香港ブランド GIORDANO


■「アジア発カジュアルブランド」

香港の街を歩けば、いやでも目に飛び込んでくる青緑色の看板。 その数はコンビニストアのように多い。店内には、一枚1.000円程度のTシャツをはじめとして、 セーターやジーンズなどカジュアル衣料が山積みとなっている。その業態は、カジュアルウエアのコンビニショップと言う表現が一番分かりやすいであろう。 香港最大のカジュアル衣料ブランド、ジョルダーノ・インターナショナル社は、 日本を除けばアジア最大のカジュアルブランドである。 実際、急激に台湾、中国、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、ニュージーランドなどで フランチャイズチェーン店を展開している。  ジョルダーノのような業態は、製造小売業(SPA)と呼ばれる。自ら商品を企画・立案して、 外部の縫製工場に生産を発注する。初期のユニクロのビジネスモデルそのものである。実際、 ユニクロがそのビジネスモデルを構築する際に最も研究したブランドでもある。
 香港はご存知のように、世界最大の衣料品生産基地である中国南部地域(シンセン)の入り口にあたる欧米アパレル企業の生産拠点である。 そこで欧米アパレル企業からノウハウを学ぶ形で香港型SPAは誕生していった。 熾烈を極める香港市場内の競争を勝ち抜いたジョルダーノではあるが、1992年に東京・原宿に店舗を設けたが、 日本での低価格のカジュアルウエア市場が熟していないと判断、同年に撤退した経緯がある。 日本の市場が急激に成長を遂げたGAPの進出時期に進出していたのであれば、ユニクロと共に市場を三分したであろう 実力を持つブランドである。


■ジョルダーノ日本再上陸

香港の大手カジュアル衣料専門店チェーン、ジョルダーノ・インターナショナル(香港、ピーター・ラウ会長) の日本再進出1号店が、テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の隣接地の商業施設内(USJウォーク)にオープンした。 売り場面積は約560平方メートル。さらに、今後都心部(東京・原宿、渋谷など)に旗艦店を設け、 今後2年間で全国主要都市に20店舗を展開する計画を持っている。 (日本を最重点地域と位置づけ、一店あたり7億円の年商を目指し、2年後に年間140億円の売上を見込んでいる。) ユニクロと同様中国での生産により価格を抑えているが、日本での販売価格帯はやや高めに設定している。 中心価格帯はジーンズなどのボトム3900円、ワイシャツ2900円など 「ユニクロよりやや高いが、GAPよりも安くする」(レオ・ラム上級副社長)としているが日本では無名なブランドだけに 多くの課題を持つ。 ジョルダーノは香港、中国(華潤創業 チャイナ・リソーシーズ・エンタープライズ と「ブルースターブランド」を展開) 韓国、シンガポール、台湾、フィリピン、中東に約900店舗を展開し、年商は2001年度予定で38億6980万HK$。
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