月刊サワネ 2001年8月号

a会社辞めます 私、たこやき屋になります。 

著者 住本由貴子 1200+税 222

b景気 

cこんな社長は評価を下げる

 

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a「会社辞めます 私、たこやき屋になります。

著者 住本由貴子 1200+税 222

 本屋で一目見たときから気になっていた本です。たこやき屋って、ブームみたいですけど、あんまり利益が出そうにない感じです。その、たこやき屋のことで本を出しているのですから、きっと儲かったんだろう、どうやったんだろう、という好奇心が出てきて買ってしまいました。

 「気弱で臆病者で朝に弱く軽い欝持ち女だし、履歴書の特技の欄はいつも空白」の22歳の女性が、会社をやめて、たこやき屋をはじめます。商売の話、夜の街の話、おもしろく、元気が出て、きっと役にたつ本です。

 この話は、「22歳の女性のたこやき屋の話」ですが、「普通の経営者が、きびしい社会にもまれながら、経営を伸ばしていく話」だととらえれば、使えるところが一杯あるのではないかと思います。

このたこやき屋さん、なんとお客さんのアドレス帳を持っていて、店の移転の時には挨拶状を出しています。また、繁華街に位置しているので、お客様、スナックなどの入れ替わりが激しい。新しい店の情報を確保するために、花屋さんに目をつけたりします。配達のチラシは、スナックの中まで入って、一言交わしながら手渡しするとか、いっぱい経営の工夫をしています。特に前半の商売の話は名言集のようです。おもしろいと思ったことば、感心したことばを抜き出しました。

「何かをおこすのにハプニングはつきもの。ことがスムーズに行くときこそ、おかしいと疑わなければいけない。」

「できると思ったからできた。・・・できるという思いを持続させれば、できないものは本当にないのだと私はつくづく実感した」

「お金を削れないなら骨身を削ればいい」

「お店が人の目を引くのには、派手な看板や派手な照明よりも、その店に立っている人が光っていればいい。そのほうがよっぽど人の目をひく。アルバイトの子の個性や、無邪気さを引き出す方法を私は考えた。それは、誉めて誉めて誉めまくることだった。」

「自分のおかげで売れたという実感を味わい、売上が伸びることに達成感や躍動感を感じたアルバイトの子は、ますます売上に貢献してくれた。」

「私は聞くということに徹した。私の聞き上手が、お客さんで知り合った人以外でも、ホステスさんから始まっていろんな人が店に集まる決め手になったと思っている。」

「宣伝費なんてものにお金を使うつもりはなかった。・・・私だったらどんな店を人に教えてみたくなるだろうか・・・行列ができている店だった。・・・先に行列をつくってしまった。もちろん皆さくらだった。」

「一度だけ、熱が39度まであがったことがあるけれど、一時間だけ店を抜け出して、救急病院で点滴を受けて、またたこやきを焼いていたら熱が下がっていた。」

「赤字を防ぐことができたのは、経費を抑えて手間を増やした結果であると思う。キムチと豚肉を使ったメニューの材料や野菜は、定休日に田舎の農場や牧場直販所まで買いに行ったりした。」

「やたらとまわりの同業店を気にしている店ほど、自分の店を見ていないのか、早く消えてしまうことが多かった。」

「繁盛している店のたこやきはもちろんおいしかったけれども、さらに味に上乗せするものがあった。それは味覚以外のおいしさだった。」

「アルバイトの子でも、一日でおいしく焼けるようになる子もいた。それは、真剣に集中していたからである。・・・何万個焼いても焼けない人は、焼きたいと思っていない人である。」

 

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b景気

***景気に関する記事を集めてみました。景気がよくなるような話はなかなかありません。それどころかもっと悪くなるという感じのものもあります。「景気がようならんと会社もようならん」という考えは捨てましょう。「景気がようならんでも会社がようなる」ことを考えましょう。

*三菱自 早期退職受け付け初日で1900人 山陽新聞

水島工場の社員数4900人で、対象者2700人だった。

*米ハイテク業界の落ち込み深刻化 社員解雇急増の兆し−朝日新聞ニュース速報

 米ハイテク業界の落ち込みが深刻化して

 けん引役のハイテク業界の不振とともに、米産業界の解雇も加速している。米工業生産は昨年10月から9カ月続けて減っており、ほぼ19年ぶりの長期低迷に陥っている。

[2001-07-21-19:00]

*公共事業10%減を目標 財務相、来年度予算で−共同通信ニュース速報

 財務相は「かつては8%近く削減したこともあったが、それを上回りたい」と語り、橋本政権が編成した1998年度予算での前年度比7・8%減を上回る削減率を実現したいとの意欲を示した。

 ただ景気悪化が続く場合、公共事業による景気下支えを求める声が強まるのは必至で、政府、与党内や経済財政諮問会議での議論が活発化しそうだ。

 *景気悪化で1万円割れも 反転のきっかけ不透明 ―共同通信ニュース速報

野村和弘・BNPパリバ証券株式トレーディング部長は「割安感が出ている」と指摘、「18日の安値(11847円)で底を打った」と強気だ。一方で「考えられる株価対策は出尽くしており、打つ手がない」(武者陵司・ドイツ証券チーフストラテジスト)と1万円割れも視野に入れた厳しい見方も出ている。

 *「小泉不況」がやってくる-共同通信速報

 福間年勝三井物産顧問は「選挙後に必ず小泉不況という言葉が出てくる。これにひるまず、構造改革を継続する覚悟が必要だ」

*サラリーマンのお小遣い、バブル全盛期より1万8千円減 ―朝日新聞速報

 サラリーマンの1カ月の小遣いは平均5万8000円で、過去の調査で最高だったバブル全盛期の90年を1万8000円も下回っていることが、消費者金融会社の調査で分かった。

 回答したのは東京と大阪の293人。この1年で小遣いがアップした人は8%。昼食代平均710円、衣服代は月に8800円と、緊縮ムード。

 

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cこんな社長は評価を下げる

日経ベンチャー7月号に表題の記事がありました。金融機関は社長の人間性を見るという話です。チェック項目を抜粋してみました。

1. 融資条件をめぐる金融機関との交渉や、取引先との商談を全面的に部下にまかせている。

2. 売上高や営業利益、経常利益、人件費などの経営データについてたずねられても即答できない。

3. 関連業界の基本的なデータを知らない。

4. 手形を振り出しているのに、次の決済日にどのくらいの資金が必要か把握してない

5. 今後の事業展開について尋ねられると、本業のことをそっちのけで、新規事業について話し込んでしまう。

6. 自社の手形を他社に貸したり、他社の手形と交換したりする。

7. 会社の仕事のほかに、ボランティア団体などの役員を務めており、社外活動にもかなりの時間を割いている。

8. 業績が悪化しているので従業員の給与は削減したが、いまだに自分の給与は減らしてない。

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