旅行記
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執事わさびの上海編:
大っ変古い話で恐縮ですが(大汗)、執事わさびは96年6月7日から11日まで、4泊5日の上海個人旅行をしてまいりました。
旅のきっかけ:
5月の連休明けに、高校以来の友人Yから電話がかかる。「上海の大学に留学している友達を訪ねに行くんだよー」とうきうきした声で報告を受ける。いつ行くのかと訪ねると奇しくも私が夏休みを申請している日程とぴったり同じ!(註1)冗談交じりに「私もついて行きたいなー。ちょうどソコ休みなのよ」と言うと、「行ってからは友達がいるから心配ないんだけど、それまでが心細くって…アンタ少しは中国語できるんでしょ?(註2) 親も大丈夫かって心配しててねー…ホントに一緒に行っちゃう?」。
…こんなちゃらんぽらんな、いーかげん極まりない始まりなのでした。資金の調達、航空券の手配に以後混乱を極めたことは想像にかたくありません。(パスポートが生きてて助かった…)
けどね、これが何とかなるもんなんだ!とはいえ…いつか痛い目をみるに違いないので、良識ある皆様はマネをなさらない方がいいと思います。
註1:ウチの仕事場は4月中に夏休み(6月から9月までの土日を含めた5日間)をいつとるのかを申請するシステムになっています。
註2:い、一応、週に1回「中国語講座」とゆーものに通ってはいます。しかしその実体は若い女の子同士の日本語による(^^;)おしゃべり会。だからマトモにしゃべれるわけないってば!
補記:ちなみに友人Yの「上海に留学している友達」さんと私とは面識がありませんでした。なのに乗り込んじゃうあたり、いやー図々しいなあ。(さすがに出立前にお手紙を書いて「よろしく」とは伝えておきましたが。)
行程:
6月7日 上海へ出発
6月8日 上海観光その1
6月9日 蘇州観光
6月10日 上海観光その2(買い物中心)
6月11日 帰国
【注意】 以下の記述の中に「写真を見る」という部分がありますが、この写真はいずれも素人が撮ったスナップ写真です。期待しないで下さいね。それから非常に重いです。そこんところも覚悟の上でご覧下さい。(−−;)
6月7日 地元の天気は「くもりのち雨」
朝起きた時点では降っていなかった。けれど…時間があるからと洗濯物を広げたり食器を片づけたりしているうちに窓の外で嫌〜な音が。これだから殊勝なことするもんじゃない。(!)
11時30分過ぎに家を出てJR、そして市電へと乗り継ぐ。待ち合わせのときに座れる電車に乗ろうと1本やり過ごしたのがまずかった。電車を降りた先で、広島空港行のリムジンバスが目の前を通り過ぎて行く。結局15分の遅刻。Yちゃんごめんなさい。14時 チェックイン。搭乗券をもらう。空港レストランで軽い食事。でもゲンナリするほど高い。まあそれなりに美味しいサンドイッチなんですが。外を見ると雨がひどく降っている。
14時50分 搭乗手続きの開始のアナウンスが流れる。さっさと手荷物検査、出国手続きを済ませる…つもりが、出入国カードへの署名を忘れていた。管理官に指摘されるまでまるで気付かなかった。ふえーん。老化現象かしらん??16時50分 雨のため20分遅れで出発。雨にもかかわらずなめらかな離陸にホッとする。(失礼) 機内で出されたお茶が美味しくて、機内お世話係のお兄さんに「これ烏龍茶ですか?」と聞くと、「稍等」。何をトチ迷ったかこれを「小湯」とヒアリングしてしまう。『小湯ってば白湯(さゆ)のこと? えーっ、これのどこが??』と悩み固まっている私の様子に呆れてお兄さんは引っ込んでしまう。その後で「ちょっと待ってて」だったんだ…と気付く。次の質問のチャンスを見計らっているうちに、今度は入国カード、健康申告書が配られる。この時に「ねえねえ」と呼び止めたものだから、今度はカードの書き方を質問されたのかと勘違いされる。メモ紙を取り出してやっとのことでお茶の漢字を書いてもらう。(茉莉花茶でした。)週一度習いに行ってるのは中国語「会話」なのに、筆談してどーすんだ!先生が見たら情けながるだろうなあ。
17時35分 上海虹橋空港に到着。空はどんよりと曇っている。加えてヒジョーに蒸し暑い!タラップを降りるとバスに乗せられ(人をたくさん乗せるために座席はほとんどありませんでした)、空港内へ。入国カード、健康申告書を提出。税関はまるで関係なしでした。(写真を見る)
ゲートを抜けると、華東師範大学留学生S嬢が迎えに来てくれていた。目のぱっちりした正真正銘のかわゆいお嬢さん!ここでも待たせてしまってごめんなさい〜。それなのに「名古屋発の飛行機のほうが、もっと遅れてたからヘーキヘーキ!」と許してくれる。
早速タクシーをつかまえて大学へ向かう。ガイドブックで知ってはいたが、運転席を仕切るアクリル板にはやっぱり驚いてしまう。だがそれ以上に驚いたのは道路を我が物顔に横切る人と自転車。よくこれで怪我しねーよなあと感心してしまった。街は至る所これ工事現場という感じ。湿気と土埃に視界が霞んでいる。
ほどなく大学に到着。正門の巨大な門にまた驚く。それから、これは留学生の特権らしいのだが、留学生証を見せると、車を降りずに乗り入れられる。ゴールドカード(?)の威力にまた畏れ入る。そのまま目指す大学内の招待所(註3)・白玉蘭書院前までタクシーを乗り付ける。タクシー代は38元。(註4)招待所のサービスカウンターでチェックイン。住所氏名、パスポートナンバーを記入。4泊5日の部屋代は2人で640元の前払い。鍵代(1個)…保証金なのかなあ? 10元。友人Yは家族へ「無事に到いたよ」の国際電話をかける。あっという間に済ませたのに21元。「高いわねえ」とS嬢。
大した量ではないけど、それなりに重かった荷物を部屋に置いて、S嬢の生活の拠点・留学生楼(正式名称は「国際服務中心」)へ。散歩と呼びたくなるくらい、大学の中はばかっ広い。(註5)
お友達のNくん、Tさん、Kさん、それから同室のNさんを紹介される。一緒に「ここは割に美味しいよ」という2Fの食堂で晩御飯。ザーサイ、きくらげと野菜のスープ、麻婆豆腐、茄子のみそ炒め、鶏肉・玉ねぎ・卵の炒めもので58元。量もたっぷりだったし、ホントに美味しかったです。その足でS嬢の部屋へ押しかけて、次の日の予定を立てる。小籠包(註6)大好き!という同室のNさんも巻き込んで、ご飯の美味しいお店を教えてもらいながら、打ち合わせをすすめていくつもりが、話がどんどん脱線してしまう。そのおしゃべりも楽しいんだから構わないけど、大丈夫なんだろうか?結局まともに決めたのは起床時間だけ。
すっかり遅くなり、暗い中をS嬢が招待所まで自転車を押して付き添ってくれる。留学生楼を出るときに、自転車と同じ番号のプレートを門番(?)のおじさんに渡していた。一種の管理証のようなものらしい。帰ってきたときには自転車番号を言って、プレートを返してもらうのだそうだ。管理費がいくらかかかるけど、外に自転車を置いておくと盗られてしまうから…とはS嬢の弁。
部屋まで送ってくれてありがとねー、とお返しに招待所の玄関口までS嬢を見送って部屋に入ろうとすると…鍵を中に置いたまま出ていた。(註7)フロントのおじさんに「鍵を部屋の中に忘れたの」と泣きつく。呆れながらも優しく開けてくれました。ありがとうございます〜。註3:招待所…学校、学生関連のお客さんを泊める、学内のゲストハウス。
註4:お金について…空港をとっとと出たため、両替するのを忘れていました。この日の決済はすべてS嬢に頼っていました。ちなみにこの時は1元13円くらいのレートでした。
註5:大学は広い…総合大学に行かれた方はそう感じることもないかも。(^^;)(執事は複数学部とは名ばかりの小さな大学に通ったものですから…)
註6:小籠包…スープのいっぱいつまった肉まん。乱暴な説明だなあ。中華街ではもちろん、今やスーパーの冷凍食品コーナーでも大抵あると思いますから、正しい形状はそこで確かめて下さい。
註7:部屋の鍵…オートロックのため、締め出されてしまったのです。
6月8日 上海 くもり
5時20分起床。4チャンネルの中国新聞によると、上海の天気予報は曇りのち雨。気温は20℃〜29℃らしい。
6時前にS嬢が迎えに来てくれる。だだっ広い大学構内を突っ切って、後門から隣接する長風公園へ。入場料(当たり前ですが外国人のみ適用)1元。以前、S嬢が夜陰に紛れてそのまま入ろうとすると、おばさんに呼び止められたらしい。さすがだなあ。
私も寝起きはさほど悪い方ではないのだが、中国人の朝の早さには負け。学生くんはサッカー、バスケ、バレーボールに興じているし(写真を見る)、公園ではオーソドックスに太極拳な人、扇子や刀をふりまわす人(物騒な書き方ですが、ぶつかっても斬られることはありません。念のため)、ひたすら後ろ向きに歩く人…。グループ、個人が思い思いに体を動かしている。野外ステージの上、銀湖楼の2Fでは社交ダンスをしていた。面白いのは曲が終わったら、皆とっとと帰ること。清々しいほどの解散ぶり。
公園内には楽しいオブジェがいっぱい。双鯉をかたどった建物、大仏さま(どちらも中に入れます)は非常にキッチュ。かと思うとあんまり可愛くないリンゴの乗り物、ミニ観覧車なども。カメラを持っていながらどうしてここの写真を撮らなかったのか!ああ、ばかばか。
大学も広いが、公園も呆れるほど広い。S嬢の友人の間でダイエットのために毎日歩こうかという話もあるらしいが、本当に毎日歩くなら痩せること間違いなし!学生楼に戻って朝食。おかゆに、お茶で茹でた卵、野菜饅頭、小籠包で5.4元。おかゆに漬物をプラスすると2角増し。(註8)
ついでにメニューの仕組みを教えてもらう。メインのおかずが1つ、野菜系のおかずが1つ、米飯とスープがついてこれが基本の6元。野菜系おかずをもう一品増やすと8元。メイン系おかずだと10元。両方とも増やすと12元。あと大事なことは「米飯三両(註9)、茶湯免費」。……大食漢の私でもそこまではイラナイけどね。(^^;)9時 部屋に戻って、個人旅行では大事な作業、飛行機のリコンファーム(註10)をする。上海市内にある窓口に直接行ってもいいのだが、場所がよくわからないから、電話で頑張ってみる。(ついでに。ここの招待所の電話は市内通話は無料でできるのもかなり影響していました。)
滑り出しは非常に好調。自分の名前を説明したまではよかった。ところが友人Yの名前の説明でつまずく。ピンインを聞かれて「だからね、ムニャムニャ…」と繰り返しても、電話の向こうで首をかしげている気配がハッキリ伝わってくる。「エイゴ、エイゴ!」と連発されて、『英語』で『アルファベット』の綴り方を聞かれているのだと認識するまで時間のかかること。それでも最後に「没問題」の言葉が聞こえてきたので、何とかリコンファームできたのだと思い込むことにする。
ついでに私の中国語の先生のお友達、上海在住の商社マン・曹さんの家に電話をかける。お父さんが出て、「中午回来」。とりあえずここの招待所の番号、部屋番号を伝えておく。しかし…考えてみるまでもなく、これから上海観光に出かける私たちが中午(お昼のことです)なんて時間に帰ってくるはずもない。帰ってきてからまた電話しますと伝えればよかったと思うのは後の祭り。(事実、伝言を聞いた曹さんは何度も招待所に電話をかけてくれたらしい。)うああ。本当にごめんなさい。
でもこのときはそんな事態が待っているとは思わないので、のんきに上海動物園へ出発する。大学から上海動物園までタクシーで15元。入場料は10元。パンフレットに1元。…どーでもいいことなのだが、チケットには6元と印刷されている。わからん。(写真を見る)
6月1日は児童節。日本でいう「子供の日」。なぜか傘を使った飾り付けが園内を彩る。木にもイヤというほど傘が吊るされている。
動物園もとにかく広い。歩いて回るのも一苦労。休憩しながらでないと参ってしまう。おまけにたまらなく蒸し暑い!耐えかねてアイスクリームを購入。3本で8.5元。やっと人心地つく。
元気を取り戻して、私の最大の目的:愛しのパンダちゃんに会うべく歩いて行くと…お休みタイムに涙。売店でかわいいパンダちゃんぬいぐるみを入手。26元。大事に連れて帰らねば。(写真を見る)園内の、犬中心のミニ動物園:百齢動物世界に入るのに3元。べたつく暑さに動物たちはほとんどノックダウン。唯一の例外はマレー熊。この子だけがえらく愛敬を振りまいてくれていた。そういえば猿も元気だったっけ。記憶がいい加減なのはとにかく暑いからということにして下さい。
上海動物園から友誼商城(註11)までまたタクシーを使う。日本でもこんな贅沢はしないのになあ。でも楽だから使ってしまう。今度は15元。ここでやっと日本円3万円を両替する。その横のレストランで昼食。上海炒面(オリジナルメニューなんだろうなあ)、春巻、水餃子、コーヒーで106元。お、美味しいけど…た、高い…。
友誼商城から金陵東路の角、光明大廈にある中国国際旅行社(CITS)へ。9日の蘇州行きの列車の切符を手配をS嬢にお願いする。中国語の実地学習のためには自分でするべきなんだろうが、朝の電話の一件でへこたれていた。手数料込みで片道1人16元。
CITSを出て、てらてら歩いていた陸橋上でおばさんから最新(?)市内交通地図を買う。4元。そーいえば上海動物園で見かけた多分同じ地図は3.2元。(ここでも高いと思ったからやめたのに。)やっぱりアヤシイところで買ってはダメ。本屋さんにでも行けばよかった…。
上海の埠頭で、これは友人Yが前から行きたいとリクエストしていたナイトクルージング(黄浦江遊覧)の切符を購入。下調べしていた20時発の便はないと言われて、やむなく18時30分発の便に変更する。集合は15分前。代金は1人30元。
まだ時間があるので、お茶好きの友人Yが淮海路にあるお茶屋さんに行こうと言う。早くに上海行を決めていただけあってさすがによく調べている。ここで初めてバスを使う。料金は5角。車内はメチャメチャ混雑している。当然暑い!扇風機が運転手のところにだけ回っているのが恨めしい。
淮海路をふらふら流す。友人Yお目当てのお茶屋さん「黄山茶葉店」を無事発見。ガイドブックに載っている番地と表示の番地が微妙に違う。よく見つけられたなあ。
ここでS嬢が教えてくれたこと。番地は通りの右側が偶数だとしたら、左側は奇数が並ぶという具合に、非常に規則性の高いシステムになっている。「なんとか」路さえ探し当てられたら、あとの番地は見つけやすいのだ。ウインドウショッピングをした後は、道は相変わらず混雑しているし歩き疲れてはいるしで、またタクシーをひろう。集合場所の埠頭近く、金陵東路の光明大厦まで15元。快適だけどホントにバス代金とはえらい違いだよなあ。
もう少し時間があるので、近くのファミリーレストランに入る。この頃偏頭痛がピークを迎える。コーヒー中毒の私は頭痛もカフェイン切れの所為にしてコーヒーを注文する。友人Yからセデス(註12)も貰う。
その友人Yは、非常にアヤシゲな飲み物を頼む。薄めたしるこ色の液体に氷と白玉だんごを入れた、謎の飲み物。偏頭痛もあるせいか、私はあまり食欲(正しくは飲欲?)をそそられない。S嬢も歯切れのよくない口調で「氷は食べない方がいいと思うよ」。しかし本人は御満悦。少し味見をしてみる。……な、なんとも言えないうすら甘い味だ…。
隣近所のテーブルでは貝を食べている人がいっぱい。貝の苦手な私には心配の余地はないのだが、これが肝炎の一番の感染源だとS嬢が説明してくれる。しかしそれを聞いても、こちらは貝の大好きな友人Yは「私も食べてみたいなあ……」。この人はチャレンジャーなのだ。18時30分ナイトクルージング出発。かなり人が乗っている。外国人の間で大人気!とあるので、あからさまなガイジンが殆どだろうと思っていたが、大きな誕生日ケーキを持ち込んだ家族連れ、親戚連と思しき人たちもいる。
偏頭痛の方はだいぶ落ち着いてきていたが、待機中の船の揺れにイヤな予感。「吐きたくなったら、悪いけどとっとと吐かせてもらうからね」とひどい宣告をしておく。ところがいざ出発すると、これが意外と揺れない。薬も効いてきた。しごく快適な船出になる。
ただ肝心の夜景が…「ナイト」クルージングと銘打っているのに、おもてはまだまだ明るい。もっともその分、黄浦江を行き交う船の様子をしっかりと眺められる特典(?)もあるのだが…。それでも楊浦大橋から引き返す頃には、テレビ塔にイルミネーションが灯り、さまざまにその色を変化させる。やっとそれらしくなってきた。(写真を見る)
船内のテレビが明日の蘇州の天気は曇りのち雨と伝えてくる。またもむしむし・べとべとの天気になる模様。トホホなニュースにもかかわらず、気分がすっかりよくなったので、デッキに出てみる。川風は心地よいが長くいるとさすがに肌寒く感じられて、引っ込んでしまう。友人Yはずっとデッキの上で頑張っていた。同い年なのになんでこんなに元気度が違うの?船の上で北京人のお兄さん2人と知り合う。クルージングを終えたあと、外灘(註13)を一緒にぶらつく。アヤシゲな中国語と英語をまぜこぜにして、なんとかコミュニケーションをはかろうと努力奮闘する。ふと時計をみると20時をまわっている。とっぷりと暮れた夕闇の中、きれいにライトアップされたレトロな建物が浮かび上がっていた。それをバックに何枚か写真を撮る。(写真を見る)
北京人のお兄さんたちと別れた後は、南京東路をてくてく歩いて、続く雲南路の屋台で小籠包を食べる。客寄せのおじちゃんに勧められるまま席についた途端に小籠が出てきた手際の鮮やかさにはびっくり。さすがです。スープがついて10元。屋台にしては高いのではなかろうか。小籠は肉の味が強すぎて私にはイマイチ。でもスープはさっぱりした塩味でなかなか。もう少しお腹に余裕があればいろんな店の小籠を食べ比べてみるんだけど…。
夜は更けても相変わらず暑いので、コーラを買う。その間に友人Yはくだんの貝を買っていた!そりゃー、たれをつけて焼いたものだけど…うう、やっぱりキミはチャレンジャーなのね。この他にも屋台には食べ物だけでも本当に色々と並んでいる。中でも強烈な香を放っているのは果物屋さん。甘い香にはクラクラきてしまう〜。
ぽつぽつと落ちはじめた雨をしおに、タクシーをひろって大学へ帰ることにする。けれど招待所に着いた頃には雨は止んでいた。
部屋に戻ったのは結局22時。次の日の起床時間を確認して、S嬢は留学生楼へ御帰還。遅い時間で恐縮ではあるが、曹さん宅に電話をかける。今度は日本語ペラペラの曹さん本人が出てくれる。ここで初めて何度も電話をかけてくれたことを知る。すみません、嫌わないで〜と謝った後、予定を聞いてみる。9日は空いているが、10日は昼から青島へ出張とのこと。こちらが9日に蘇州を入れているため、夕方までに上海に戻ってこられたら、こちらから連絡して会おうということにする。(けど帰りが遅くなって結局上海では会えずじまいだった。)友人Yがシャワーを使っている間にテレビを見たり、一日の精算をしたり。次の日も早いのでシャワーを浴びたらとっとと寝るつもりでいたのだが、結局電気を消したのは1時過ぎ。おまけに熟睡していた2時頃に、間違い電話がかかってくる。しかも3度! ただでさえヒアリングができないのに、寝とぼけているものだから、2度目の電話を切った後、ようやく「なんとか小姐ですか?」と聞かれていたことに思い至る。3度目のときにやっと「違うわよッ!こっちは日本人の××なの!アンタ、掛け間違えてるわよ!」と少しは意味のある言葉をいえた。さすがにその次はなく、眠りの谷へ入り込む。
註8:中国のお金の単位…1元は10角。1角は10分。1分は1分。さあ100分は何角だ?(笑)
ちなみにこれは書き言葉。話し言葉だと元は塊、角は毛、分はそのまま分です。
(JINTENGさま!ご指摘ありがとうございました(^^)。)註9:米飯三両…「両」は重さの単位。1両は50グラムくらい。3両となると…どんぶり飯かな。
註10:飛行機のリコンファーム…予約の再確認です。往復の航空券を手配しているんですが、搭乗の72時間前までにもう一度「ちゃんと乗ります!」と言わないと、席を取り消されてしまうんだそうです。ホントかどうか知らないんですが……(汗)。
註11:友誼商城…外国人向けのスーパー、デパートの類。友誼商店、友誼商場といったりもします。
註12:セデス…知らないお嬢さんはいらっしゃらないですよね? 頭痛薬、また●理痛止めの薬です。
註13:外灘…租界地だった頃の欧米様式のレトロでゴージャスな建物と、開発が進んでじゃんじゃん建てられている近代的なビルとが混在する上海の名所。
6月9日 上海 くもり
6時 活動開始。本当は5時30分に目覚ましをセットしていたのだが、布団の中でほけほけ。
昨日はいかにも雨の心配をしなくてはいけない空模様だったが、今日は雲が空を覆ってはいるものの、傘の心配をするまでではなさそう。身軽な格好(といっても折り畳み式の傘をポイしただけだが)で迎えにきてくれたS嬢と7時に出発。
大学の前でタクシーをつかまえる。しかしメーターが壊れているとのこと。警戒心を抱くが、幸い良心的な運転手さんで、上海駅までならたいてい20元だからそれで行くといってくれる。S嬢も料金を聞いて納得。
7時20分 上海駅に到着。ものすごい人。これから乗る「軟座」(註14)の待合室へ行くと、入口の売店で友人Yの母上様リクエストの、てっぺんに十二支の意匠を施した篆刻用の石のセットをみつける。(補記)日本人には丸型が人気だが、彼女は角型を選択。日本円12000円を、朱肉入れ3つのおまけ付き9000円で手をうつ。でもこれで終わらないところが友人Yの立派なところ。よくよく現物を確認しないと、ウリの十二支のはずが、同じ干支のものがまぎれているのだ。3度確認してようやくちゃんと十二支が揃う。S嬢も私もこーゆーモノの相場な値段を知らないので、友人Yがしきりに「これって高い買い物なんだろーか、安い買い物なんだろーか?」と首をかしげているのに、何のコメントもできないでいる。
朝食を食べずに出ていたので、車内でつまむ食料を調達しようと、引き続き売店内をうろつく。バナナを半房にわけてもらい13元。あんまり冷たくないパックの紅茶が4元。これを持って7番線へ。
列車はすでに人を乗せていた。私たちは余裕で(!)指定の列車に乗りこむ。座席をみると、取った切符の番号は58〜60座と連続しているのに、3人向かい合せの同じ席ではなく、1人が離れてしまう。だが人があまり乗っていないので、別にメゲることもなく涼しい顔で一つだけウソ番号の座席に腰を下ろす。車掌が来て切符を一瞥するが、まさに「一瞥」。なーんにも言われなかった。(写真を見る)
列車は定刻通り7時56分に出発。窓の外を流れるのは、だんだんのどかな田園?水郷?風景になっていく。世話係のおじさんが飲み物はどうかと尋ねてくる。カフェイン切れからくる(ホントのところは不明)偏頭痛を防ぐべく紅茶を買っていたのだが、目の前のコーヒーにはかなわない。3元でいただく。友人Yはお茶を注文。こちらは2元。バナナを食べたり景色を眺めたりで過ごす。
おしゃべりをする中、尾篭な話も。列車についているトイレは、駅が近づくと車掌さんが鍵をかけるそーです。理由はお分かりですね? そう、垂れ流しにしちゃうからなんだよーん。いくつかの駅で臨時停車して、9時30分に蘇州に到着。上海駅の喧騒がウソのように、こちらはしんと静まりかえっている。
当初は現地で適当にバスやタクシーを乗り継いでの観光を予定していたが、改札口前に旅行代理店があり、こっちの方がお任せコースではあるが無駄な時間を費やすことなく回れるだろう、しかも帰りの切符の手配もしてくれるということで、ツアーに乗っかることにする。手数料12元と帰りの硬座10元(註14)を前払い。駅前につけていたミニバスに、はじめは上海人のカップル、北京からのおばさん1人、シンガポール人の男女4人グループという客構成。これにどんどん人が乗りこんでくる。さっきまで人がいなかったのに、嘘のよう。(写真を見る)
窓の外からおばちゃんが「地図2元」と声をかけてくる。前に座っていたシンガポール人に値段のことについて聞くと、駅のホームでは1元だったと教えてくれる。S嬢が「1元だって知ってるんだから!」と頑張る。シンガポール人もそうだそうだと掩護射撃してくれる。無事に1元でゲットする。10時頃まで待って、いよいよ出発。この頃になるとすっかり晴れてくる。バスの中で各種庭園入場料60元を徴収される。中国人も同じ値段だったので、外国人料金に慣らされていた私たちは何となくお得な気分を味わう。ツアーで回っていることがわかれば入場券を見せる必要のないところもあるらしく、ツアー客を示す丸い札を配られる。これは必ず持っておくようにと念押しされる。
はじめに行ったのは拙政園。ツアコンのおじさんの中国語の説明はほとんど分からないが、何時にどこで待ち合わせかということだけはどうにか聞き取る。頼りない私たちに北京人のおばさんが保護意識をかきたてられたらしく、よく面倒をみてくれる。せめてものお礼に、おばさんに「お願いね」といわれたカメラのシャッターだけはこまめに切る。うまく撮れていればいいんだけど…。(写真を見る)
11時20分 集合、次の目的地:寒山寺へ向けて出発。上海は至る所で工事をしているために土埃が舞っていた。蘇州は少し裏道に入ると道路が舗装されていないためか、こちらも同じように土埃が舞っている。
12時前、寒山寺前の商店街にある食堂へ案内される。12時30分までに昼食を済ませるように言われる。名物料理の謳い文句に弱い私たちは、揃って「楓鎮大麺」8元を注文する。そうめん状のものが出てくる。豚と魚の揚げ物が上に乗っている。揚げ物だということも割り引いても魚は脂っこいのだが、味つけはOK。汁もさっぱりして美味しい。食後にオレンジジュースも飲む。
食事を済ませた後は歩いて「楓橋」へ。こじんまりした建物に案内されて、歌と琵琶と二胡に似た楽器の演奏を聴く。伝統的な中国服を着た男性・女性ともかっこいい!ラジオ/テレビ中国語会話で時々流れるような、あの独特の高い歌声をナマで聴く。続く男性の歌は張継の「楓橋夜泊」。よーく注意して聴かないと今どの部分を歌っているのかわからなくなる。
続いて船に乗る。シャッターを下ろしたくなるようなポイントで船は止まってくれる。5分程度揺られて、もとの船着き場へ。続いて鐵鈴閣に登る。蘇州を一望というわけにはいかないが、眺めはなかなか。(写真を見る)その足のまま寒山寺へ。赤いロウソクや線香の煙で少々目が痛い。「夜半の鐘声」の鐘楼に登る。1人5元。一緒に回るうちに親しくなったシンガポール人の女の子の1人、淑芬が「5回敲くといいんだって」と教えてくれる。(補記その2)しかし楼上の注意書きには「1人3回まで」。でも混雑しているわけではないし、管理人さんがいるわけでもないので、気にせず淑芬が教えてくれた通りに5回鳴らす。(写真を見る)
1時20分 今度は留園へ。木も園内を廻らせている水もいいが、ここは何といっても太湖石!もう1人のシンガポール人の女の子、美齢から「これはね、鷲が犬に襲いかかろうとしてる構図なのよ」とか色々教えてもらう。少し早めに外へ出て、アイスクリームを食べてくつろぐ。(写真を見る)
2時20分 歩いて西園へ。留園の前で西園の券を渡されていたのだが、どこにしまったのかわからなくなる。ポケットを探す間、背中のリュックの中を友人にさぐってもらい、やっとのことで発見。本当にとぼけている…。すみません。
ここの特徴は金ピカの仏像。全部で何体あるのだろう。美齢から千手観音の説明を受ける。顔が東西南北四面についていて、手は240本。それぞれに目がついているとのこと。
留園と同様に、ここでも太湖石がごろごろ。(写真を見る)15時 最後の目的地、虎丘へ。このあたりで疲れがピークに達する。北京人のおばさんは元気よく正面の石段を登りはじめたが、シンガポール人4人を含めた私たち若者連中は、値段が意外と安いこともあり、頂上まで馬車に乗ることにする。1人5元。(ちなみに籠だと20元。) 一台に馬を御すおじさんも含めて8人が乗る。歩かずに済んで快適〜ともらす私に、S嬢はこんなもんじゃまだ「快適」じゃないと。確かに石畳なので振動が激しく、お尻が痛くないとは言いません。
相変わらず暑いので、馬車から降りてみつけた茶店でコーラを買おうとすると、シンガポール人がおごってくれる。うう、何でそんなに優しくしてくれるの〜!嬉しいけど心苦しいよう。
冷気を補給して、108段あるという階段を上がって斜塔を拝む。ピサの斜塔より古いとのこと。中に入れたらもっといいのだが、さすがにペケ。(当たり前じゃ)
集合時間が迫ってきたので、今度は歩いて降りる。門番と思しきおじさんに道を尋ねながら降りる。(写真を見る)16時 集合。すでにバスの中にいたおばさんから「虎丘では見なかったわねえ」といわれる。ごめんなさい、楽をして登ったの…。
16時30分 蘇州駅に到着。ここでツアーはおしまい。お腹が空いてきたので、北京人のおばさんにどうですか?と声をかけるが、今はいらないとのこと。シンガポール人と一緒に行動する。「エアコン付き」の看板に引き寄せられて入った店だが、途中ブレーカーが落ちたのかいきなり停電。しばらく暗闇…といっても外が明るいから実害はないのだ。シンガポール人の男の子・梁くんと友人Yはビールを飲んで御満悦。他のメンツはひたすら食べる!家常豆腐(焼豆腐のあんかけみたいなもの)、茄子のみそ炒め、豚肉のケチャップ煮、肉絲米粉(春雨みたいなもの)を頼む。エアコンはペケだが料理はバッチリ。満腹して勘定しようとすると、またも奢ってあげるよと言われる。ううー、んじゃせめて果物でも買うから、帰りの列車で一緒に食べましょうというと、淑芬が逆に「気を遣わなくていい、私たちの方があなたたちを気に入ってしてることだから」。涙がこぼれちゃう…。17時35分 硬座に乗り込む。座席は人でいっぱい。それでもしぶとく空席を探して車内を歩くがやっぱり見つからない。1時間半程度なら立っていても構わないか…と諦めかけていると、S嬢がゆったり腰掛けていたおじさんの前で「ここいいですか?」とニッコリ笑い、何とか席を作り出してくれた。
車内でそのおじさん+シンガポール人としゃべり倒す。美齢はもと上海の石門路あたりで働いていたらしい。日本にも2度来たことがあって、最初は静岡・浜松近辺、次は東京へ。バンドの公演のようなものらしく、彼女はトランペッターだそう。日本の女の子はとても可愛いと言ってくれる。ここでにっこり笑ってくれるので、本当に嬉しくなる。19時頃 上海駅に着く。シンガポール人も別の大学の招待所に泊まっているそうで、そこまでタクシーで帰るという。一緒にタクシーを待つが、なかなかつかまらない。諦めて彼らは地下鉄に切り替える。なのに私たちがタクシーをつかまえるのを手伝ってくれる。もう最後の最後まで優しくしてくれる。やっと乗り込んだタクシーの窓から3人ともちぎれるほど手を振って別れる。
大学まではやっぱり20元。今朝の運転手さんはやっぱりまっとうだったんだなあと改めて思う。留学生楼に戻って、S嬢の同室のNさんに蘇州日帰り旅行の報告。蘇州は彼女も大好きだと言う。拙政園には松の葉音を聞く四阿(あずまや)とか、四方に青いガラスを張り、風にふるえるその音を雷になぞらえる四阿とかあるでしょう?と言われ……まったく記憶にございません。一体私たちは何を見て来たのでしょう?
註14:軟座…グリーン車っていうのは言い過ぎかな? カバーのついた軟らかい座席のことです。この他、中国の汽車には一般座席の「硬座」(ホントに硬い椅子)、ゴージャスな寝台車の「軟臥」、一般寝台車の「硬臥」があります。
補記…友人Yの母上さまは書道の先生で、いろんな落款を欲しがってらしたんです。
補記その2…シンガポール人とのコミュニケーションの手段は、こちら側はアヤシゲな中国語とアヤシゲな英語。むこう側はかみ砕いてくれたやさしくて丁寧な中国語と英語。つ、通じてたと思いたい……(大汗)。
6月10日 上海 くもり
7時30分 起床。かなり疲れていたらしい。もっと早く起きるつもりが朝寝坊。
8時頃 大学を出発。迷わずタクシーを使う。贅沢だけど。
高架、中山南路を抜け、もう少しで今日の目的地・豫園(註15)に着くというところで、なんと自転車に乗ったおばさんと接触事故!べたんと派手にころんだおばさんの周りにさっそく野次馬さんが群がる。幸い大した怪我はしていないのにほっとする。タクシーの中からおそるおそる様子をうかがう。運転手のおじさんとおばさんがさかんに言い合いを続ける。その内運転手のおじさんはどこかの路地に入っていってしまった。野次馬のおじさんが窓を叩いて「出ろ出ろ」という。よく聞くと「両个小時」つまり2時間かかるから、あんたたちはとっとと行け、事故を起こしたのは運転手とおばさんだから、あんたたちの関係することじゃない。金も払う必要なんてない。行ってしまえという有り難い(?!)言葉を真に受けて、躊躇していたが結局は遁走。40元近くになっていたタクシー代も踏み倒す。ひどすぎる…。地図を広げながら、どうにか豫園に辿り着く。中にある緑波楼餐庁で点心をとる。その点心に合わないことはよく承知しているが、カフェインの禁断症状が怖くてコーヒーも頼む。おかゆ(ここのは雑炊のように出汁をつかっていた)、野菜饅頭、小籠包、鶏肉に小海老の揚げ物、お餅、ちまきを平らげる。しめて96元。量からすると割高感もあるが…美味しいからいいことにする。
食事を終えて豫園に入る。外国人は通常15元なのだが、そこは留学生証の威力!5元で入る。切符売りのお姉さんは「あの人たちも留学生なの?」とホンモノの留学生のS嬢に尋ねたらしい。さすがの眼力。(でも5元で入ったのだ。)
審美眼など持ち合わせていない私でも、立派で贅沢な作りの庭園だということはさすがに分かる。見事な欄間、龍をかたどった壁などに嘆息。中では書画が展示・販売されているが、先程のことがあるので、貧乏な留学生を装う。売り子のお姉さん・おばさんからはもれなく日本語で話しかけられる。(写真を見る)豫園を出て、近くの骨董品を扱うデパートに入る。アヤシク楽しそうなオブジェがてんこもり。何かひとつお土産を買おうと思うが、面白すぎて逆にこれと決められない。友人Yは篆刻用の石の値段を見て、昨日買ったものとあまり変わらなかったと安心する。
またタクシーを使って今度は北京路の友誼商店へ。友人Yの目当ての皮製トランクを物色する。がっちりした、それでいて手ごろな大きさのトランクが300元。モノの割にきっと安いと思うんだけど、とりあえずは保留。私の買い物にも付き合わせる。かわゆいパンダのTシャツを手に入れる。えへへへへ。これは30元。
ついでにチャイナドレスも見てみる。長袖の素敵な柄物が690元。…やっぱりトランクは安いと思う。南京東路に出て、フツーの商店街をぶらつく。友誼商店との比較のため、鞄屋に立ち寄る。ここの皮製トランクは390元。値段もだけど型も彼女的には今一つらしい。タクシーをひろって上海展覧中心(工芸品の展示をしたり、物産展もしてたりする)へ行く。ここでも買い物。そろそろ財布の紐を締めねばと思ってはいるのだが、パンダちゃんが誘惑するのよう! 3才くらいの子供が背負って丁度いい感じのパンダリュックを手に入れる。強引にかついで表を歩くと、案の定お子ちゃまが呆れた顔をして私を見る。でもその目がちょっぴり羨ましそうだったのは見逃さない。へへーん。(写真を見る)
次は71路のバスに乗って新世界ビル横の長安餃子楼へ向かう。バス代は5角。車内はやっぱり混雑している。すると親切なお兄さんが次のバス停で降りるからと席を譲ってくれる。ありがたや。
目的地ではない新世界ビルのど派手さに感心しながら、目指す隣の長安餃子楼に入る。飲み物はコーラに昼から(笑)紹興酒。食べ物はまっとうに水餃子、3種類の変わり餃子、特別メニューの蛙餃子、金魚餃子(註16)を注文する。実はその他にもそそられる餃子(メニューに楽しそうな餃子がたくさん載っている)を頼もうとしたのだが、「今は作れない」と断られてしまった。がっくり。
水餃子の中には香菜のみじん切り(だけじゃないです。勿論)が入っていて、さわやかな後味。調子に乗って食べていると…まだ皿の上には残っているのに、まずS嬢が、ついで私がギブアップ。友人Yがひとりがんばって、きれいに平らげてくれた。すごいねーありがとねーと二人で賛辞と感謝を贈ると、「まだまだいけるわよ」。やはり只者ではない。今日はとにかく買い物の日にする。はちきれそうなお腹をなだめた後、南京東路に戻って、友人Yはお茶と酒をしこたま買い込む。タクシーをひろって、再び友誼商店へ。例のトランクを購入する友人Y。私も負けじと(?)、蓋付きの黄色いコップ(15元)、お茶2パック(26元)、クッキー&チョコレート(150元)を買う。
友誼商店を出て大学へ。これもタクシー28元。今日の買い物の整理もそこそこに、また留学生楼へ遊びに行く。留学生Kさんのところに、もうじき日本から大学院生のお友達が遊びに来るとのこと。1週間も滞在できるそうで、私たちが明日で帰らないといけないこともあり、余計に羨ましさを募らせる。
さんざんしゃべって招待所へ戻る。散らかっている荷物を片づける。0時半頃就寝。註15:豫園…上海観光といえば誰もがここを訪れるのではないでしょうか。反屋根のいかにも中華な建物がいくつも立つ超有名な庭園です。
註16:蛙餃子、金魚餃子…もちろんホンモノの蛙さんとか金魚さんを材料にしたものではなく、それらをかたどったものです。念のため。
6月11日 上海 くもり後雨
6時30分頃起床。早起きしてもう一度大学前の公園を散歩するつもりだったが、まだ整理のつかない荷物をあれこれしているうちに時間が迫ってしまい、学内散歩に切り替える。
中国の学生さんは非常に真面目。昨夜も21時頃まで教室の灯りがともっていたし、今朝も7時30分頃にはもう勉強を始めている。(遊んでいる人もいるけど)
ぶらぶら歩いているうちに雨が降りはじめる。かなりの降り方で往生する。慌てて招待所に戻る。シャワーを浴びているうちに、S嬢が迎えに来る。9時30分 大学を後にする。雨はいよいよひどくなる。どうにかタクシーをつかまえて一息つく。荷物のすごさに運転手さんから話しかけられる。雨がひどくて渋滞してはいけないからと、意識して早めに出たのもあるのだが、「12時の飛行機に乗る」と言うと「いくらなんでも早すぎる」と笑われた。事実、車はスムーズに流れて、10時には空港に着いてしまった。タクシー代30元。
空港に着いて、空港税90元を払う。面倒なことは済ませてしまえとそのままチェックインしようとするが、カウンターがなかなか開かない。同じ頃に発つ他の便のカウンターはとっくに開いているのに…とびびる。10時30分頃、利用する西北航空ではなく、代行の東方航空のカウンターが開いて搭乗券をやっと貰う。
荷物を預け、身軽になってS嬢と合流。2Fのファミリーレストランで昼食をとる。えびラーメン33元もだが…サービス料10%は高い!11時30頃 お世話になったS嬢と別れる。広島に戻ってきたときには必ず会いましょう!
出国審査所前の中国銀行窓口で、今度は日本円に両替しようとすると、ここではできないと言われる。えーっ?どうして?日本に戻ったら両替できないのに!とじたばたする私たちをガラス越しに見たS嬢。筆談で会話を交わす。最後まで頼り無い旅行者なのであった。パスポート、出国カード、搭乗券を見せて出国審査完了。ロビーの売店で絵葉書とイラスト集を買う。合わせて88元。ここにある(出国審査終了後にある)中国銀行窓口で日本円に両替。「必ずまた来るぞ!」の思いもあって、全部は両替しなかった。(元の国外持ち出しはホントはマズイんだろうけど…悪いことには使わないからカンベンして下さい。)
行きと同様、バスに乗せられ飛行機まで。扉が開くと雨が激しく降り込む。傘をさしても何の役にも立たない。濡れねずみになって飛行機に入る。
雨のためほぼ30分遅れの12時40分離陸。穿いていたGパンが濡れて足にはりつき、寝るどころじゃないとわめいていたのだが、機内食が配られるまで眠っていた。コーヒーを飲み、一息ついた頃に、なぜかボールペンが配られる。隣に座っていたおじさんは、お土産にこれと同じものをいくつか買っていたそうで、えらく悔しがっていた。この頃に毛布も配られて、膝掛けに使う。15時40分 広島到着。こちらは曇りでほっとする。預けた荷物を受け取り、入国審査、税関を通る。荷物をいちいち開けられることなく、審査はすんなり終わる。やれやれと椅子にかけたとき、預けていた鞄のファスナーの取っ手が外れていることに気付く。乱暴に扱われるとは聞いていたが…やはり悔しい。
リムジンバスに乗って市内へ。友人Yとはここで別れて、今度はひとり市電に乗り換える。ぼんやりしていると、中学のクラスメートだったNに声をかけられる。彼女は北京師範大学へ1年半留学していたそうで、その間1人で中国の25都市を旅行。公安につかまったこともあるという話をしてくれた。す、凄すぎる……。18時20分 やっとこせ帰宅。何とか無事に帰ってくることができました。神さま、御先祖さまの御加護、お世話になったS嬢、友人Yに心の中で感謝を捧げた後は、お風呂もそこそこに布団の国へ。だって明日からフツーの仕事生活が始まるんだもの。しかも上司には海外旅行に行くことも告げていなかったのだから、ヘロヘロな素振りを決して見せてはならないのだ! でももし飛行機が遅れたり飛ばなかったりしたらどーしてたんだろう?? 無事に戻ってくることができて本当によかったよかった。
(終)
あとがき:
旅行記とは名ばかりのへぼい記録にお付き合いいただき、お疲れ様でした。ありがとうございました。
どこを観光してどんな風に思ったかという記載より、何にいくらつかったかの記載が多いのに我ながらびっくり。普段の生活はどんぶり勘定なのに…某金融機関勤務の片鱗ということでしょうか。
それにつけてもタクシーを頻繁に利用していますね。3人で割るにしてもすごい出費だわ。ヒアリング能力を鍛えて、今度は公共交通機関を利用するぞ!…って一体いつになることやら…。(涙)
でもでも!いつか必ず廬山には行くの!総経理だってたった1回じゃ満足していないでしょ?
次回は私も連れてって〜!
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◆ 菜単 ◆
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