月刊サワネ 2002年7月号
a「ムダとり」著者 山田日登志 1333円+税 198頁
c.100円クリーニングコインズ
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a.「ムダとり」著者 山田日登志 1333円+税 198頁 ・ 岐阜の縫製工場では、スラックス一着を作るのに14日ほどかかっていた。分業体制を見直し、いくつかの行程を受け持たせる「多能工」にしたら、2日でできるようになった。 ・ 家具メーカーでは、和ダンス、洋ダンス、整理ダンスの三点セットを作るのに一か月かかっていた。段取りを変え、ムダをとっていったら、一日でできるようになった。 ・ 買えば1500万円かかる機械を50万円で手作りしてしまった。 「ムダとり」という書名から、内容はコスト削減のことだろうと思っていました。コスト削減を徹底して、利益をあげるのであると。しかし、というか、内容はコスト削減なのですが、レベルが違う。それは、上にあげた三例でわかっていただけると思います。以下著者の言葉をいくつかあげます。 ・ 5回に1回、あるいは10回に1回クリアできる目標がベスト ・ 一所懸命やっていると思っている人には、ムダが見えない。「俺の仕事はちょっとおかしいのと違うか?」と思ってみるところから、ムダがみえるようになる。 ・ ビジネスマンは、時間と仕事との関係を意識し、毎日が時間に始まり、時間に終わることを認識すべきだ。そして、できるだけ時間短縮を考えることではないか。 「なぜ」を5回繰り返せば、自然に問題を解くカギが発見でき、作業も改善されるのだ。トップに戻る b.会社を潰すコツ 友人から「会社をつぶすコツ」というE―メイルをもらいました。玉子屋という会社の企業理念です。 (http://www.tamagoya.co.jp/index1.htm) 太字が企業理念、普通の字がわたしのコメントです。 事業に失敗するコツ 1. 旧来の方法が一番良いと信じていること それでは、自らの力では、改善不可能、これ以上良くなることはないということです。まるっきり景気任せということになってしまいます。「旧来の方法は確かに良い方法だったが、もっとよい方法がある」と信じましょう。 2. もちは、もち屋だとうぬぼれること 餅を選んで買ってくださるのはお客様です。餅が良い餅なのか、悪い餅なのか、を決めるのは餅屋ではありません。 3. ひまがないといって、本を読まぬこと 4. 稼ぐに追いつく貧乏なしと、むやみやたらと骨を折ること 同じことをするのなら、同じ結果が得られるのなら、楽な方がよいと思います。しなくてもよいことはしない。ムダとりでずいぶん違います。「しなくてもよいこと」つまり「しなくても誰もこまらないこと」を探してみましょう。 5. どうにかなると考えていること 6. 良いものは黙っていても売れると安心していること 良いかどうか、買うか買わないかはお客様が決めます。だから会社が良いと思っているものでも売れないことがあります。売れなければ、売れるようにしなければならない。お客様に良いものだということを知ってもらわないといけない。 7. 高い給料は出せないと言って、人を安く使うこと 8. 支払いは延す方が得だと、なるべく支払わぬ工夫をすること 9. 機械は高いと云って人を使うこと 10.
お客はわがまますぎると考えること お客様はだいたいわがままなものです。では、会社は、店は、そのわがままにどうつきあっていくのか。わがままとの付き合い方をかんがえましょう。 11. 商売は人情は禁物だと考えること 「情けは人のためならず」自分に返ってくるものだということわざもあります。(最近は違う意味で使われることが多いようですが) 12.そんなことは出来ぬといって、改善せぬこと 以上です。 企業理念が「会社を潰すコツ」とはびっくりさせられますが、実はこの会社、日経ビジネス5月13日号で「マック脅かす玉子屋」という記事で紹介されています 3000食で大手と言われる仕出し弁当業界で、毎日5万食を届け、配達先には大手外食チェーンの事業所や料亭もある。配達契約希望の9割以上を断っている。玉子屋の弁当は430円1種類のみ、製造工程をシンプルにして、ミスやムダを極力抑えるためだ。食数が増えているので、放って置いても原価が下がる。その分、材料費に還元して、原価を下げないようにしている。特性の無添加醤油は他社の3倍で、原価率は50%を越え、業界トップレベルである。時間通りに届けるため、道中の信号の待ち時間を秒単位で計算し、配送ルートを決める。契約先のその日の食数が決まるのは午前10時だが、配送者は確定前に出発し、道々本部と連絡を取り、過不足は近隣を走行している配送車で都合をつけて配達する。 -------------------------------------- c.100円クリーニングコインズ 普通は400円前後するズボンやスカートのクリーニング代が100円、仕上げに手間のかかるワイシャツは130円だが、それでも周辺相場より100円近く安い。九州北部を中心に100円クリーニング店を展開しているのは、きょくとう(牧平社長、福岡市)です。 牧平社長が、100円クリーニング店をおもいついたのは、大きな100円ショップを見たときです。「クリーニング店でもできるのではないか」とひらめいたわけです。他の業種からでも得るところは大きいわけです。しかし、これからがたいへんでした。100円の価格で利益を出さねばならないからです。 工場の規模を4分の1に縮小し、1工場あたりの取次店の数も従来の20〜30店から3〜4店に減らしました。また、ハンガー1本につき、10円預かり、次回来店時にハンガーと引き換えに10円返すという業界初のハンガーデポジット制を導入、1本当たり、14円かかっていたハンガー代をほぼゼロにすることができました。 いろいろ学ぶことができます。まず、@他業種からの学習。何からでも学ぶことができるという例です。クリーニング店と100円ショップはまったく違う業態ですが、お金をもらうという点では同じです。利用する頻度が高いという点でも同じかもしれません。「違う」点ではなく「同じ」点を見つけてモデルにしたわけです。「ひらめき」だけではお金につながりません。次は、A実施するための条件作りです。それから、牧平社長が100円クリーニング店を開始したのは1999年ですが、彼は1933年生まれです。66歳だったわけです。教訓B自分の年を言い訳にしない。 (日経ベンチャー7月号から) d.てんや てんやは女性、お年寄りを呼ぶ 天丼・天ぷらチェーンの「てんや」の利用者の半数以上が40歳以上で占められています。この店では、お客様が食後に薬をとりだすと、すかさず、「つめたくない水」を出すのだそうです。「てんや」は、たとえば「吉野家」にくらべて40歳以上、あるいは女性のお客様が多い。そのため、次のような工夫をしています。 ・ U字型のカウンターを使わないで、お客様が向き合うことのないようにしている ・ カウンター席の幅を従来の1.5倍にした ・ 定食のごはんに小盛を選べるようにした ・ 醤油差しは、日に10回は拭く ・ お年寄りのために、夏でも暖かいお茶を用意する ・
お年寄りのためにイカ天ぷらは細かく切って出す (日経ビジネス5月13日号) |
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