月刊サワネ 2002年2月号
著者 枝廣淳子 1300円+税 216頁
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a.朝2時起きでなんでもできる! 著者 枝廣淳子 1300円+税 216頁 著者は普通の主婦から、一転して同時通訳者、翻訳家になった人です。普通の主婦ですから、29歳までは、ガイジンを見たら逃げていたそうです。そんな人が、なぜ同時通訳者になったのか。きっかけは、ご主人といっしょにアメリカで2年間生活することです。2年間なにをしようかと思って考え付いたのが、せっかくアメリカに行くのだから、苦手だった英語をしようということだったのです。ここまでだと、よくありそうな話なのです。「2年間で英語をしっかり勉強するためにはどうしたらよいだろう」ということから、「いちばん高い目標を設定すればよい。目標地点の8割まで到達できるとすると、目標地点が高ければ高いほど、遠くまで行けるはずだから。」一番高い目標は、「同時通訳者になること」に違いない。そして、なってしまったからすごい。 そんな人だから、使える仕事術をたくさん紹介してくれています。その中から、朝2時に起きなくてもできるものを、ピックアップし、要約してみました。 *「始める前に、完了時間を設定する」同じ時間でも集中度によって、できる仕事の量は変わる。すべき仕事の量が決まっていて、手持ちの時間も決まっていれば、集中度をあげざるを得ない。締め切り間際でなくても、「完了時間」を決めれば能率が上がる。 *「見切る」完成図をはっきりさせると、捨てられるものがはっきりわかる。不要な部分をはっきりさせて、切り捨てないと仕事はできない。完成図を三つに色分けしている。絶対必要なレッドゾーン、かなり必要なイエローゾーン、できればあったほうがいいグリーンゾーン *「問題と人(=自分)を切り離す」何かがうまくいかなくても、自分の人格のせいにしない。機械の調子が悪くなった時、機械に向かって「がんばれ、気合を入れれば動けるはずだ!」とはいわないだろう。どこが悪いか調べて、直すはずだ。このたんたんとした態度を自分にとればいい。 *しまった!と思ったら、最善・最悪のシナリオを描く。最悪の事態に対し、いさぎよく腹をくくり、すこしでも悪影響を抑えるために何ができるかを考える。 b.ペイオフ 預金と借入 4月からペイオフが実施されます。金融機関が破綻したらどうなるかを簡単に見ていきましょう。 借り入れと預金は相殺できるか?←要注意 従来の定期預金は、満期後でなければ相殺ができませんでした。最近は多くの金融機関がペイオフ解禁に備え、満期前でも相殺できるように預金契約を変えていますが、念のため、取引金融機関に確認した方がよいでしょう。破綻した後に相殺できないことに気づいたら、預金がカットされ借金がそのまま残る最悪の事態にもなりかねません。 普通預金:全額保証 2003年3月まで 定期預金:元本1000万とその利息は大丈夫 預金引出:数日後からOK たいせつなことですので、詳細については、みなさん個々に、ご確認ください。 c.シャープ・世界で日次決算 日経新聞2月5日:「従来は月次決算だったが、半導体価格の急落などの激しい市場変動に対応できないほか、米同時テロに代表される海外の突発的な事件の影響を即座に把握できなかった。」 という記事ですが、日次決算です。日次に決算して、いったい誰が見て、どう管理するのかとも思うのですが、動きの速い業界ですから、必要と判断したのでしょう。 私達のまわりだとどうでしょうか。いくら、世の中の変化が激しくなったといっても、日次決算というのはあまり必要がないと思います。しかし、それほどはげしくはなくともタイムリーな会計というのはやはり必要だと思います。会計というのは、過去を知って、未来を見ることです。それは、会計の世界に限られたことではありません。私達は、過去を見ることで、現在と未来を生きています。あるいは、過去と現在を見ることで、未来を予測しています。車の運転でもそうです。「あ、交差点の歩行者専用の信号が点滅を始めた。もうすぐ、自動車用の信号機が黄色になる。」現在見えている信号で、将来起こることを知ることができるのです。ほかにも、「もう一杯飲むと、明日は二日酔いに違いない。でも明日は日曜だ」ということもあります。子供が小さい時のことです。信号待ちしてるとき、これからわたる方向の信号ではない、横の信号が赤に変わってからころあいを見て、「青になれ!」と言います。信号は青に変わり、こどもは「とうちゃん、すごい」と驚きます。こどもにとって未来は、未来で、いつ青に変わるかわからない。しかし、私にとっては、未来は現在や過去と同じくらい確実なもの、この信号の場合はそうだったわけです。世の中、わたしたちが、この信号待ちのこどもの役割をしてることもたくさんあると思います。自分以外の誰かは、これからどうなるかを知っている。自分は知らない。とても不利な情況ですから、できればこういう情況は避けたいのですが、いくら未来を知ろうとしても、全部を知ることはできないわけですから、いつまでもこの情況は残ることになります。 もちろん、過去と現在によって知ることができる未来は、絶対ではありません。信号機は故障するかもしれないし、明日は日曜でも、緊急の仕事が入ってしまうかもしれない。 同じように、会計の情報は、すでに起こったことを整理したものですが、未来への種、芽がその中にあるのです。試算表、月次の損益計算書を見ると、先月どのくらい経費がかかったかわかる。来月が先月とほぼ同じ情況だとすると、同じだけ経費がかかる。収入も同じです。来月も、先月と同じだと、同じくらいの収入がある。来月の様子が先月と違うと、その違う分だけ収入と経費が違ってくる。そういう風に会計の情報を見ていきましょう。会計を通して未来を見ましょう。そのお手伝いをさせてください。 また、会計とは違う方法で未来を見ることもできます。飲食業の方々は、カレンダーに未来を映します。店の中にあるメモ欄の大きいカレンダーには、たいてい、人の名前が入っています。それは、予約の覚えです。名前がいっぱい入っていれば「吉」がらがらだとなんとかしなければいけない。受注生産の工場も同じです。ちょっと工夫すると未来が工夫した分だけ目に見えてきます。 d.情報 「北海道では、喫茶店でラーメンが出る。」とある人が言いました。ぼくは、そんなことを聞いたことがない。その人は、とても偉い人だったし、常日頃話されていることも非常に論理的で、かしこい方だったので、普通だったら聴き返したりしないのですが、話題がラーメンだったので、話題自体軽い事もあるし、私自身北海道にはちょっとうるさい方だし、興味もあるし、と思って言いました。 澤根:「え、そうなんですか。ぼくは知りませんが」 あ:「そうなんだよ。北海道では喫茶店に普通にラーメンのメニューがあるんだよ。あそこは、ラーメンよく食べるでしょ。だからだよ」 さ:「ぼくは、札幌に長いこと住んでたんですけど、そんな喫茶店入ったことありませんし、そこで食べてるのも見たことがありません。」 あ:「いや、帯広ではそうなんだよ」 これみなさん、どう思われますか。 最初のつっこみがなく、私が北海道にくわしくなければ、「ああ、北海道では喫茶店でラーメンを食べるんだ」ということになったでしょう。また、もっとつっこむと、「帯広の××という喫茶店ではラーメンがあった」ということになるかもしれません。これが、ラーメンだったからいいのです。 こんな場合はたいへんです。 「A社に納める部品は、誤差1ミリでいいんだ」 これが実は「A社に納める部品のうち、品番mr3は誤差1ミリでいいんだ」ということだったら、たいへんなことになります。 このラーメンの話で思うのは、話に含まれる範囲はどこまでか、ということです。それから、もうひとつは情報の出所です。この人の経験からそういっているのだったら、何箇所の喫茶店に入っているのか、そのうち何箇所にラーメンがあったのか。この人が、他の人から聞いたのだったら、何人から聞いたのか、その人はどんな人だったのか、が重要になります。 いろいろな情報がたくさん入ってきます。なるべく、真実に近い情報を利用したいものです。トップに戻る |
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