月刊サワネ 2001年4月号
著著者 ボード・シェーファー 草思社 1400円+税 236頁者
著者 小山 昇 1200円+税 238頁
|
|
a.
本-イヌが教えるお金持ちになるための知恵 著者 ボード・シェーファー草思社 1400円+税 236頁 以前ねずみの話がありましたが、こんどはイヌです。女の子が拾ってきたイヌにマネーという名前をつけました。「マネー」と呼ぶと喜んで走ってくるのでいい、そういう理由でつけました。このイヌがなんとテレパシーで女の子にお金持ちになる方法を教えてくれるのです。なるほどこれはいい、と思えるものがいくつもありました。その中から二つご紹介します。 1. サクセスダイアリー(うまくいったことだけ書く日記) 「お金をかせぐのにいちばん大切なことは、いいアイデアをもっているとか、才能があるとかいうことじゃないんだ。かんじんなのは自信があるかどうか、だ。自分を信じなければなにもはじめられないだろう。なにもはじめなければ、なにも起こらないんだよ」 「自信を得るのは簡単だ。ノ−トをひとつ用意して、これに「サクセスダイアリー」と名づける。成功したことをすくなくとも五つ、毎日書く。どんなに小さいことでもいい。こんなことが成功かって言えることまでかく。」 澤根のコメント:そんなの無理だ、と思われる方は自分にできる形に変えるといいです。たとえば、夜ビールを飲みながら、うまくいったことを5つ数え上げるとか、、、 2. 72時間ルール 「何かやると決めたら、72時間以内に実行に移す。そうでないと、おそらく永久にできないだろう」 澤根のコメント:72時間ではとてもできないこともたくさんあります。そういうものは、72時間以内にできるよう、小さい単位にばらせばいいんですね。 b.本-社長が起こした「情報革命」***著者 小山 昇 1200円+税 238頁 著者は、株式会社武蔵野の社長で、情報ツールを活用した独自の「経営革命」によって売上を劇的に伸ばしたという人です。たいへん面白い本でした。いくつか、書き抜きます。 1.「幹部会議に誰かが遅刻すると拍手が起こる。遅刻は他人の時間を、勝手に自分の都合で奪うことで、泥棒です。そこで、ペナルティとして5000円の罰金をもらい、社員旅行の資金にします。」 2.「当社では、携帯は個人所有とし、会社は基本料金の半額のみを負担する。そうすると社員もコストを気にするようになるし、会社も管理の手間が省ける。」 3.「遊びで使えないツールは導入しない。仕事に導入しても誰も使わないのです。 *社員はもっと楽に仕事をしたいから、情報化を進める。会社の利益をあげたいと考えているわけではない。しかし、それでいいのです。自分が楽をしたい。面倒なことはしたくないという動機の方がよい。そっちの方が推進力が強い。」 4.「私もはじめはクレームを隠したいと思いましたが、十年前からは、クレームが発生したら全員で大騒ぎをしています。」 5.「クレームには二つの要素があります。それは「人」と「こと」で、これは別々のことなのに一緒にとらえがちになり、人が優先され「かわいそう」ということになります。そうではなく「こと」を大騒ぎすることが正しいのです。」 この会社では、自社の会社見学会をしています。参加料は1万円。ホームページを見れば、満席などの表示が見られます。 http://www.musashino.co.jp クレームが発生したときに大騒ぎするというのを読んで、「失敗学のすすめ」(畑村陽太郎 講談社)を思い出しました。失敗を成功につなげるためには、失敗を客観的に淡々と語ってはいけない。感情的に語って頭に焼き付けなくてはいけない、という内容だったと思います。 c.デジタルディバイド 最近「デジタルディバイド」ということばがよく出てくるそうです。アメリカがデジタルディバイドする方、日本はデジタルディバイドされる方といった使い方をするようです。パソコンができないから、くびになったというのは、デジタルディバイドされるということでしょう。アメリカでは、IT技術をうまく使える人と使えない人、使える企業と使えない企業との間で大きな較差ができているといいます。要するに、IT技術を使えない人は、貧乏になっていっているということです。 日本でもこれからそうなる可能性が高い。だから「まだ」の人は「今からスタート」しましょう。まず、スタートです。 d.専門家と素人と半可通 会社関係のいろんな方面に詳しいある経営者の言葉です。「あることについて60%くらいの知識を身に付けるのは簡単だ。そこから先を勉強するのはむつかしい。その先は専門家の領域だ。」 なるほど、と思ったのです。いろいろな資格試験の合格最低点が60点くらいなのはそういうことなのか、と納得しました。 専門家の時代といわれて久しいのですが、素人は、専門家に任せっぱなしでいいのでしょうか。あのことは、専門家に任せているから自分は何にも知らなくてOKよ、っていうのでは困ると思うのです。 60%というのは、なかなか大きい数字です。このレベルまでの学習はたいへんだと思います。最低限、ゼロでなければいい。あるいは無関心でなければいい。ちょっとでいいから学習して、半可通になればいいと思います。半可通、中途半端にものごとを知っている人にたいして、専門化がバカにして使う言葉です。専門家がバカにするのは、半可通がめんどくさいからです。ちょっとでも専門知識をかじっているので、ややこしいからです。 まったくの素人であることをやめて、ちょっと知識をかじって半可通になって、専門家に質問をどんどんしましょう。そうすることが、専門家の能力を引き出すことにつながると思います。 会計、税務のことについてよく感じることです。仮にも経営者が、会計、税務についてぜんぜん知らん、というのは困ると思うのです。そういう方が、けっこういらっしゃいます。ちょっと勉強して、専門家を困らせましょう。 *少し古いのですが、日経ビジネス2月12日号に「『突然の倒産』にも必ず予兆あり、信用調査のプロが35のサイン伝授」という記事がありました。いくつか紹介させていただきます。 1. 顔色が悪い、胃が痛い、二日酔い、さらには休職する幹部が増える。 2. 社長の顔つきが悪くなり、急に太ったり、やせたりする 3. 得意先からの電話をさける営業マンが多くなる。ノルマがきつくなり、その場しのぎの営業をしてしまうから、クレームの電話が増えるせいだ。 4. 注文を受けてから出荷まで時間がかかる。 5. 急に主要取引先が変わる。 6. 外からの電話がかかりにくい 7. 経費節減のトーンが落ちる。 お客様の様子にも気をつけなければいけないし、自分の会社が変な誤解を受けないようにしなければいけない。両方ですね。 |
|