a.「ターンアラウンド ゴーンはいかにして日産を救ったのか?」 デビッド・マギー著 1800円+税 302頁
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a.本「ターンアラウンド ゴーンはいかにして日産を救ったのか?」著者 デビッド・マギー 1800円+税 302頁 ゴーンさんが、日産の社長になったとき、これで日産はほんとうになくなってしまうのではないか、と思ってしまいました。2年目の決算で大黒字を出したときも、会計操作のせいではないかと疑っていました。しかし、どうも、日産の回復はホンモノのようです。 なぜ、成功したのか。その理由を知りたくて、この本を選びました。 さて、回復の理由については、強引なコストダウン、リストラなどで、日本人ではなく、外国人だからできたなどと言われています。確かにそのとおりかもしれないのですが、この本から学んだのは別のことです。その中から中小零細企業でも役にたちそうなものを紹介します。 ・ 計画の実施を重要視する 計画作成には多くの時間をかけず、その実行については毎日口にした。 (日産ではゴーン以前は、計画を作るのに多大な時間を費やしていたそうです。計画は、それを実行するためにある。当たり前のことですが、なかなかできない。計画を実行する、ということは、毎日「口にする」ということなんだな、とおもいました。) ・ 透明性は信頼を築く ・ 解決策は社内にある。 それを発見できるのはベテラン社員である。 ・ 人の話をよく聞くのは、リーダーの条件である。 ・ モチベーションと自信 ゴーンが社員に会社の救済方法を発見するように命じてからモチベーションが現れてきた。第一四半期の業績が発表されて自信がよみがえった。 ・ 問題点を簡潔に表現する。 まとめてみると、実行を重視すること、社員の能力を信頼すること、コミュニケーションを大事にすること、の三つになるのではないでしょうか。このようなことは、どんな小さな会社でも、個人業者でも行うことができます。どんなところにとっても大切なことです。特に計画を定めているところは、できるなら毎日でも計画の実行を口にしましょう。トップに戻る b.ドケチ社長 (日経ベンチャー8月号) 大垣市の電設資材メーカー未来の話です。 ・
携帯電話はまったく無駄。「今、新幹線に乗りました。これから戻ります」と携帯で話してるやつがいた。まったく無意味な報告だ。携帯を使うような緊急な連絡はほとんどない。 ・
ドアノブ:ドアを開けるのにいちいちまわさないといけない。無駄。当社では、ドアを押せば開くようになっている。 ・
社用車は日産のバン、総理大臣がもし見学に来ても、これで迎えに行く こういうのを読むとおもしろくてたまりません。もっとおもしろいのが、 「『どうしたら節約できるか』と常に気を配るようにすれば、何事に対しても考える癖が身に付いてくる。そうすれば、新商品のヒントも自然に出てくるようになる。『金が惜しい』という理由だけで、ケチなわけじゃないよ」 「考える癖」を身に付けるのは、仕事をしていくうえで大切だと思います。この社長は、ケチを使って身につけました。では、私は、あなたは、何を使って身につけましょうか。 c.経営戦略 経営戦略ということばをよくききます。戦略とは何か、というのをいろいろ調べてみると、「目標とそれを達成するための道筋」などと解説してあることが多いです。わかったようなわからないような定義でとまどってしまいます。古典的な戦略というのがあって、それは、簡単にいうと「自社の事業は何か」を突き詰めていくことだそうです。「お客様は誰か」「商品は何か」「強みは何か」などです。 1980年代の日本企業というのは、この基本的な意味での戦略がはっきりしてなかったようです。「戦略がないのに競争力があるのはおかしい。古典的な意味ではない戦略があるに違いない」ということで、見つけ出されたのが、企業の能力を高めることによって、競争力をつけるという戦略です。コア・コンピタンス経営とか、知識創造企業などと呼ばれるものです。とりあえず、会社の能力、すなわち従業員の能力を高めておくと企業の業績が伸びるだろうというものでした。 「自社の事業は何か」という問いは、結構、答えるのに難しい。大切な問いではあるのですが。で、難しくて答えられない時には、その問いをそのまま、頭の中に残しておきます。「自社の事業は何か?」「お客様は誰か」「商品は何か」そして、折に触れ、思い出すようにするのです。そのうち解答が出てきます。 しかし、世の中の変化のスピードは速い。だから、ただ、解答が出てくるのを待つわけにはいかない。そのときには、「能力」を高めるために「学習」を進めていくのが良いと思います。 そのひとつが、「ドケチ社長」で出てきた「考える癖」だと思います。頭を鍛えるということです。つまり学習です。 学習は、本を読んだり、セミナーに行ったりすることなどが頭に浮かぶかもしれません。それも、そうですが、もっと大切なのは、日常の仕事です。 「うまくいった仕事」「失敗した仕事」「お客様に叱られたこと」すべてが、立派な学習教材です。 d.私は何を売るのか 「自社の事業は何か」と考えるのはとても大切です。頭を刺激するために、似たような問いを並べてみましょう ・ お客様はなぜうちの店、会社で買うのか ・ 今のお客様は、なぜよそに逃げないか ・ うちの商品、サ−ビスは、他と違うか ・ うちがなくなったらお客様は困るのか 自社の商品や、サ−ビスは、他とは違って特徴があるのだというときは、非常に有利です。しかし、そのことをお客様に伝えなければいけない。なるほど、この商品は他とは違うのだということをお客様が理解しなければいけない。商品を買うのは「わが社」ではなく、「お客様」なのですから。 うちの商品は、ありきたりで特徴がない、という場合もあきらめてはいけません。商品だけを売っている店、会社というのはほとんどないと思います。商品には、必ずサービスがついています。買う前、買うとき、買った後のサービスです。このサ−ビスで最近すごいのがインタ−ネット販売です。インターネットを通じて情報を無償で提供するというのがはやっているようです。商品がありきたりのときは、サ−ビス、お客様への接し方で差をつけることを考えましょう。九州の竹田さんというコンサルタントは、長時間労働で差をつけろ、と言っています。 もうひとつは、商品の組み合わせです。ひとつひとつの商品はありきたりですが、組み合わせることによって、特徴を出そうというものです。 ということで、いつも頭の中に入れておく「問い」は「他の会社、店とうちの違いは何なのか」ということでした。 |
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