結婚をしない人が増えていると言う。


 確かに、家庭だ、家族だ、育児だ、躾だ、参観日、いじめ問題、考えただけでも気が重くなる。性的要求で同棲するも、子供は作らない。日々、自分の行動だけに関心を持てば良い。
 自分の人生を見極め、徹底的に完全燃焼して行くには参考の生き方であろう。個人としては素晴らしく、又高潔な生き方であると思う。
 しかし、考えてみると無人島での物語では無い。膨大なコストの掛る都会的インフラの中でないと、この人達は生活のエンジョイが出来ないのも事実です。何故なら、非都会的無人島の中では、日々のエンジョイどころではないからです。
 そして、やがて来る老後の事はどうなるのだろうか。金を出せば良いと言うものではない、全て人手が頼りです。生命保険、健康保険、年金制度、インフラ整備、国の維持管理費、等々は全て後輩や次世代の手に委ねられている仕組みです。
 結婚して子供を育てると言う事は大変な事です。人生において可成の犠牲も必要です。人生エンジョイの時間も制限されます。しかし、人類の滅亡を防ぐには子孫が必要です。同じ人間として生まれて来たのに、子供を持つ事の不公平感がどうしても拭い切れない。結婚しない、子供を作らない人に課税は出来ないから、子供を育てる経費を国が見る事で、何とか折り合いが付かないものだろうか。少しばかりの控除では、実態に合わない。学費も、衣服費も、給食費、優良な漫画、映画、交通費、等々、子供に関するものは全て無料とする。

では片が付かない。ウンとかスンとか言ってくれ。

メール アイコン ウンとかスンとかの人     トップ アイコン  口説きの丘へ戻ります


(平成9年3月20日謹作)  r