茨城県土浦市荒川沖にあるジョイフル本田
を観た時にその巨大さに度肝を抜かれたが、このホームデポは、それ以上の衝撃であった。
2300〜2800坪での売場展開と圧倒的な品揃えは、まさに「ここに来れば家が建てれる。」店なのである。
それだけに今までのホームセンターに比べれば4〜5倍の在庫金額で粗利も約半分の27%なのだが、
驚異的な売り上げがこれをカバーする。全米で30%以上のシェアを持つ同社は、
アメリカのスペシャリティー業態の中では最も大きな売り上げをあげている(582億ドル/03年度)ナンバーワン企業である。
(店舗数1568 雇用約28万人)
注目すべきは、従来のチエーンストア理論に反してマニュアルを排し、自由裁量を認めた事である。「我社で働く人はアルバイトで入っても半年で店長になれる。」これが顧客第一主義の経営を実現する大きな要因となっている事は言うまでもない。
80年代の建設不況時に失業した大工を大量に採用した事で同社の専門性は更に高まった。
「そこに行けば全ての用が済んでしまう。」ホームデポではあるが、出店はほぼ飽和状態にあり、
競合の業界2位Lowe's(272億ドル/03年度)の急成長で苦戦を強いられている。
ホーム・デポ驚異の成長物語
―ゼロから3兆円企業をつくった男たち
[原書名:BUILT FROM SCRATCH〈Marcus,Bernie;Blank,Arthur;Andelman,Bob〉
]
ISBN:4478360480
250p 19cm(B6)ダイヤモンド社
(2000-03-16出版)
マーカス,バーニー・ブランク,アーサー・アンデルマン,ボブ【著】・島田 陽介【訳】
カスタマーの目にするものは、何であれ絶えず変化していなければならない。
自社の点検は欠かしてはならない。
企業の力を維持するコツは、常に変化していることである。
動き続けていれば、だれにも捕まらない。
そして、この絶えざる変化を可能にしているのが、各店舗に配置され、大幅な判断を委ねられた有能な人材である。
「社員をマニュアルの奴隷にするな!」それがホーム・デポである。