H&M(へネス&モーリッツ)が注目を浴びている。
GAPのライバルとして注目されていたが、瞬く間に600店舗を展開。売上においては、GAPの一店舗あたりよりも30%(1億円)以上も高く、
リミッテッドの2倍以上であると言う効率のいい経営を行っている。。
ダイヤモンド社出版の「ハイスピード経営」によると。
H&Mは商品の市場投入にかけては世界一ハイスピードな会社であるとしている。会社の収入は正確に五年ごとに二倍になっているし、
利益は毎年22%ずつ増加している。在庫回転率も他のアパレルが年間4回なのに対して倍の8回転を実現している。
(「フォーブス」1999年5月3日付けグローバルビジネス&ファイナンスより)
この脅威の経営の秘密は@独自のやりかたで勝負する。A仲買業者を入れない。B役員陣が現場に通暁していることである、
とも言われている。
@はユニクロ柳井社長が「ファッションを売っているのではなくパーツを売っている」と表現している点と同じである。
流行やトレンドを指向していない。ファッショントレンド情報よりも顧客のライフスタイルにあった商品の提案に力を入れている。
AH&Mは自らをSPAとは呼んでいない。一世代前のユニクロのように自社企画の20にもおよぶブランド商品を納入業者に発注する。
既製品は買わない。この納入に対しては厳しい品質と納期が求められるが、それをクリアすれば即座に支払いが行われる。
H&Mが現在抱える納入業者は1600にも及び価格・品質・スピードで常に互いに競争にさらされている。
BH&Mの競争優位性の1つは、経営陣も含めて全ての社員が毎週セールス部門で仕事をすることだ。などからも
企業哲学においても経営システムにおいても、日本におけるユニクロの成功と対比してみるのも面白いであろう。
ハイスピード・カンパニー
先んずれば制す時代の経営戦略
ISBN:4-478-37349-3
ジェイソン・ジェニングス/著 ローレンス・ホートン/著 邱永漢/監訳 堤大介/訳
ダイヤモンド社 2001年03月