月刊サワネ 2000年6月号

a.「部下を伸ばすコーチング」 著者 榎本英剛 1350円+

b.「だから社長は騙される」 日経ベンチャー5月号から

c.インターネット

d.仕事の基本」

澤根哲郎税理士事務所のホームページに戻ります

a.「部下を伸ばすコーチング」

著者 榎本英剛 1350円+税

コーチングの目的は、「自らが本来持っている能力や可能性を最大限に発揮する」人材を育てることだといいます。その人材によって企業は成長するのです。

コーチングの「3つの哲学」を紹介します。

@人は皆、無限の可能性を持っている

Aその人が必要とする答えは、すべてその人の中にある。

Bその答えを見つけるためには、パートナーが必要である。

ここで言う、人というのは部下のこと、パートナーというのは上司のことです。「哲学」というちょっとむつかしい言葉を使っていますけど、要するに、この三つの考えをもとにして、いろいろなコーチングのテクニックを使っていくのです。極端簡単に言いきってしまうと、「ばりばり部下を指導教育する上司よりは、ぼーっとした上司の方が部下の力を引き出せる」というのが本書の主張です。一読に値します。

 

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b.「だから社長は騙される」

日経ベンチャー5月号から

ちょっとショッキングな題ですね。「中小企業経営者は常に、誰かに欺かれ、裏切られる危険にさらされている。それでも、ほとんどの経営者は自分だけは『騙されることはない』と信じきる」記事はこんなふうに始まっています。そして、「あなたの騙され安さをチェック」しようと、次のチェックリストを載せています。皆様もやってみましょう。

1.世間では知られていない、節税のうまい手段があると思う

2.人生には大きなチャンスが3回はあると信じている

3.親しい政治家がいれば、たいていのトラブルはもみ消してくれると思う

4.善行は必ず報われると思う

5.あの頃、もう少し事業資金があれば、会社は今よりずっと大きくなっていた。

6.「自分は人を見る目がある」と公言している。

7.曲がりなりにもここまで会社が発展したのは、自分の役割が大きい

8.目的が明確なら商工ローンを利用するのも「作戦のうち」だと思う

9.自分は証券会社にとって上客だと思う

10.同郷だとわかると、見知らぬ人とも話し込んでしまう

11.社長印をすべて自分で押すような社長は小物だと思う

12.西郷隆盛と大久保利通とでは、西郷の方に心が引かれる

13.人の依頼を断って人間関係を壊すよりも、自分が汗を流す方が好きだ

14.長い付き合いの取引先の調査をするのは失礼だ

15.社員の個人的な借金の面倒を見たことがある

 

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c.インターネット

インターネットの世界はあいかわらずなんでもありです。いいもの、悪いもの、変なもの、なんでもです。目についた記事を4つ紹介します。いずれも、インターネットが社会に大きな影響を与えていると考えられるものです。

@−社員研修  共同通信ニュース速報

NTT西日本(大阪市)がネットワークを活用した社員研修に力を入れている。会社の自分のパソコンで、都合の良いときに必要な教材を学習する。昨年末に導入したところ、中高年の社員が比較的多い支店を中心に利用が増え、約半年間で延べ五万三千人の社員が使い始めた。(インターネットには、いろいろな教育システムがあって、無料のものもたくさんあります。)

A−子供のインターネット 共同通信速報

8日AP=共同】2−17歳の子供のインターネット利用が1997年の三倍に急増―、さらに2005年までにさらに70%増える見込みだ。

 家庭のパソコン普及率は三分の二に達し、全世帯の四六%がネットに接続するなど家庭環境の影響が大きいとみられる。

 同社首脳は「子供は(消費者層として)“新興市場”とされるが、既に成長した市場。親たちはインターネットを子供の勉強や成長に重要な道具と考えている」と分析している。

B−損保 共同通信ニュース速報

 保険をインターネットを通じて販売したり、商品情報を提供する証券会社が相次いでいる。損保商品では押印を省き、顧客の専用口座で保険料支払いができる「ネット完結型」も近く登場する。 

 松井証券は損保と代理店契約を結び、6月からネットで傷害保険などを売る。同社の証券ネット取引を利用している会員については、既に本人の名義確認を済ませてあるため、署名、押印の手続きは不要だ。

CNBC NEWS 6/16 アメリカでは、大学に全く通わないで学位が取れるネット上の大学が急激に盛んになって来ている。たとえば、フェニックス大学では昨年6500名が入学したのだが、今年は11000名が入学した。

 

 

 

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d.仕事の基本

景気の話をするのが嫌になってからずいぶんたちます。景気の良くなるのを待つ間に、仕事、経営の基本中の基本についてちょっと考えてみたいと思います。

この記事も含めて、私が月刊サワネに書いていることは、私が実際にできていることではありません。こういう風でありたいと思うことです。これから、書くことはごくごくあたりまえのことですが、このあたりまえのことが完全にできている経営者はほとんどいないのではないかと思います。もちろん、私も含めての話です。ですから、「わしは関係ない」とか思わないで一応読んで頂きたいのです。

それは、お金の使い道です。個人事業でも会社でも、同じ事です。お金が、店や会社から出て行くときは、店や会社のことで出て行かなければいけません。経費になるとかならないとか、税金が安くなるとかならないとかの問題はその後の問題にすぎません。自分の店だ、自分の会社だ、会社は自分と同じだという意識が強すぎて、つい関係のないことに使ってしまう。そういうことがたまにあるのでしょう。

仕事とは関係のないことに、事業に関係のないことに事業のお金を使ってしまう。経営者の友人に金を貸す。経営者の趣味にすぎないものにお金を使ってしまう。

本当は、事業のお金ではなくて、自分の個人のお金を使わなければいけない場面で、事業のお金を使ってしまう。会社は、経営者個人の出費を被っていることになるのです。それは、実は「事業を自分と同じだ」と考えているのではなくて、「自分より一段下、損を押し付けてもいいもの」と見ている、事業を粗末にしているのだと思うのです。税金の問題よりももっと以前の基本的な問題です。

事業を粗末にしていては、この難しい時代を乗り切っていくのがもっとむつかしくなると思うのです。お金だけでなく時間についても同じことです。会社のために働くべき時間を、会社のためでなく使ってしまう。それは、やはり、会社のことを粗末にしていることだと思うのです。

たったひとりの会社でも、従業員がいてもいなくても、会社を粗末にしてはいけないのです。

従業員がいる場合にはなおさらです。その悪影響ははかりしれません。従業員は、経営者がお金を個人的に使っているとなんとなくわかります。しかも、経営者が10万円使っているつもりのとき、従業員は「30万くらいは使ってるかな」、という感覚で捉えます。仕事でゴルフをしていても、従業員は「仕事といっても遊びと同じじゃないか」と思っているかもしれません。「あんなことにお金を使うのなら、給料をあげてくれればいいのに」と思っても不思議はありません。

経営者が、会社を粗末にしているのを見て、従業員は会社を大切にできるでしょうか?

経営者が、会社を粗末にしているのに、銀行が会社を大事にしてくれるでしょうか?

 今も会社、事業をじゅうぶん大切にされていることと思います。それでも、いくら大切にしても大切にしすぎるということはないでしょう。これからも困難な時代、もっともっと大切にしていきましょう。

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