月刊サワネ 2000年5月号

 

目次

1.「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」/作:青木和雄 :加藤美紀     /金の星社/児童書」(小学校上級〜中学向き)
2.わが社長の経営哲学

3.民事再生法

4.連鎖倒産を防ぐ債権回収術

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本文


1.「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」/作:青木和雄 :加藤美紀     /金の星社/児童書」(小学校上級〜中学向き)

この本は、児童書です。11歳の小学生の女の子が、ふとしたことをきっかけに喋れなくなり、祖父母の住む田舎で生活する。そこで数カ月すごすうちに、ことばが口から出るようになり、自分自身もかわっていく。そして、新しい学校に入り、ますます変わっていく...という物語です。著者は子供のカウンセラ−を長年続けてきた人です。なかなかおもしろい物語で、感動さえするのですが、ぼくが、ここにこの本のことを書いたのは、この本の本筋からはすこし離れてしまうものかもしれません。

それは、「人間は変われるのだ」ということです。子供に限らず、大人でも。大人と子供はどこが違うのでしょうか。ぼくが思うのは本能からの距離、動物との違いの大きさです。もちろん、「感」ですが、子供は大人よりずっと本能に近いところで生きていると思います。大人より動物に近い。動物は、生まれてから身につけることが少なく、ほとんど本能だけで生きています。算数を習って身につけたり、歴史を学んだりはしません。つまり、学習によって、頭の中身が変わったり、行動が変わったりすることは、人よりずっと少ないのです。

人は、母親の中にいる間に、ヒトの進化の道を10ヶ月でたどるのだそうです。生まれてから、10年たつかたたないかの子供は、つまり、動物とそれだけの年月しか違わないのです。その動物とあまり違わない子供でさえ変われるのだから、大人はもっと変わりやすいはずだ。なにしろ大人は理性で生きているのだから。こう思ったのです。

学習能力ということを考えても、子供はなんでも、身につけるのが早いと言いますが、実はそうではない。子供がすばやく身に付けるのは、自分の本能にあうものだけです。嫌いなものは、というか、そこまでいかなくても、大好きじゃないものは、なかなか、身につかない。ピアノを子供と一緒に習いはじめた人がいますが、3年たった今、親のほうが難しい曲を弾いています。もちろん、子供の方がいろんな曲を覚えてて、楽譜を見なくても弾けるのですが、習っている曲のレベルは親の方が高い。これが、本能と理性の違いだと思います。簿記でもそうです。高校生が1年かけてすることを大人は三ヶ月もかからないでやってしまいます。

大人は理性という武器を持っていて、ある面で子供の本能より強い力を持っている。それは、変われるということだな。変われるということには、学習するということも入ってます。そういうことを、この本で再確認しました。

いまさら、そんな事はできない、とか、こういう性格だからね、とか言うのは理性にたいして失礼かもしれません。今から変わる。今から、新しいことをする。今から勉強する。その武器になるのが、長年生きてきた、築いてきた理性と知恵なのだと思います。

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2.わが社長の経営哲学

以下はインターネットで送られてくるメーリングリストというネット上の雑誌で見つけたものでおもしろかったので掲載いたします。広告代理店の社長のお話です。名前を載せておきます。 株式会社岡山城東広告  代表取締役 津下勝年 http://www.iisland.co.jp/ ――――――――――――――――

 私はSOHOオフィスとして独立して以来「今日は暇だな」と思ったり、 言ったりしたことが一度もありません。何にも無しの1人の独立であったため自分で営業するしかなかったのです。

 私はもともと製作畑の人間です(カッコよく言えばデザイナーだったわけです。)

 普通でしたら印刷会社や広告代理店の下請けの仕事を受注して独立する人が多いのですが、当時のバブル崩壊で広告業界も痛手をうけていました。(わたしもそんな理由でリストラされたのですが)そしてその影響でデザイン会社などの下請け業者が理不尽な料金を押し付けられたり、突然の契約破棄などで壊滅的状況におかれたりしている事は分かっていました。ですからたった1人の会社でも「下請けの仕事はしない!」という信念のもと独立することにしました。

と言ってもすぐに仕事があるわけではなく、スポンサーを探して飛び込み営業を開始しました。仕事が決まると、すぐに帰ってデザインを起こして、お客様のところへ持って行き、OKをもらうと印刷会社に持ちこみ、それが終わるとまた飛び込み営業の繰り返しです。のんびり椅子に座っている時間なんてありません。営業に走り回らなければ仕事がないのですから。

 ところが、1年程過ぎたころから、一度仕事をしたところから再び仕事の依頼が舞い込むようになりました。そうなると製作の方が忙しくなり、営業する暇が無くなってきました。

 新しいお店がオープンしようとしているのに製作のため営業に行けないということもしばしばありました。

 だからなんとか時間をやりくりして営業に行ける時間を作りました。世間はますます不況のどん底に陥っていた時期だったのでいつ仕事が無くなるか分からない不安から常に営業していないと気がすまなかったのかもしれません。

 しかし3年目ぐらいからまったく営業する必要がなくなりました。今まで仕事をくれているところから定期的に仕事をもらえるようになりました。しかもそのお客様が別のお客様を紹介して下さるようになりました。

 私はちょうど今月末で独立5年になります。

 今日まで1日も「暇だ」と思った日はありません。経営者が「暇だ」といえるのはよっぽど経営が上手くいっている時だけではないでしょうか。

 経営が上手くいっていないのなら、営業に走りまわったり、新しい策を練ったりしなくてはなりません。暇だなんて言っている暇は無いはずです。しかし現実は傾いている会社のオーナーほど「暇だ」と口癖のように言っているのはなぜでしょうか。

 これからSOHOオーナーとして独立を目指している方へ「人に頼らない事、自分で開拓して行かない限り成功はありえない。」なんて偉そうなことを言える立場ではまだ無いけど一緒に努力して行きましょう。

――――――――――――

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3.民事再生法

従来は再建型倒産処理手続として、 @ 和議法に基づく和議手続 A 商法上の会社整理手続 B 会社更生法に基づく会社更生手続 がありましたが、再生法はこれまでの和議法に代わる会社再建の手段で、4月1日から施行されました。

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4.連鎖倒産を防ぐ債権回収術

 

  

日経ビジネス 5月1日から 倒産がふえてくると思われます。この様なときにどうするか。
1.保全処分の例外となる少額債権に該当しないか
2.弁済禁止の一部解除申請はできないか
3.「前払い」「在庫品の適正価格での買い上げ」など
4.商事留置権の主張を検討する
5.敷金と将来の賃料を相殺する。
以下、内容を簡単に書いてみます。
1. 支払い禁止となることが多いのですが、そういう場合でも、少額ならば払ってもいいということになっている。例えば、50万以下なら支払っていいということが多い。その時の、債権金額が60万円ならば、10万円を債権放棄し、50万を支払ってもらえる
2.倒産した会社へ売上割合が高い場合には、裁判所が支払い許可を出す場合がある。
3.これらについては裁判所の許可は不要なので、早急に相手会社と交渉する。
4.倉庫業者や運送業者に有効

―――――― ということです。もちろん、取引先企業の倒産前の情報、対処が大切なことはいうまでもありません。

お詫び:最後になってしまいましたが4月号を休刊してしまいました。もうしわけありません。

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