月刊サワネ 2002年6月号
a.「儲からんのはアンタのせいや」 著者 桂幹人 1600円+税 251頁
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a.本「儲からんのはアンタのせいや」著者 桂幹人 1600円+税 251頁 *著者はもと暴走族、現在は再建屋です。著者の会社「日本アシスト」では時おり参加費5000円の「経営者セミナー」を行うそうです。そこでは、参加者全員が、丸テーブルを囲み、参加者は相談や解決したい事項に対し、次々にその場で質問を出していくのです。著者はその場でどんどん解決方法を述べていくのだそうです。 この本には、企業再建の極意「五つの鉄則」というのがあります。うちは、しっかりやってるんで「再建」なんて関係ない。という方も多々いらっしゃるとは思いますが、「もっと元気になる」ために目を通してみてください。まとめてみました。 ―――――――――――――――――― 1. 「お客が買いたいものを、買いたい値段で、買いたい時に、買いたい方法で売れ」 こちらの都合ではなく、お客様の都合を考えろ 2. 「売れない」と「売っていない」の違いを知れ。 たとえば道ばたに屋台がポツンとできたとする。たこ焼きをそこで焼く。たまたま通りがかりの人が買ってくれたとする。これは「売れた」である。だが、「たこ焼きできましたよ〜、おいしいで〜」と告知して、それを聞きつけた客が買いに来てくれたら、これは「売った」「売る」なのだ。本当に売りたいのであれば、「売るためにはどうすればいいか」を真剣に考えるべきだ。 3. 客の存在を忘れるな 店のプライドで頭がいっぱいになりお客様がなにを望んでいるのかに頭を使えなくなることがある。つまらないプライドなど捨て、いつも「お客さま」を念頭において「売る」ことに専心、熱中している経営者のいる店は、つねに活気づいているものである。 4. 会社を毎日「破壊」しろ 「業態と発想の転換」ができれば、企業の改革は八割終わったようなものといえる。言い換えれば、経営者にとってはここが一番の「難所」なのだ。しかし、どうかあなたの年齢を言い訳にしないでほしい。これまで長年積み重ねた「思い込みを変える」ことは若い人にだって難しい。だが、儲かる会社になれるかどうかはここに集約されているのである。過去の成功体験は破壊してしまわなくてはいけない。 5. つねに、笑え 経営者は役者でなければならない。しんどい時には笑え、うれしい時には淡々としていろ。 b.うどんやさん *商売はスピードだなあと思った話です。 ―新大阪駅― 新大阪駅の構内にうどんやさんがあります。新幹線から降りて、JR乗り換え口から奥に向かい、左側にある立ち食いのうどんやさんです。昼頃につくと、かならずそこで食べることにしています。早い、安い、うまい、なのです。しかも、おもしろい。私は並ぶのが嫌なので、並んでいる店には入らないのですが、この店に並ぶのは平気です。とにかく早いのです。10人ほど並んでいても、平気で最後尾に並びます。早いからです。 1. 店の外に写真がはってある大きなメニューがあって、お客はそれを見てから中に入ります。 2. レジでお金を払う。おばさんに、たとえば「わかめうどん」って言いますと、おばさんは、「わかめうどんですね、xx円です」と言います。お金のやり取りのあと、おばさんは、カウンターに置いてあるマイクに向かって「わかめうどん一丁」というようなことをいいます。 3. カウンターでうどんを受け取る。 注文を済ませた他の客の後についていくと、カウンターが左手にあって、そこがうどんを渡すところになってます。そこに着くとちょうどその時に、自分が注文した「わかめうどん」が出てきます。 この間、お客の列はスムーズに流れます。メニューは外にあり、ここでは列ができていませんから、決めた人から中に入ります。つまり待ち時間ゼロ。お金を払うところでは、若干またなければいけませんが、私がみたところここのお客は、財布あるいは現金を手に握って並んでいますから待ち時間は少ない。支払いがすんだら、もう待ち時間はありません。カウンターに行けば自分の注文したものがジャストタイムで渡してもらえます。 ―岡山「たぬき」― 「たぬき」というセルフのうどんやさんが岡山にあります。たいへんはやっていて、平日もすごいのですが、日曜の昼時などは長い列ができています。駐車場もいつもいっぱいです。セルフのうどんやさんは、ふつうのうどんやさんよりずっと早く食事ができるので大好きなのですが、それでも新大阪駅のうどんやさんよりは、ずっとずっと遅いのです。 「たぬき」では 1. 自分で麺を温める 2. 天ぷら、おにぎりのコーナーに流れていき、好きなものを取る。 3. お金を払う。 4. 麺におつゆをいれる。 5. ねぎなどの薬味を入れる 「たぬき」では、このすべての行程で渋滞ができます。一番渋滞するところですが、麺を温めるところではないかと思われるかもしれませんが、実は「天ぷら」コーナーなのです。どんなに長い時間並んでも、このコーナーの前に着いてから迷う人がいる。また、こういう人はほぼ決まって、レジに行って、金額を言われてから財布を出します。それから、指を財布にいれて小銭を捜すわけです。これらのことがすべてスピードに関わってきます。 駐車場が一杯かどうか、列の長さはどうか。待ち時間はこの店の食事に値するか。お客様は考えます。列の長さを見て、その店で食べるかどうかを決めます。この店だったら1時間待ってもいいが、この店で待つのは5分でも嫌だということになります。お客様の待ち時間で、店の売上が増減します。 日常業務というのは、細かい作業が延々とつづきます。日常業務のスピード、できの良さは利益に結びつきます。 日常業務は細かい仕事の連続です。小さいことに目をくばり、小さいことがスムーズに行くように、常にこころがけたいものです。 「新大阪駅のうどんやさん」が良くて、「たぬき」が悪いという話ではありません。客単価では、「たぬき」がずっと高いはずです。たぬきは、「高い客単価」の割りにスピードが速い店だと思います。「新大阪駅」は単価アップ、「たぬき」はスピードアップができれば、売上高はもっとあがるでしょう。 c.何をすればよいのか あれもしたい・これもしたい 売上増加のために何をすればよいのかわからない。あるいは、売上増加の方法はわかっている。ただ、あれもしたい、これもしたいで、何から初めていいのかわからない。 何をすればよいのかわからない方。怒らないで聞いてください。まず、かならず、「何か打つべき手はある」と思いましょう。それから、ちょっとでも、こんなことをしたらどうかな、と思いついたら、それを書き出しましょう。 また、視点を変えて考えると、考えが出てきやすいかもしれません。とりあえず、書き出してみましょう。「そんな、考えは××だからだめだ」というのは、とりあえず、ずらずらと書いてからでも遅くありません。まず、たくさん考えを出しましょう。実際に何をするか考えるのはそれからでいいでしょう。 1. お客様直結:すぐに売上に結びつくこと:こうすれば、営業がうまくいくのではないか、こうすればお客様が喜んでくれるのではないか→うどんの味、価格、ちらし、メニューの増加 2. 業務処理向上:徐々に結びつくこと:こうすれば、お客様のサービス向上に結びつくのではないか。:うどん業務のスピードアップ、店内の清掃強化、 3. 学習:だいぶ先になるけど、きっと売上に結びつくこと:自分と従業員が業務について学習すること。
とりあえず、こんな表を作って書き込んで見ましょう。従業員さんにも書いてもらいましょう。あれもしたい、これもしたい、という方も書き込んでみましょう。そうするとどれから手をつければいいのかわかりやすくなると思います。 |
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