市名勝 岩山(城山)と 史跡岩山城跡

岩山は、その名のとおり標高419.5mの岩の山で、急斜面
にそそり立っている岩峰であります。その雄大なる山姿は
郷原のシンボルで、呉市の名勝になっています。
 その昔、南北朝時代に黒瀬村の領主の新居氏が頂上に山
城を築いたと云われており、戦国時代には大内氏の東西条
防衛の重要な城でありましたが、天文23年(1554)最後の城
主の岩見源之丞は毛利軍に攻められ岩山城は落城しました。
 頂上には今も本丸・郭・石垣・井戸などの史跡が残って
おり、山麓にはシメノ松や打田ヶ原の古戦場跡があります。
頂上からの展望は絶景で、西条盆地、広湾まで見られます。




 火の用心   本 丸 跡    井  戸   石 垣 跡





県名勝天然記念物 二級峡と甌穴

 二級峡は、東広島市志和町を源流とする黒瀬川が、黒瀬
盆地南端の郷原町において一大断崖に接し、約100mの落差
をつくり花崗岩の基盤を浸食して形成した特殊な峡谷です。
 延長約300mで、S字状の曲流となり何段もの滝や甌穴群
を形成して後退をつづけ、水平的にも垂直的にも複雑きわ
まる天然の渓谷美が見られます。
 滝は二級滝の女滝(高さ約45m)や男滝及び渦滝・霧滝な
どがあり、甌穴群はダム下と二級滝上流に二群あります。
霧滝上段に吊橋が架けられており、直下に滝や甌穴が見
られ、二級ダムもあり、一帯は自然公園で散策コースです。