民の理解を得ることで、私たちの要求が制度化される。その結果、目の前の子どもだけでなく、子どもたちの将来をも守ることができる』ということをみんなで確認し合いました。また、「保護者とともに歩んでいくことは、とても難しいことだけれど、自分たちが大切にしたいことを伝え、語り合っていきたい」「親子で過ごす時間が多い幼児期だからこそ、大きな視点でみて、わが子をとらえていくこと、価値をもって語らい、大きな一歩につなげていきたい」など、みんなの願いが語られました。

平和でなければ子どもを守れない

 光町の建て替え工事が今年度末で完成し、仮園舎等で療育を継続してきた部署が、新たな支援の場でスタートできます。この一年の活動を振り返り、自分たちがどういう役割をもって仕事に臨むのかを確認できる場となりました。
 山ア支部長は、「平和じゃないと子どもは守られない。子どもを中心にして思いを語り合う関係を大切に、ともに歩んでいきたい」と締めくくり、それぞれの職場で明日からもがんばろうと元気になる定期大会でした。

保育士の配置基準を改善して!
すべての子どもによりよい保育を

日比谷公園野外大音楽堂に集った2日目の大集会

 よりよい保育を!実行委員会は、11月22日に国会要請行動、11月23日に「すべての子どもによりよい保育を!11.23集会」を行いました。

全国の保育者・保護者が国会議員へ要請

 1日目の国会要請行動では、全国から集まった保育者や保護者が国会議員への会派まわりを行い、現在行っている保育請願署名への紹介議員のお願いをしました。また、府省交渉には、自治労連保育部会副部会長として広島市職労平田書記次長が参加し、4・5歳児の配置基準改善やこども誰でも通園制度について、こども家庭庁と意見交換を行いました。

「配置基準をカエル」「賃金・労働条件をカエル」などと訴え

2000人が日比谷野音に集結

 2日目の大集会には全国から2000人の保育者・保護者・子どもたちが日比谷公園野外大音楽堂に集いました。つながりあそび・うた研究所の二本松はじめさんの心温まるステージでスタートし、基調報告のあと、各地の保育状況をスピーチや寸劇で訴えました。広島からは11月5日に行ったこどもパレードにカエルくんと共に参加したことにふれ、「配置基準をカエル」「賃金・労働条件をカエル」などと訴えました。また、自治労連保育部会では、首相が公立保育所を視察するという寸劇を行い、「軍事費ではなく保育に予算を」と訴えました。

集会後のパレード

「保育士増やそう」とパレード行い訴える

 集会後には大規模なパレードを行い、日比谷野音から銀座を通り東京駅手前まで「保育士を増やそう!」「給料上げて!」「子どもたちにもう1人保育士を!」とシュプレヒコールを行いながら歩きました。
 子ども1人に大人1人が必要な場面が1日のうちに何度もあり、現行の保育士配置基準では子どもたちに「ちょっとまってね」と声をかける場面がたくさんあることが今回の集会で叫ばれていました。子どもを大人の都合で待たせない、我慢させない保育が行えるように配置基準改善について声を上げ続けていきます。