月刊サワネ 2001年6月号
著者 堀場雅夫 1400円+税 248頁
c. 経営悪化なら即、賃下げ人件費を下げる方法
シンガポール政府が提唱
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著者 堀場雅夫 1400円+税 248頁 著者は堀場製作所の創始者で会長。同社の社是を「おもしろおかしく」にした人です。 第1章でこんな経営者はいらないという項目をたくさんあげています。1項目について3〜5ページくらいですから、すらすらと読めます。目に付いたものを要約します @
つい悲観的になる経営者:経営者は、会社に元気をつける存在じゃないといけない。景気が悪くて、つらい気持ちもわかるけど、ときには鏡で自分の顔を見て、笑顔の練習することも、経営者にとって大切な修行になるんじゃないですか。 A
言い訳を言う経営者:何か会社に悪いことが起こる。水ももらさぬロジックを組み立てて言い訳をする。でも、結論が「だから、私は悪くない」ということになると、まったく説得力がないものになる。経営に関する最終責任を取ることが仕事のはずの経営者が、こんなことを言ってどうするのか。 B
はしごをはずす経営者:経営者というのは、最終責任は私が取る、と、いつも公言して実行していかなくてはならない。 C
かまどの灰まで自分のものと思い込んでいる経営者:会社はすべておれのもの。会社とは関係ないプライベートな食事や遊びも、領収書をもらって経費でおとしてなにが悪い。これは、一種の横領なんです。そんなこと社員が快く思うはずがない。 第3章ではこれからの経営者に贈る14箇条をあげています。これは「経営者としていつも『これだけは踏み外してはいけない』と考えてきたこと」です。14番目に物見高い経営者であれ、というのがあります。以下要約:自分の会社を見るときには、いつもの視点だけではなく「もうひとつの視点を忘れない様にする。」「自分の業種には関係ないことであっても、経済情報にはいつでも目を光らせておく」そうやってより高い視点から会社をみることができるようになれば、すばやい対応ができるようになる。トップに戻る NHKの大河ドラマを見ていると、面白い会話が聞こえて来ました。夫婦の会話ですが、夫の方が、何か人生の勝負を仕掛けようとしているのを妻がなんとなく悟って言います。 「私はこのままでいるのがしあわせです」 「このままでいるというのが、いちばん難しいのだ」 こんな会話だったと思います。 なるほど、と思って感心して聞きました。「このまま」っていうのは、無理ですよね。まず、とにかく、時間だけは流れていく。歳をとる。また、世の中は、自分と他人で成り立っていますから、他人の都合で自分を「このまま」にしておいてくれないことも多い。 文房具屋さんが、「このまま」でやっていこうと思っていたらアスクルという業者が出てきて、注文をしたら翌日には来る、明日来るというわけで文房具屋さんの商売をかなり取ってしまった。 100円ショップなどというのもたくさんできて、文房具も含めて、いろんなものがいっぱい置いてある。100円の食品スーパーもできてしまった。 100円ショップで買うか買わないかは別にして、物の値段に対する感覚がだんだん、下に動いてくる。つまり、ちょっとやそっとでは、安いと思わなくなってしまうわけです。自分は、何にもしなくても、外が変わってしまう。こういうのを外部経済っていうようですが、外が変わってしまうと、自分も変わらざるをえない。 ヘリコプターの操縦でも、ホバーリングって、同じ場所にじっとしているのが一番難しいらしいです。 それじゃ、変化しなくてはいけない。どう変化するか。一つ例をあげてみます。 信号待ちでふと横をみると、のぼりが立っていて、ハイチオールCと書いてありました。ドラッグストアの駐車場に、そののぼりが何本もたっているのです。のぼりの一番上にしみそばかす。その下に、二日酔い、と書いてありました。このハイチオールC、実は発売開始からすでに30年たっています。ロングセラーを続けていたこの薬、99年になんと前年の2倍の売上高を達成します。その理由、というか原因が、こののぼりの上に書いてあるキャッチフレーズなのです。 もともと、この薬は、「強肝解毒剤」というカテゴリーのビタミン含有保健剤とよばれる大衆薬です。全身倦怠、二日酔いの薬として売られていたのです。それを1998年リニューアルしました。もともとこの薬のもっているしみそばかすを改善するという効果に着目し、客の層も従来の30〜50代の男性から、若い女性に変更したのです。 全身倦怠や二日酔いの時だけ飲む薬から、継続して毎日飲む薬とするために、1回当たりの服用量を4錠から2錠に減らし飲みやすくしました。1錠あたり成分は2倍にしました。価格も継続服用してもらうために35%下げました。これで、売上高が2倍になったのです。 「薬」としての基本的能力性質は一切変わってない。売り方を変えただけです。根本的な性質ではなくて、根本的な性質とは思えないものを変えることで、華麗に変身できたのです。 このような変化の仕方もあるのです。 人件費を下げる方法 シンガポール政府が提唱 売上に占める人件費の割合が高くて利益を圧迫している場合、利益確保のための対策は二つです。@売上を増やす。A人件費を下げる。人件費を下げるための方法は、三つあります。@)人を減らす。A)給料を下げる。B) @とAの組み合わせですが、パート比率を上げる。 シンガポール政府は、給料を下げるよう提案しています。【シンガポール5月26日共同】シンガポール政府が、外資を含む国内で活動する企業に対し、経営環境の悪化に応じ、即座に月給を減額できる賃金制度の導入を呼び掛けている。景気失速が顕著になる中、企業の負担を軽減させ、雇用を確保していくのが狙いだ。・・・・これまでに賃金制度を変更したのは、労組のある企業の30%程度。 というのが記事の内容です。やめさせられる人の立場に立てば、給料を減らされる方がいいでしょう。しかし、「やめさせるよりは、給料を下げた方がいいだろうから、給料を下げる」と社長が社員に言えば、社員はいい気持ちはしないでしょう。
考えてみる方法の一つだとは思います。 *インターネット通販が、アメリカでは絶好調のようです。前年比で70%増というのですから、なんともすさまじい勢いです。伸び率の一番高いのが家具ということで、これもおどろかされます。デジタルカメラや家庭用ゲーム機でしたら、名称さえわかればどうのような製品かよくわかるのですが、家具というのはおそらくそうではないでしょう。インターネット販売の世界は大きく動いているようです。 【ニューヨーク23日共同】インターネット接続世界最大手の米アメリカ・オンライン(AOL)は23日、米国内の会員による今年1−3月期のネットショッピングの総額が前年同期比70%増の67億ドル(約8040億円)となり、過去最高を記録したと発表した。 ・・・・ 最も利用が伸びているのは家具で前年同期の3・4倍、劇場やスポーツのチケット類は2・5倍に拡大した。個別商品ではデジタルカメラ、家庭用ゲーム機、自動車が3大人気という。
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