週刊サワネ1998年3月第2 号 通算第9号

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 「本当の経済 本物の経営」船井幸雄 高橋乗宣言

 税制改正

 シティバンク

 子が父に教える

 

「本当の経済 本の物経営」船井幸雄 高橋乗宣著

著者の船井幸雄氏は、コンサルタント会社船井総研の会長、高橋乗宣氏は三菱総研の研究理事です。この本を買ったのは、高橋氏の前作の経済予測がわかりやすかったからです。この本も期待通り、知らないこと、知りたかったこと、わかりやすい説明がたくさんありました。

  1. 中国発―香港ドルの米ドルペッグ制維持のため、中国が米国債を売却する可能性があり、そうなればニューヨーク株は暴落し中国発の世界大恐慌となる
  2. 日本発―政策的な金利引上げがなくても、4月以後金利は上昇傾向となる。そこから日本発の世界大恐慌の可能性がある。
  3. アメリカ発―これからもニューヨーク株は上昇するという理論があり、それはニューエコノミー論と呼ばれている。しかし、ニューヨーク株は個人資金で支えられており、その個人資金は借金である。だから金利引上げが本格的なクラッシュにつながる
  4. ビッグバン倒産がさらに増え、1998年は戦後最悪の1年になる

暗い話ばかりでつらくなります。でも、つらい話を読むというのもそれなりの効用があるでしょう。可能性を考えていたかどうかの問題ですが、思いもしなかった大恐慌より、やっぱり来たか大恐慌のほうが、耐える力が大きいと思います。 

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税制改正

平成10年度の税制改正は例年になく盛りだくさんです。詳しい内容は、専門紙にまかせるとして、ここでは私の考えを書いていきたいと思います。

  1. 少額減価償却資産の取得価額基準引き下げ
  2. 従来20万円未満のものは一時の損金にできましたが、改正後はこれが10万円未満となります。そして、10万以上20万未満のものは3年間で償却ということになります。とんでもない内容だというのが私の考えです。いったいこんなことをして、何になるのか。大蔵省の人たちは何をかんがえてるんでしょうか。

    減価償却というのは税金を先に取るか後に取るかという手続であり、いつ経費にするかという問題です。

    初年度に18万円のものを取得した場合次のようになります。

    今まで 改正後

    初年度の経費 18万円 6万円

    2年目の経費 0 6万円

    3年目の経費 0 6万円

    3年間の合計 18万円 18万円

     

    3年間の合計は同じです。国は税金を本のすこし早く取る。会社は計算が面倒になり、今まで、経費になるからまあ良いかとか、決算対策に20万未満のものを買おうかとか言ってたのをやめてしまう。消費は、落ち込むでしょう。まあ、たいした金額ではないかもしれませんが。でも、例えば、10万円未満にするかわりに、50万円未満のものを少額減価償却資産として一時の損金にするとかすれば、消費は増えると思うのです。やる方向がぜんぜん違う。

    今回の改正は、消費が落ち込み、会社の事務は増え、国の税収は消費が変わらないとしても3年間で考えると同じという、何をしてるのかわからないというものです。ただ、最初の1年か2年ちょっと税金が増えるというだけです。

  3. 交際費の損金不算入割合の増加

法定限度額以下の交際費について、支出額の10%は損金にならないよというのが従来の制度でしたが、改正後は20%になります。これも、景気を悪くしようという方向でしょう。どんどん使って経費にすればいいじゃないかと思う私は、まちがっているのでしょうか?

 

将軍徳川吉宗と尾張の徳川宗春の対決というのが江戸時代にありました。吉宗は質素倹約で世の中建て直しをはかり、結局改革に失敗しましたが、同時代の尾張藩主の、景気良くやって景気良くしようという動きを押え込んでしまいました。私は、宗治の考え方の方が好きです。

ただし、こういうご時世ですから、私自身は、税制が、お金どんどん使えという風に動いても、質素倹約するとは思いますが。

 

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シティバンクとの取引開始

3月15日の日経にシティバンクの広告が出ていました。シティバンクはアメリカの大手銀行で日本でも取り引きができます。

さて広告の内容は

  1. 日本初。提携都銀・地銀のATMでの引き出しは手数料無料
  2. ただし前々月の平均残高100万円以上の場合

  3. 取り引き明細書が毎月郵送で手元に届く
  4. 13通貨の外貨預金で有利な運用ができる
  5. 日本発。世界100以上の国と地域で現地通貨で引き出しができる

などでした。都銀、地銀から引き出して、手数料要らないって、べんりそうです。地元の銀行使ってるのと同じ感覚でつかえるんじゃないでしょうか。

でもこれだけではよくわかりません。さっそく、電話してみました。年齢、職業、取引開始予定日、当初の預け入れ金額、どこでシティバンクを知ったかなど聞かれました。

シティバンクの資料と口座開設申込書は18日火曜日につきました。ニュージーランドドルとタイバーツで預金しようと思っていたのですが、申込書は、円だけで書けば良いようになっていました。口座ができてから、電話だけで、外貨が変えるのです。申し込みは簡単で、A4の紙1枚に書けばOKでした。

極めて簡単です。返送用の封筒に入れて郵送しました。

続く

 

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子が父に教える

あるお客様のところでの話です。中学を卒業した息子さんが遠方で生活されている。インターネットのメールを送ってくれていてご両親はその見方がよくわからないということでした。さっそく、息子さんからのメールを覗いてみました。いろいろコンピュータのことが書いてあるのですが、そのメールの内容は、息子さんが、ご両親にコンピュータとインターネットのことを教えるという内容です。そして、最後に、こんな事がかいてありました。「以上のことはなかなか面倒かもしれないが、やってみると勉強にはなると思う」思わず笑ってしまいました。こりゃ、親と子の関係が逆転してる。

ご両親は勉強熱心な素直な方で、お二人でパソコン教室に参加されたりしている。世の中かわったもんだなと思うのです。中学を卒業したばかりの子どもが親に教えることがあり、それは、今ごろの世の中では結構重要とされていることで、親も素直に教えてもらっている。

こういうのって、以前はなかったですよね。役に立つことというのは、世の中で長いこと生きていてやっと人に教えられるようになる。それが今では、年は小さくても大人よりすぐれて、大人に教えることができるようになる。

また、親もえへんぷいといばってるんじゃなくて、子どもに教えてもらう。こういうのは良い変化って言えるんじゃないでしょうか。

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