骨の成長その2

    骨の成長には骨の形態により成長のしかたが異なります。この部位は最も重要でこの二箇所だけ他の部位の成長のしかたと全く異なっています。そして何が困るかというとこの部位の骨変化は将来に影響が残るという事です。
    1. 肘の骨(肘の内側、上腕骨の下の内側です) 

      肘の内側の骨の成長はこのように穴があいたような状態から穴が埋ってきて出来上がります。この部にボールを投げる時使用する腱が付着していますので、投球をすると柔らかい部位を引っぱっている状態となります。痛みがある時に無理やり投げたりすると柔らかい部位がはがれる事があり障害は成長しても残ります。そうなると最悪の場合は肘の動きが悪くなり、野球ばかりではなく腕を使用する運動すべてが困難になることもあります。



    2. 膝の骨(下腿の脛骨という骨でお皿の下の少し出っ張っている所)


      F:大腿骨、P:膝蓋骨、PT:膝蓋靱帯、TT:脛骨粗面、T:脛骨

      上図の脛骨粗面は人間の骨のなかで一番最後に出来上がる所で、長期にわたり弱い部位のために成長痛のなかで一番多い障害の原因となります。皆さんご存じの疾患のOs Good氏病がこれです。

      肘の内側と同じように穴があいている状態から成長と供に埋ってきます。(左図参照)ここは膝を伸ばすための靱帯(PT)の付着部なので膝の屈伸運動で負担がかかります。したがつて負担が大きいと靱帯が柔らかい骨を引っぱりますので出っ張ってきます。出っ張るだけでしたら痛みはありますが将来に困る事はまずありません。しかし問題なのは右図のように骨がはがれる事が多いという事です。そうなると痛みは続きますし、将来にわたり障害として残り、運動を断念しなければならない場合もあります。


    以上は成長期特有の骨変化です。次はその特有なるがゆえの外傷が起こる事がありそれらの例です。

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