要介護度の認定には調査員の資料以外にかかりつけ医の意見書が
必要となります。
この「かかりつけ医意見書」は介護認定モデル地域で使われている
ものですが、このまま正式の意見書となる可能性はあります。
記載項目をご覧になってわかると思いますが、記載内容が非常に
複雑であり、多くを書かねばならず、書くとしても記載欄は小さく
認定に必要ない項目も多くあります。
また、一部の項目は記載することに疑問がある項目もあります。
かかりつけ医の認定に関しての意見書ならば、もう少し簡潔に、
チェック方式で、また日常生活レベルも医師の意見を入れる
必要があると思います。
一医療機関で数枚の意見書ならば仕方ないかも知れませんが、大量
に、また短期間に意見書を必要とする施設では、この様な記述式の
意見書は記載する者にとって負担であり、医師によってたくさん
記載したり、記載が少なかったりすると思います。
この意見書を二次審査に使うわけですが、介護認定に必要な項目は
少なく、むしろ認定後の介護上の注意や管理の問題を含んでおり、
認定に直接関係ありません。
。.心身の状態の項目をチェックリスト形式に改め、誰もが簡単に
意見書を作れる方式に改める必要があります。
この意見書の料金も通常の診断書と同じなのか、保険の診断書、
身障者診断書並の経費は必要でしょう。
対象患者
氏名・性別・生年月日・住所・電話番号
.既往歴(介護サービスに関係するもの)
.現症
@診断名 主傷病に○ 発症年月日
1.
2.
3.
4.
5.
A主傷病の経過及び治療内容
(主傷病について発症当初から現在までの経過や現在の状態)
B検査所見等
(X-p,EKG,CT,MRI,血液生化学検査、感染症検査など)
C在宅医療受療状態(在宅の場合) 対象に○
在宅自己注射 在宅悪性腫瘍疼痛管理
在宅自己腹膜潅流療法 在宅酸素療法
在宅中心静脈栄養療法 在宅成分栄養経管栄養療法
在宅人工呼吸療法 在宅自己疼痛管理療法
その他
D現在投与されている薬剤の種類について(把握している薬剤すべて)
E現在受けている他科受診の有無
有 ・ 無
「有」の場合
眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・歯科・精神科・整形外科
その他
F他科受診の必要性の有無
有 ・ 無
「有」の場合
眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科・歯科・精神科・整形外科
その他
。.心身の状態(該当するものに○)
1.意識水準・精神疾患・痴呆 (「有」の場合具体的な状態を記載)
@意識水準の変化の有無
A精神疾患の有無
B痴呆の有無
問題行動について
意志疎通の程度について
状態に関する理解の程度(時間・場所など)について
その他
2.失語・失行について
@失語の有無
A失行の有無
「有」の場合具体的な状態
3.麻痺の有無
4.関節の拘縮の有無
5.四肢の欠損の有無
6.褥瘡や主な皮膚疾患の有無
7.その他特記すべき身体上体の有無
「有」の場合具体的な状態と部位について記入
8.失禁の有無
「有」の場合具体的な状態
「.傷病管理から見た介護に関する意見
1.医学的観点から特に必要があると考えられる介護サービス
訪問診療など
訪問看護
その目的
訪問・通所リハビリ
その目的
2.訪問入浴サービス・訪問介護等の介護サービスを提供する際に
医学的観点から特に留意する事項
3.発生の可能性が高い病態とその対処方針(緊急時の対応)
4.予後について
5.その他医学的観点からみた介護に関する意見
」.その他、特記すべき事項