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a.「金融検査マニュアル別冊 [中小企業融資編]」 これは本屋さんではなく、インターネットで手に入れることができます。 http://www.fsa.go.jp/manual/manualj/manual_yokin/bessatu/kensa01.html 「金融検査マニュアル別冊」で検索しても出てきます。 さて、このマニュアルは、金融機関が貸付先について、債務者区分をする際のマニュアルです。名前はむつかしそうですが、中身はけっこうおもしろいです。事例が27も入っているのです。おもしろいもの、参考になるものを書き出してみます。 ここに書いてあることを主張して、金利引き上げ要求に対抗することもできそうです。
(事例2)多額の代表者報酬により赤字になっている場合 これは、たとえ会社が赤字になっている場合でも、代表者個人の資産の状況が良好で、今後とも返済が順調に行われていくようであれば、正常先でよしとしています。ただし、代表者個人の第三者への保証債務の有無について確認する必要があるとしています。 (事例9)代表者個人の信用力や経営資質について 大幅な減収減益になり返済が滞っていても、代表者の信用力、経営資質や後継者の仕事振りなどから今後改善が見込まれる場合には「要管理先」ではなく「要注意先」にしても良い。 以上のような事例が27も載っています。金融機関との交渉として使えそうではありませんか。 b.リレバン 「リレバン」ということば、聞かれたことありますか。リレーションシップバンキングの略です。と言われてもよくわからない方がほとんどだと思います。最近、リレバンは金融機関にとって大きな課題になっています。 簡単に言うと、「銀行が貸付先の会社と仲良くして情報を集めて業務に役立てること」です。一番最後に金融審議会の表現を載せておきますので見てください。 なんでそんな物が問題になるの、今までだって長期的な関係だったじゃないの、と思われる方も多いと思います。 金融審議会のことばを借りてみます。 「金融機関が顧客との間で親密な関係を長く維持することにより顧客に関する情報を蓄積し、この情報を基に貸出等の金融サービスを行うことで展開するビジネスモデルを指すのが一般的である」 要するに金融機関は、貸し先の企業の状況をもっと把握しなさいというものです。そして、これは金融機関にとっては大問題なのですが、借り手である企業にとっても重要な問題です。金融機関に積極的に情報提供することで取引条件がよくなる可能性があるのです。 中小企業金融マニュアル、リレバンのふたつの言葉は金融機関にとって非常に大切なことばですが、同じように企業にとっても重要なことばであると思います。 c.今、危ないのは「社員」「顧客」「情報」 (参考日経ベンチャー5月号) 社員:ある広告会社でのことです。不良品事故が頻発、怪文書が取引先にファックスされるという事件が起こりました。内部犯行に違いないと思った社長は探偵社に調査を依頼。その結果、会社に対する長年の恨みを晴らそうとした従業員の犯行だということが明らかになりました。以下探偵社の話です 「 一昔前の社内犯罪と言えば、せいぜい横領程度だったが、今ではより悪質化、陰湿化している。怪文書やストーカー行為に加え、顧客から預かった書類を、単なる腹いせで捨てるといったケースも目立つ」 まったく恐ろしい話です。ベンチャーは対策として次の3つをあげています。 (1)入社前の身辺調査を徹底する (2)あえて「密告システム」を作る (3)むしろ不満がなさそうな社員をマークする この対策もなかなかおそろしいですね。もっと気軽にできそうな対策もありそうです。いかがでしょうか。 顧客:インターネット、「ネットで告発されるのは、大手企業だけ」というのは大きな間違い。インターネット上の「匿名掲示板」では、地方のラーメン屋でも話題に上ります。 ネット告発は、電話やファックス、電子メールなどで寄せられたクレームの対応に納得しなかったクレーマーが起こす場合が多いそうです。 次の三か条の対策をあげています。 (1)安易な解決を目指さない:以前は、「ここはどうか穏便に」と金品を包んでも問題にならなかったが、今はそれをするとネットを通じて他のクレーマーに知れ渡る恐れもある。 (2)メールアドレスをむやみに開示しない:チェックする時間もないのに、電子メールのアドレスやファックス番号を公開すれば、対応が遅れ、クレーマーの不満を増幅させる可能性もある。 (3)社員のクレーム報告は喜んで:どんなクレームでも社員がトップに報告できる環境を整えておく。 d. 背中に目をつける 横断歩道を渡っていたら、右後ろから来たタクシーが右折しました。タクシーを拾おうと思っていたので、手を挙げました。こちらはタクシーの左斜め後ろに居たものですから、無理かな、見えないかなと思ったのですが、後ろに目がついているみたいに止まってくれました。タクシーの少ないところだったので助かりました。うまく拾えてラッキーでした。 さて、運転手さんに聞いてみました。 「ぼくたち後ろにいたのによく手を挙げたのが見えましたね?」 驚くべき答えが返ってきました。 「あ、はじめから分かってたから・・・。皆さん大勢で立ってらっしゃったでしょ。あ、これはタクシーを捜しているんだなってのがわかった。それでいったん通り過ぎて、あそこは、ユーターン禁止だから、路地をくるくるとまわって出てきたところだったんだ。そしたら、ちょうど横断歩道を渡っていらしたんで。 ぼくの前にも一台空車が走ってたけど、その車はそのまま行ってしまったなあ」 あー、そうなんだってびっくりしました。拾ったと思っていたのが実は拾われていたわけです。こんなことって聞かないと分からない。 背中に目があるのかと思ったら、頭の中に目があったというわけです。見たことから未来を予測した結果、あたかも後ろに目があるようなことができる。 ところでこの運転手さんの所属しているタクシー会社では完全歩合制なのだそうです。運転手さんの収入は真ん中よりちょっと上ぐらいだということでした。この程度の洞察力では、まだまだ足りないと言うことなのでしょうね。目が背中にあるような人がいっぱいいるわけです。 |
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