月刊サワネ 2004年4月号

a「幸せ時間ですべてうまくいく!」  

著者 ローター・J・ザイヴァート 1600円+税 218頁

b入社試験 

c形から入る

 

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a本「幸せ時間ですべてうまくいく!」著者 ローター・J・ザイヴァート

1600円+税 218頁

著者はドイツで時間管理のコンサルタントをしている人です。ドイツ、時間管理となると、分刻みで目いっぱい時間を使うというイメージですが、実はぜんぜん違う。時間を目いっぱい使い続けるようなことをすると、燃え尽きてしまうからやめなさい、無駄な時間を大いに増やそうということを言っています。

 人生にとって重要な主体性や積極性、創造性は無駄な時間から生まれるのだという主張です。

さて、おもしろい内容の中から、「自分の時間の主人にする7つのステップ」を紹介します。

1. 人生の目的をはっきりさせる

2. 人生の役割をはっきりさせる

3. 一番重要な仕事は何かを決める

4. 年間目標を紙に書く

5. 優先順位に従い1週間の予定を立てる

6. 日々の仕事を能率的に片づける

7. やる気のなさをやる気に変える

 

,2についてはどうやってはっきりさせるかの具体的な方法が書かれています。ですが、ここでは長くなりますので紹介はさけます。3〜5だけでも、けっこう使えそうですね。7について説明します。

「やる気のなさをやる気に変える」

・ 「やらなくてもいいや」と独り言をいい、しばらく休んでしまう

・ 終わった瞬間の快感を思い浮かべる

・ マイクロステップ:大きな仕事を小さなステップに区切る

 

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b入社試験

 

技術力の高さで有名な三鷹光器という会社の入社試験を紹介します

 

1.午前10時から正午まで:電球のデッサン

2.正午から昼食:焼き魚定食

3.午後1時から4時まで:模型飛行機の製作

 

1で、絵の巧拙ではなく、表現方法や着眼点を見る。2で箸の使い方を見て、手先の器用さをチェックする。3では説明書の手順どおりに作っているか、細かい工夫がなされているかをチェックする。出身大学や、学業成績は合否にまったく影響がない。

 

つぎは、ラーメン店「一番亭」をフランチャイズするイドム。

豪華ホテルで合宿し、そこでの親のしつけを見るのだそうだ。宴会の準備、後片付けに参加しているか、ちゃんと挨拶ができているかなどをチェックする。

イドムの社長はつぎのように述べる。

「最近は、印象も良く、学校の成績も良いのに、思いやりや気配りといった人としての基本ができていない学生が多い。そうした人材は他の業界はともかく、サービス業では絶対に通用しない」

 

一見奇抜な入社試験ですが、ようするに採用する社員が、自社の社員として適しているかどうかをチェックしているのです。自社の社員として、どのような素質がないといけないのか、その条件を決めて、それにあった人を探しているというわけです。

 

手先の器用さを要求する仕事では、豆を箸でつかませる、という入社試験を行うところもあります。

 

入社後の教育も大切ですけれど、入社前に選別する方がずっと楽です。

 

自社の社員に必要な、能力素質を考えて、それを備えた社員の採用をすすめたいものです。

また、そのことを考えることは、そのまま現在の業務改善につながると思います。

 

ここでは採用の際に、あらかじめ自社に適した人を選ぶのが大切だということをお話したのですが、小規模零細企業の場合には、採用の際に注意すべき点がもうひとつあります。

 

それは、職種を限定しない、ということです。たとえば、経理、営業、倉庫、製造などの職種があって、経理で採用する場合でも他の職種についてもらうことがあるとはっきり言っておくのです。

そうすることで、後々の人のやりくりが楽になります。

(日経ベンチャー4月号 p.35~p.38)

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c形から入る

 

問題

 

1-ある銀行では、業務係と貸付係の間がうまくいってなくて、トラブルも多かった。

2-ある会社では、社員間の交流を深めたいと考えた。

   

さて、この銀行や会社では問題の解決のために何をしたでしょうか。   

   業務係と貸付係の長を呼んで、

   

   「仲良くしてもらわないと業務が滞ったり問題が生ずるし困る。みんなに仲良くするように伝えてくれ」

   

   と言ったでしょうか?

   あるいは、朝礼で

   

   「会社の活力は、社員間のコミュニケーションである。親しくない社員、見知らぬ社員ともコミュニケーションをはかるようこころがけること」

   

   と言ったでしょうか?

   さて、実際に行ったことは、次のことでした。

   

1-業務係と貸付係を同じ階に入れて、両者を混在させた。

2a-食堂の4人がけの丸テーブルを、軍隊の食堂のような四角い長いテーブルに代えた。

2b-いたるところにスタンドを置き、その上に安い紙を重ねて置いた。

   

1はシティバンク、2b はIBM,2a はどこかの会社だそうです。

   

丸テーブルでは、知ったもの同士が座っていたのですが、長いテーブルだと、隣とか向かいに知らないものも座る。黙っているのも変なので自然とコミュニケーションが生まれる。

いたるところにスタンドを置いておくと、そこで休みをとるようになる。溜まり場ができて、紙をメモにして話し合いがもたれる。

   

「仲良くしなさい」とか、「コミュニケーションを深めろ」とか言っても、なかなかそうはなりません。たとえ、いくらか効果があるにしても、同じことを言い続けていないと、すぐ忘れられる。だから、常に言い続けなければならない。これは大変な労力です。

   

それに比べて、「同じ階に入れる」とか、「長いテーブルに代える」とかは、一度やってしまうと、そのまんまの状況が続きます。コミュニケーションをとるのが自然な状況になる。取らないのがかえって不自然な状況になる。

  こういう具合に、精神論ではなく形から入る。うちの会社には食堂がないから関係ないとかいうのではなくて、問題が起こった場合、形から入って解決できないかを考えてみましょう。

   

ポイント:笑顔を無理にでも作ると、自然に笑った時と同じように心がゆるんでくる。同じように、形から入って、問題を解決できないか、いつも考えてみましょう。

   

(「エクセレント・カンパニー」トム・ピーターズ、ロバート・ウオーターマン 英治出版 pp.218, pp376-377)

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