月刊サワネ 2002年9月号
a.「最強のマネジメント心理学」 著者 金井壽宏 1400円+税 154頁
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a.本「最強のマネジメント心理学」 著者 金井壽宏 1400円+税 154頁 心のエネルギーに焦点を当てた経営の本です。地図の効用について紹介します。地図というのは、会社の経営計画と考えてよいでしょう。 ―――――――――――――-―――― リーダーシップの勘所としては次の二つが大事である。 1)
大きな絵を描くこと 2)
その絵の実現のために大勢の人々を巻き込むこと 「大きな絵」というたとえを使うことが多いのだが、建築家にとっての設計図や、旅をする人にとっての地図というたとえも使う。 地図がないとそもそも歩き出す気にならない。どこまで来たかもわからない。コロンブスでさえ、地図(間違った地図)なしには出発しなかっただろう。 ハンガリーの偵察隊は、厳冬期のアルプスで道に迷ったが、たまたま持っていた地図のおかげで助かった。隊員達はその地図を頼りに生還したのだ。しかし、その地図は、アルプスの地図ではなくピレネーの地図だった。地図さえあれば、たとえそれが間違っていても、人にエネルギーを与え、良い結果をもたらすのだ。 間違った地図でも地図さえあれば、役に立つという話ですが、面白いですね。経営計画とか、戦略とか最初から正確なものができるはずがないのですから。そして地図の効用として次のものをあげています。 2)
歩き出す気になる。 3)
元気の素、歩き続ける気になる 4)
歩きながら、旅を意味づけることができる。 5)
行き先をイメージできる それても、基軸ルートに戻れる b.経営革新計画の承認を受けましょう 県の承認を受けたらいくつかのメリットがあります。 1.
補助金がもらえる 2.
低利・無利子の融資制度が使える 3.
税制面の優遇措置 もっとも、承認を受けることで、上記1-3の基本条件が整えられるわけで、それぞれの制度を使うためにはそれぞれの条件を満たさなければなりません。もうひとつメリットがあります。それは承認申請をきっかけにして自社の将来を見直すことができることです。経営革新計画と言うのは次の4項目に関連するものということになっています。 いずれも、経営改善のためには非常に重要なことであります。また、承認する際にはこれらの項目はかなり広範に認めることになるそうです。たとえば、3については、顧客データベースの構築などでもよいとの説明を受けました。 承認申請書に記載するのは2-3ページです。やってみようという方は澤根までご連絡ください。 岡山県商工労働部経営支援課 http://www.pref.okayama.jp/syoko/keiei/keiei406.htm c.トヨタ技監の講演会 トヨタ生産方式の生みの親として有名な大野耐一氏の弟子、技監の林南八氏の講演を聴いてきました。定員300人だったのですが、700人くらい集まったようです。さて、技監というのは聞きなれない職位ですが、トヨタ始まって以来5人だけだそうで、たいへんなポストなのだそうです。トヨタの無駄を省く話として有名な話をいくつか聞きましたが、さすがに本家から聞くと迫力が違います。 また、お話の最初と最後もさすがと思わせるものでした。最初の挨拶が、「トヨタの車に乗ってくださってありがとうございます。売ってくださってありがとうございます。」最後の挨拶が、「公共投資では日本の景気はよくなりません。5年も同じ車に乗り続けないで、買い換えてください」 以下、林技監のお話からいくつか要約して載せます。 なぜを3回繰り返せ 「なぜを3回繰り返せ」無駄を省くためにトヨタではこういうことが言われています。現在のやり方が唯一のやり方だと思ってはいけない。うのみの技術から脱却しなければならない。そのために「なぜ」を繰り返すのだ。 七面鳥を料理することになりました。 母「七面鳥は尻尾の付け根から7センチのところを切りなさい」 娘「なぜ切るの、もったいない」 母「おばあさんがそう言ったの」 娘「おばあさんに聞きに行きましょう」 母と娘はおばあさんのところに行きました 祖母「七面鳥は内臓をきれいに出して水でしっかり洗わないとお肉までくさくなるの。だからよ」 母と娘「それでなぜ7センチのところから切るの」 祖母「それは、わたしのお母さんに教えてもらったの」 娘と母と祖母は3人で曾祖母のいる老人ホームにやってきました。 娘と母と祖母「どうして七面鳥はしっぽから7センチのところで切るの」 曾祖母「ははは、それは、我が家のオーブンが小さかったからよ」 このようにして、「なぜ」を3回繰り返して、この家では尻尾から7センチのところを切るという無駄な作業を省くことができるようになりました。 乾いた雑巾を絞れ 自分の会社はじゅうぶん経費をしぼってもう絞れないって人がいたら見せてください。経費を絞るってことに限界はない。からからに乾いた雑巾だって、梅雨時だとすぐどばどばになる。だからまた絞らなくちゃいけない。そうやって、つねに絞るためにはやはり人間が大切だ 従業員の知恵 みなさん、人間が大切だって言われても、うちは中小で零細企業だから、いい従業員はいないなんて思ってるでしょ。確かに知識は、学歴の立派な奴に比べるとないかもしれないけど、大切なのは知恵だ。知恵はみんな持ってる。それを引きずり出してやるのは高い志だ。 現地・現物 実際の作業の現場を見るのが大切だ。現場を良く見えるように、問題が良く見えるようにする。それは、何か問題があったら、すぐ見えるようにして、改善するのだ。改善は会議の場ではなくて現場で、現物を見て行う。1ヶ月たってから何かの数字を見てよくしようと思ってもできない。問題の発生をなるべく早く発見できるようにして、短いサイクルで見るのが大切だ。 本当に倹約してるか この前、ある会社が新しく中国に作った大工場を見にいった。中国に売るのはどのくらいだって聞くと1%くらいだという。国内よりもどのくらい安く作れるのかって言えば、**%だという。製造原価に、不良品の返品費用とか、選別費用とか、日本人が中国に応援にやってくる費用とか入れたら、2-3%安くなるにすぎないという。これは国賊だ。そのくらいなら国内で作れ。 経費を削るときは全体で考えて見ないといけない。部分がよくても全体で安くなるように考えないといけない。いろんな場面で何が本当に大切かを考えなければだめだ。 |
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