腰椎分離症について

  1. 腰痛全般について

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    レントゲン写真は腰椎正面像です。

    成長期の腰痛で多いのは筋筋膜性腰痛症です。スポーツが原因に限らず全ての腰痛の原因の中で多いものです。 簡単に考えれば疲れが原因です。もちろん準備、整理運動不足や運動の強度などにも原因はあります。ほとんどは数日の運動軽減程度で軽快します。

    腰椎椎間板ヘルニアは症状が比較的明確に出ますし、運動をしながらの治療となると運動をする事で症状が増強するために、本人も納得し安静をとるようです。

    なによりも問題になるのが腰椎分離症です。なにが問題かというと病気が問題というよりその対処が難しいのです。


  2. 腰椎分離症の原因

    分離症は以前は生まれつきの骨の弱さで起こってくる、と考えられていましたがスポーツ医学が進歩してきて現在では疲労骨折と考えられています。腰部の負担のなかでも捻れが加わった事が考えられていますが、原因は明確には不明です。 発症は小学低学年〜中学時代前半頃に起こるようなのですが、中学、高校時代になり腰痛が続くということで来院し診断がつくというのがほとんどです。症状がなくても小学生全員に数年間レントゲン写真でも撮ればわかってくると思うのですが、無理なことです。

    教科書てきには一般でも9%の人に分離症者は見られるようです。全く症状が出ない人もいます。 レントゲン写真はわかりにくいのですがここ分離症のレントゲンをクリックしてください。


  3. 対処の仕方

    分離症が疲労骨折と思われる前は、分離症が見つかれば例外なく3ヵ月間コルセツト(腰に着ける装具)着用し運動を禁止する。というのが一般的な処方でした。現在ではレントゲン上骨ゆ合が期待できる状態の場合はコルセット着用し運動に関しては禁止とします。現実には来院するほとんどは骨ゆ合は期待できない状態です。

    私としては神経症状がなく少々の痛みがあつても全力で走ったり跳んだり出来ていれば運動は許可します。これが私の持論です。これにたいして反対の意見も多くあります。

    しかし私の運動処方の支えは私の調査で近郊の高校生のアンケート及び診察をした80人の分離症者のスポーツデーター(50m走、ジャンプ、持久走、ボール投げ、懸垂など)の結果です。少し古いデーターですが、分離症者と分離のない生徒のデータの平均を比較するとほとんど変わらず、逆に分離症者の成績の方がいいのもありました。という事は分離症があるからといつて運動能力には関係がない、というのが結論でした。

    以前はコルセットをするよう指導していました。しかしどうでしょうそれを忠実に守った分離症者は何人いたでしょうか?話しを聞くと部活動はやっていると返事をする生徒が多く何故分離症がありながら運動が出来るのか疑問に感じ調査をしたわけです。将来を危惧するDr.もいらっしゃいますが.........。

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