a.本「10年後の日本」『日本の論点』編集部編 文春新書 730円+税 234頁
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a.本「10年後の日本」『日本の論点』編集部編 文春新書 730円+税 234頁 10年、これからのことだと思えばまだまだずっと先のことですが、過ぎてしまえばあっというまです。 あたるかどうかは別にして、これからどのような社会になっていくのか考えてみることは有意義だと思うのです。 本書には、いろんな面についてどのように変化していくのかが書いてありますが、いくつかを抜粋してご紹介します。 日本はどのようになっていくのか、その中で自分の生活と、仕事をどうしていけばいいのか、少しでもそのヒントになればいいと思います。 ・治安悪化 検挙率 1980年代まで 60パーセント前後 2000年以降 20パーセント前後 これは先進国の中でも最も検挙率の低い米国やスエーデン並み 刑法犯の認知数 1970年代 年間150万件前後 2003年
年間273万件 犯罪が増えて、検挙率が下がる。最悪です。 ・貯蓄率低下(貯蓄率=貯蓄÷可処分所得) 日本 米国 EU 1991年 13.8% 7.5% 13.8% 2002年 5.2% 2.4% 9.6% 貯蓄率が減って、経済がどうなるのか。良くなる、悪くなるという両方の予測があります。 ・訴訟社会の到来 2018年
法曹人口は現在の2.5倍の5万人 アメリカでは毎年5万人以上の弁護士が誕生し、現在は100万人いる 日本は、アメリカのような訴訟社会になる。 ・エネルギー危機 既存の油田から現在の技術力のまま採掘し続けた場合、2015年の石油生産量は需要の半分を満たす程度になる ・食糧危機 世界の耕地面積1970年代半ばから減少し、農地自体も年々500万ヘクタール(日本の耕地面積474万ヘクタール)砂漠化している。また、世界の飢餓人口は近年毎年400万人ずつ増加している。 ・日本の財政危機 日本の借金 781兆円 2005年3月 前年より80兆円増加 GDP比率 154% EU諸国平均 70% 双子の赤字の米国 65% 国債格付け 先進諸国で最低水準 金利暴騰、ハイパーインフレの可能性 ロシア 1998年債務不履行以後 7000% 物価が70倍 インフレあるいはハイパーインフレは起こるのでしょうか b.見える化 「見える化」(遠藤功著 東洋経済新報社 1680円 200頁)という本がよく売れています。この本の主張は、さまざまな問題を解決するためには、問題を見えるようしなければならないということです。そして「見える」というのは、見ることができるということではなく、いやおうなく目に入って来る、放っておいても見えてしまう、そういう状態をいうのです。さまざまな問題、あるいはしなければならないことは、分かっているだけではだめで、目に見えてなければいけないということです。 この目に見えるようにすることは、実はいろいろなところで使われています。日経ベンチャー3月号から事例を紹介します ・コピー機に、「¥14 無駄な印刷を減らしましょう」と書いた紙が貼ってある。 ・蛍光灯スイッチの引き紐に、蛍光灯の点灯消灯責任者の名前がぶら下がっている。 倹約の基本として、「細かな削減に手をつける前に、社長の意識をチェックしなければならない。つまり社長がまず倹約して、それから社員に徹底しないと会社は破綻する」と記事は述べています。見える化とは別の話ですが、とても大切なことです。 分かっていると思っていることでもそれを見えるようにすると、効果が確実に現れるということです。 何かとりあえず、大切なことを見えるようにしてみませんか。 c. LOHAS(ロハス、ローハス) 最近話題になっていることば、それがLOHASです。LOHASは、ロハスあるいはローハスと読み、Lifestyles of Health and
Sustainability の頭文字をとった略語です。健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルをいいます。 LOHASは、ビジネスとして注目されているのです。LOHASな人たちは、生活スタイルにあった品物やサービスであれば、そうでないものより少々値段が高くても、そういった商品を買うのです。 博報堂が首都圏在住者を対象にした調査では「現在はやっていないが、今後やってみたい環境配慮型の行動」として「環境問題に取り組みが進んでいる企業の品物を買う」という回答が65.1%でトップとなりました。 では、LOHASな人たちってどんな人でしょうか。アメリカのある雑誌の調査を見てみましょう。 ・環境にやさしいライフスタイルを心掛けている。(例えば、商品の選択をする場合、価格よりも性能が良い、環境に優しい、デザインが良いが判断の大切なポイントと考えている。) ・持続可能な経済の実現を願っている。 (例えば、地球環境に負荷を掛けない、風力発電等の自然エネルギーの活用、サスティナブルな農業、地球温暖化の防止、エネルギー源の水素化の実現など) ・予防医学・代替医療を心掛け、なるべく薬に頼らない。(例えば、運動、食育、医学についても気に掛けている。) ・ヘルシーな食品やナチュラルなパーソナルケアー製品を愛用している。 (例えば、有機野菜や化学添加物の少ない食品を選び、自然系洗剤等を使う。) ・自己啓発のために投資する。 (例えば、異文化との接触、ヨガや習い事、友人関係への時間投資) ・平均年齢は42歳、30%が大学卒、年収は全米平均以上、60%が女性 さて、LOHASを生かした商品、サービスを自分の会社では考えられないでしょうか。 http://www.lohasclub.org/100.html 朝礼をラインナップと呼んでいる企業があります。リッツ・カールトン・ホテルです。このホテルはすばらしいサービスとそのサービスを支えるクレドカードで非常に有名ですが、そのクレドカードを生かした朝礼が行われています。 「いざ仕事が始まってしまうと目先の作業で手一杯になってしまう。だから、始業前に全員が一堂に会して『何を目指して仕事をするのか』を確認し方向性を合わせる」 そのためにクレドカードに書かれたベーシックという20個条の行動原則を毎日ひとつずつ取り上げて話しあうのです。(以上は日経ベンチャー3月号より) クレドカードは次の5つに分かれています。 ・クレド ・モットー ・サービスの3ステップ ・20ベーシック ・従業員への約束 この中の20ベーシックを毎日読んで内容について話し合うというのですが、このベーシックの最初の四項目は、クレド、モットー、3ステップ、約束に触れたものです。 http://www.bpds.co.jp/shiryou/ritz/01.htm 20ベーシック毎日ひとつずつ読み、話し合っているということで、会社の基本方針や行動の指針が従業員に徹底されるのだ。毎日活用しているということが大切で、クレドカードのキーポイントなのだと思いました。 |
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