スポーツ障害の原因には使い過ぎによる疲労の蓄積があります。その予防には疲労を判断する必要があります。運動の現場で簡単に判断する事が出来れば、と思い垂直跳びを選んでみました。

垂直跳びで疲労がわかるか、と言う事が目的です。 調査は以下の中学生の皆さんに協力していただきました。

夏休みの練習時(30日間)に垂直跳びの測定を練習開始前と後にそれぞれ両足で踏み切るのを3回、左右片側をおのおの1回ずつを測定しました。練習前は十分に準備運動をした後に測定をしています。男子バスケだけは準備運動する前でした。

3チーム共に実力があるチームで練習時間は2〜4時間です。

皆さんは練習前後でどの程度変化があると思われますか?

調査対象

  部員数(人)  平均身長(cm)   平均体重(kg)
女子バスケット部員     21    151.9    41.7
女子バレー部員     11    157.6    45.2
男子バスケット部員     17    155    40


測定結果

 両側前  両側後  右前  右後  左前  左後
女子バスケ  41.1  41.4  26.5  26.7  28.2  29.3
女子バレー  48.1  50.2  28.9  29.8  29.6  30.5
男子バスケ  45.6  49.0  32.2  33.5  29.7  31.3


この練習前より練習後の方が垂直跳びがいいという結果を見てほとんどの方はビックリされたのではないでしょうか。実は私はこのような結果になろうとは思ってもいませんでした。

2〜4時間程度の練習後の瞬発力は練習前より高いという結果でした。体力からだけでみると持続力を考慮しないならば瞬発力を要する種目では成績をよくしようと思えば相当きつめの準備運動が必要という事になります。


女子バスケットボール選手で腰または膝の痛があった時の測定結果

 両側前  両側後  右前  右後  左前  左後
女子6人  41.5  37.6  23.9  23.8  28.3  26.5


症状がある時の垂直とびは練習後の方が悪いという結果でした。

いつもの結果からすると相当ジャンプ力は落ちているといえます。


垂直跳びは多くの関節、筋腱に関係がありどこか痛みがあれば反映すると思いますがどこに痛みがあるかまではわかりません。しかしながらいつもの跳びが出来ない時はどこかが悪いわけで練習の内容を考える必要があります。その意味からするとこれら痛みがある時の結果を見るといつもと逆で練習後の方が悪い結果となっています。練習の継続を考える上で参考になるのではないでしょうか。いつものようにジャンプが出来ない時は何かある、と言えます。これは一人でもどこでも出来ますので参考にしてください。

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