伝統工芸「熊野筆」の特徴
熊野町では全国の筆生産の80%以上を生産しています。
伝統工芸品「熊野筆」ですが、他の工芸品と大きく違う点があります。
それは、原材料を他の国や地域にたよっているところです。
「毛」はほとんど中国から輸入されていますが、カナダからも入っています。
軸(じく)になる竹は、鹿児島・宮崎・岡山・兵庫などの国産品と、大韓民国
台湾・中国などからも輸入されています。
伝統工芸「熊野筆」の特徴は、熟練された筆づくりの技術!
1本1本熟練された手作りで作られています。
また機械を使って大量生産できる筆(例えば画筆や化粧筆)もたくさん生産されています。
熊野町で筆づくりが続いている理由
筆づくりが始まったころ、交通の便が悪く他の町へ働きに出ることがむずかしかった。
(熊野町は四方を山に囲まれた盆地なので、隣の町へ行くのにも険しい峠を越えなければならなかった)
簡単な設備で作業ができ、手元の器用な女性に向いていたため、農業の副業として家庭で作ることができた
昔は子どもの頃から家庭での筆造りを見て育っているので、作業を覚えるのが早かった。
優れた技術の持ち主がたくさんおり、後継者育成に努めた。
筆づくりの技術が何年もの熟練を要するので、他の市町村に伝わりにくかった。
多くの筆業者が集まっているので、他種類、大量の注文に応じることができた。
国内の筆産地が少なくなった。
国や県・町の援助で後継者を育てている。
日々、筆づくりの進歩と改善に努力し、書道教育にも熱心である。
(町内のある小学校には書写室があり、書写指導に役立っている)