月刊サワネ 2001年5月号

a「フィッシュ」

鮮度100%ぴちぴちオフィスの作り方

著者 スティーブン・C・ランディン他

1200円+税 132頁

b取引先の倒産 

c学問のすゝめ

d図解「私の仕事」

 

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a「フィッシュ」

鮮度100%ぴちぴちオフィスの作り方

著者 スティーブン・C・ランディン他

1200円+税 132頁

仕事のよくできる女性管理者が業務部長に昇進する。ところが、業務部はまるっきりやる気のない人の集団だった。そこはなんと「ごみ溜め」と呼ばれているところだった。女性管理者はなんとか自分の職場を改善したいと奮闘する。そしてその改善のヒントを魚市場から得るのです。

訳者後書きによると、この本に登場する魚市場は実在するそうです。著者達がある時そこを通りかかり、活気に満ちた楽しげな雰囲気にひかれ、職場活性化のためにその秘訣を応用することを考え、そのノウハウを伝えるビデオを製作したのがこの本の始まりだそうです。

職場活性化には4つのポイントがあります。

1.     態度を選ぶ   不機嫌か上機嫌か、仕事をする時の自分の態度を選ぶのは自分自身だと認めることにより、自分に責任を持ち、活動的になることができる。

2.     遊ぶ   仕事そのものを楽しむ。楽しいときは創造性も高まる。仕事自体が報酬になる。

3.     人を喜ばせる   喜ばせようとすることでどうすれば人の役にたてるかという点に意識を集中できる。喜んでもらうことで、さらなるエネルギーを生む。ビジネスにとって好ましい。

4.     注意を向ける。   相手に対しきちんと注意をむける。何かできることはないか、自分から進んで気を配りながら仕事をする。  

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b取引先の倒産

2000年度の倒産負債総額は26兆円で戦後最悪だった98年度15兆円を大幅に上回りました。デフレ不況は本格化の様相を呈し、倒産件数が減少基調に転じるにはまだしばらく時間がかかりそうです。(以上日経ベンチャー5月号より)

さて、取引先が倒産した時すべきことです。

1.     債権の届出を期間内にする。

2.     倒産した取引先から回し手形を受けとっている場合は取り立てに回す。

3.     取引先に買掛金などの債務があれば相殺する。

@     民事再生、会社更生の場合は債権届出期間内に相殺しないといけない。

A     相殺することを配達証明付きの内容証明郵便で倒産した取引先に通知する。債権届出期間内に相手先に到着しなければいけません。

B     こちらの支払手形と相殺する場合は、管財人、または監督委員に面談しなければいけません。

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c学問のすゝめ

天は人の上に人を造らず

人の下に人を造らず

 

福沢諭吉の良く知られた文章です。「学問のすすめ」の最初のことばが、これ「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」です。「人間は平等なものである」という文章ですが、これが「学問のすすめ」とどう関係するのだろう。不思議に思ったことはありませんか。インターネットで会計のお話をする場所があって、そこで教えてもらったことですが、実は、これには深い意味があるのです。

 「人は生まれた時は平等だが、世の中、金持ちもいれば貧乏人もいる。その差はどこで決まるのか。それは、ひとえに勉強したかどうかで決まるのだ。勉強とは特にむつかしいことをいうのではなく、まずしなければいけないのは、日ごろ使うものだ。そろばん、天秤の使い方などもだ。」

 原文からの抜粋を最後にのせますが、だいたいこんな意味です。こんな内容だとはぜんぜん知りませんでした。

ある日、かみさんが、チラシをひらひらさせてやって来て大声を出しました。「使い捨てカメラを980円で売ってる!」おいおい、それのどこがめずらしくて大声を出すのか。かんべんしてくれ、という気分でした。でもよく話を聞いてみると、「このチラシは、居酒屋のもので、居酒屋で使い捨てカメラを売っている。居酒屋でお客さんたちが、飲み食いして楽しんでいる自分達の写真を撮る。それはそれで楽しいことであるが、その写真は、その日以後、その日来ていない人の目にもふれるだろう。この店で飲み食いして、写真をとったんだという話になるだろう。するとその店に行こうという話になるかもしれない。その店が話題になるための道具作り、工夫じゃない。だからすごいんだ。」そういう話だったのです。

そのチラシは実はぼくも見ていたのですが、気がつきませんでした。チラシからも勉強してお客様に使ってもらえないかと考える。これも福沢諭吉の言う「学問」に違いないと思うのです。

こういう具合に考えてくると、みなさんも必ず、「学問」をしているはずです。お客様にもっと来ていただくにはどうしたらよいか、不良品ができるのを減らすのにはどうしたらよいか。

誰でも、商売のための学問をしているのですが、その密度というか、回数が人によって違うのです。また、できるときもあればできないときもあるでしょう。居酒屋のチラシでは、ぼくは自分で「学問」のチャンスをつかむことができませんでしたが、「学問」のチャンスを逃さないように努力しているつもりです。

誰でもしている商売のための学問ですが、その学問をもっと一所懸命しましょう。そうすると必ず、事業は繁栄します。福沢諭吉の太鼓判付きです。

 

「学問のすゝめ」福沢諭吉から抜粋

 天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。・・・されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。・・・・されば前にも言える通り、人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。 学問とは、ただむつかしき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作るなど、世上に実のなき文学を言うにあらず。・・・・・・されば今かかる実なき学問は先ず次にし、専ら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬えば、・・いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合の仕方、算盤の稽古、天秤の取扱い等を心 得、なおまた進んで学ぶべき箇条は甚だ多し。経済学とは一身一家の世帯より天下の世帯を説きたるものなり。

 

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d図解「私の仕事」

日経ビジネス 200157日号 p75

この記事を書いた宮城大学教授の久恒啓一氏は東北6県の公務員を対象にプレゼンテーション研修をしています。そこでは、「私の仕事」を図で描いてもらうのです。ハンコを毎日押している図を書く人もいたそうです。

毎日取り組んでいる仕事ですが、いざ図解してみようとすると意外に難しい。仕事の図解が完成すれば、その後のパフォーマンスは約束されたも同然だと著者はいいます。

また、「自分の会社で全員に『私の仕事』の図解を描かせると面白い。仕事に関する理解のあまりの違いに卒倒する人が出てくる恐れまである。『そうか、だから毎日トラブルの連続なんだなあ』と合点が行くだろう」

「日々のトラブルの原因は仕事観の相違だとわかってくる。」

ということで、図解「私の仕事」やってみましょう。

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