楽しいJC
−自尊心・責任感・自己犠牲−
2001年度理事長
垣 内 康 司
青年会議所運動
1 社団法人尾道青年会議所は本気でまちづくりに取り組む団体である。
2 まちづくりとは自立した市民を育成することである。
3 自立した市民とは自尊心、責任感、自己犠牲の精神を持った人である。
4 まず、メンバーが自立した市民となること、そしてまちに自立した市民を一人でも多く増やすこと、これが青年会議所運動の目的である。
あなたは自分自身に誇りを持っていますか。家族に、会社に、まちに、国に誇りを持っていますか。
あなたは自分のおかれた立場からくる責任に本気で取り組んでいますか。
あなたは世のため人のために働いていますか。
私は青年会議所運動をこのように解釈しています。それぞれの解釈は違えどもこれが一つの柱であることに間違いはない
と確信します。明るい豊かな社会とは自立した市民がたくさんいる社会だと思います。
経済優先からの脱却
戦後、日本の経済復興は目覚しいものがあり、先進国に追いつけ追い越せで世界有数の経済大国となりました。今日私たちが幸せに暮らせているのも先輩方の不断の努力のおかげと深く感謝せざるを得ません。しかし、経済を優先するあまり日本人の本来持っている美しい心をどこかに忘れてきたのではないかと思うことがしばしばあります。諸外国を見渡したとき今後日本だけが右肩上がりを続けていくことはほとんど不可能であると思えます。今まで当たり前だったことも今後は通用しなくなって行くのではないでしょうか。政治も企業も市民も経済優先の価値観から人や物を大切にする価値観に変わっていかなければならないと思います。
「個と公」
「人のことはどうでもいい、自分さえ良ければいい」という間違った個人主義がどんどん広がっているような気がします。個人が大切なのは間違いありませんが、世の中に一人で生きているのではありません。個人は家族、職場、学校、まち、国という「個」の集合体「公」に属しています。常に「公」の中で暮らしているのです。そして「公」によってさまざまな恩恵を受けているのも事実です。「個」があるから「公」があり、「公」があるから「個」足りうる、そんな「個と公」は表裏一体の関係なのではないでしょうか。「個と公」のバランスが「個」の方により過ぎていると感じます。そのバランスを大人が考え、子供たちに自信をもって教えていかなければなりません。私たちが手にしている自由とは人に迷惑をかけてもいい自由ではなく、「公」のことも考えた制限を受けた自由であると思います。「人に迷惑をかけるな」それぐらいは親が子供に教えないと。権利の裏側には必ず義務があるのです。
パートナーシップ型コミュニティ
今、市民、行政そして企業のそれぞれのセクターが「個」としてそれぞれの都合でばらばらに活動しているように感じます。まちのことは市民が決めて市民が責任を取るそんなまちを創っていくためには、この3者が単にネットワークで繋がっているだけでなく、「公」のためにそれぞれの立場と役割を理解し、共通の目的に向かって助け合えるようなパートナーシップを築いていくことが必要なのではないでしょうか。そのためにはそれぞれが改めるべきところは改め、変えるべきところは変えて、それぞれの役割と責任を自覚することから始めなくてはいけないと思います。市民が参画したくなり、行政が協力したくなり、企業が応援したくなるようなそんな目的を持ったまちに暮らしたい。
地域主権
このまちで生きていくし、子供たちにも孫たちにもこのまちに住んでほしい。このまちにしかない文化や歴史、風土、習慣、ことば、景観、匂い・・どことも違うこのまちが好きだから守り伝えていきたいものがある。どこへ行っても同じまちではつまらな過ぎます。中央集権体制では国が立ち行かなくなってきた今、お任せ民主主義ではない、まちのことは市民が決めて市民が責任を取る本来の民主主義を手に入れる大きなチャンスです。私たちの一番身近な政府である市町村が本来の民主主義の受け皿となるためには、今動き出している市町村合併を推進することが必要です。それも国や県や市町村の都合ではなくその受け皿となりうるまで推進することが必要だと思います。これは単に行政効率の問題ではなく国のかたちにかかわる問題だと考えます。
切磋琢磨
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないように、人もまた人に接することによってしか磨かれません。安住の場所にいることは楽なことですが、勇気を出して積極的に外に出ていくことが必要です。外に出ていろいろな人と接することによってJCも人も成長していけるのだと思います。この人生楽なことばかりではないのかもしれません。しかし、流した汗の分だけ必ず成果が出るのだと信じます。一人では何もできないけれど、みんなといっしょなら何でもできるような気がします。
本気だから楽しい
楽しくなければJCじゃない。楽しくないことなんかやってられません。いったい誰が楽しくしてくれるのか。理事長か理事か委員長か、どれも違います。楽しさは本人自らが行動を起こし自らが見つけるものなのです。誰も与えてくれないのです。ならばどうやったら見つけられるのか。それはすべてのことに本気で取り組むことです。本気で取り組めばどんなことでも楽しくなります。もしあなたがJCが楽しくないのなら、それはJCに本気で取り組んでいないからです。本気でやれば草むしりだって、テント立てだって、警備だって、机運びだって、ごみ拾いだって、大騒ぎする懇親会だって、いつ終わるかわからない長い理事会だって全部楽しい。とにかく本気で取り組むこと、これに尽きると思います。40歳までの限られた時間、本気でやってみましょうよ。本気でやっている人をリーダーと呼びます。グループを引っ張る人だけがリーダーではありません。そのグループに属するすべての人がリーダーです。まず、メンバーがリーダーたる自覚を持つこと、そしてまちにリーダーを一人でも多く増やすこと、一人ひとりの輝きがまちを輝かせ、そしてこの国を、この地球を輝かせるのです。
さぁ、21世紀の幕開けです。
2001年度 理事長挨拶
垣内 康司
21世紀は心の豊かさを追求する時代であり、今わが国に求められているものは公共心であろうと思います。公共心は子供の頃からの家庭を含む公共の場での体験によって醸成されます。そして人のために何かをする体験を多くした人ほど、この公共心をより強く持つことができます。尾道青年会議所は44年の歴史の中で、わがまちを明るい豊かなまちにするためさまざまな活動を行ってきました。2001年度その歴史を継承し公共心を一つのキーワードにして青年会議所メンバーだけでなくより多くの市民の方と力を合わせて、心が少しでも暖かくなるような体験の場を創造していきたいと思います。そして、わがまち尾道に思うことは時代に流されること無く、古くからあるいいものを守り伝え、又は光を当ててどこにも無い個性輝くオンリーワンのまちを目指すべきだと思います。公共心あふれ、そして個性輝く尾道を誇りを持って、子供たちに引き継いでいけるよう、青年会議所運動を一歩ずつ進めてまいります。