左小指を正面(手の甲)から見たところ外見上脱臼に見えますが成長線での骨折です。きちんと整復する必要があります。ほとんどは局所麻酔で徒手整復が可能です。競技場に整形外科医がいれば局所麻酔無しでその場で整復するでしょう。脱臼と同様ですが、直後は意外と容易に整復出来ることがあります。時間とともに腫れがひどくなり整復するのに指がつかみにくくなります。
手関節
手関節付近の骨折ではこの骨端線での骨折(骨端線離開、烈離骨折)がありますが上記の指の骨折と同様に整復は成長に関与する部位ですので重要です。左は正面(向かって右が親指側)ですがこの方向では骨折はわかりません。右の側面(向かって右が手の甲)で少しズレがわかります。この部位以外で手をついた時に起こりやすいのは前腕骨の若木骨折(若い木が曲がるような状態での骨折)、竹節様骨折(竹の節のように’ちじむ’ような骨折)がありますがこのような時はたいして問題は無いことが多いようです。
骨盤(腸骨)
骨盤周辺は上半身、下半身を結ぶ中継地ですから筋、腱の付着部が多く骨の発育中は筋腱の牽引力により種々の剥離骨折を起こします。しかし普通の骨折と異なりそれらのほとんどは安静のみで軽快します。
腸骨を正面から見たところ(足の付け根の少し上)
この部位の障害としては急激な筋腱の牽引力により付着部が剥離するのですが肉離れのような感じとなり突然歩行困難となります。症状やレントゲン写真を見ると相当悪そうに見えるのですが、見ためより軽くほとんどは安静のみで治ります。参考のレントゲン写真は下記です(坐骨の剥離骨折もあります)。
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時間の無い方はレントゲン写真1〜3のみを、レントゲン写真と説明は
クリックしてください。
膝(脛骨)
脛骨上端の骨端線の烈離骨折です。ほとんどはバレーボールプレー中などでジャンプをしようとしてシャガミ込んだ時に受傷し急に膝崩れのようになります。この部位は手術が必要な事が多く運動への復帰には時間がかかります。
足関節
足関節の脛骨、腓骨下端の骨折(骨端線離開)です。この部位は足関節の関節離開が起こるために手術の必要が多くなります。左のレントゲンは左足関節正面で腓骨の骨折です。わかりにくいのですが、関節離開のために足は外則(正面から見て右方向)にズレが起こっています。しかしこんな骨折を起こす年齢では骨の再生も早く整復後の関節面の状態に問題がなければその後の運動には問題はほとんどありません。正常の足関節のレントゲン写真はレントゲン写真4
です見比べてください。その写真の腫骨の骨端核、骨端線も見てください。この部の痛みは少年団、ミニの選手に多いのですが骨の成長とともに症状は無くなり将来に影響はなく心配はいりません。
骨の成長の過程の違いにより外傷も変わってきます。長い骨の先端は骨端線離開、裂離骨折といい骨の軸に対して直角に外力が加わり筋力も関与し起こります。
もう一つは剥離骨折です。急激な筋肉の収縮により骨の筋腱の付着部がはがれます。全て急激な動作の開始時に起こります。骨が成熟していると肉離れが起こるような状態といえます。準備運動のなかでもストレッチが重要です。
上記のものはよく見られるものですが、私はあまり眼にしたことがない少年野球選手で見られるリトルリーグショルダーという上腕骨(肩)の骨端線離開や大腿骨(股関節)の骨端線離開などもあります。他の資料を参考にしてください。