月刊サワネ 1999年12月号
a. 本−「小倉昌男 経営学」 b販売促進. c.2000年問題(Y2K) d.接近! 倒産寒気団澤根哲郎税理士事務所のホームページに戻ります
著者 小倉昌男 日経BP 1400円+税
著者の小倉昌男氏は、宅急便のヤマト運輸の元社長で、宅急便を始めた人です。
小倉氏はいろんなことから学びます。
牛丼の吉野屋がいろいろあったメニューをやめて牛丼ひとつに絞ったというニュースから、なんでも運べるトラック会社という考えから、メニュ−をしぼって個人の小荷物しか扱わない会社、むしろ扱えない会社になったほうがいいのではないかと考える。宅配センターをいくつ作るかという問題では次のように考えます。1 全国の人の住んでいる地域の20万分の一の地図を集め、半径20キロで円を描いてみた−たいへんでとてもできない。
2 集配郵便局の数−全国に5000、だが郵便局の仕事のうち、小包は一部で、主な業務は信書の配達だから、5000はいらない。
3 公立中学校−11250、でも原則的に歩いて通うものだから数が多いので当然
4 警察署−1200、案外少ない感じだが、地域の治安を維持するのが役目だから、必要ならもっと多いだろう。警察署が1200で済むなら、センタ−もそのくらいあればまにあうだろうと考え、目標を1200とした。
労災対策については、木工工場から学びます。見学に行ったところ、「安全第一、能率第二」と書いてある。安全第一ならありきたりだが、能率第二と書く事で、優先順位がよりはっきりするし、意識も高まる。それなら、ということで、自社でも「安全第一、能率第二」と書いたポスターを貼ることにします。
また、ここから「サ−ビスが先、利益は後」「車が先、荷物は後」ということばと方針が出てきます。
「経営リーダー10の条件」というのが第15章にあります。その中で不可欠なものとして、「論理的思考」と「高い倫理観」をあげています。論理的思考では、自分の頭で考えないで他人の真似をするのが、経営者として一番危険な人であるといい、倫理については、人格者に人徳があるように、会社にも「社徳が必要だ」。三越百貨店との決別の主因は当時の岡田社長の倫理観の欠如が許せなかったからだと述べています。
他には、「時代の風を読む」「戦略的思考」「明るい性格」「身銭を切ること」などをあげています。
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トップに戻る販売促進は、新しいお客様に来ていただく、一度お客様になっていただいた方にまた来ていただく、さらに固定客になっていただく、固定客が他の店に行かないようにすることです。販売促進の例をいくつかあげてみましたが、それぞれ何に重点をおいているでしょうか?
*DCカードからおもしろい案内が来ました。加入すると「300,000円の傷害死亡保障を3年間無料でご進呈、さらに最高2,000万円までの追加保障コースも!」というのです。
*スルガ銀行からは宝くじ付き定期預金のダイレクトメールが来ました。
*居酒屋さんですが、前年比売上10%増というところがあります。以下ご主人のお話
「飲みに来るお客様は変わる。いつも同じ店に来てるとあきるからだ。だから、いつも新しいお客様に来てもらわないといけない。雑誌の広告、新聞折り込みはお金がかかるが、必要なものだ。最近は「全品10%OFF」券というのをすべてのお客様に配っている。4人のお客様には4枚配る。有効期間は2ヶ月で、半年ほど配ってみようと思う。来られるお客様全員が使われるとしたら、売上は1割落ちるが、お客様の来店数は1割以上増えるだろう。しんどくはなるが将来のためにはその方が良い。」
*岩手県のアレン国際短期大学では来年度からの入学生全員を対象に、入学金30万円の納入を免除することにした。学生数が定員の半数を下回れば、国の助成金が打ち切られる可能性が大きいからだそうです。
*キャッシュバックというのも最近はよく聞きます。衛星放送のディレクTVでは、加入者に後で15000円振り込みます。パソコン販売のソフマップも購入後、購入額の3−4%を振り込みます。ソフト会社では定価12,800円のソフトの購入者に2000円現金書留で送るというのもあります。
*たまに行くコンビニで、「いらっしゃいませ、こんにちは」と元気のよい声であいさつをする店があります。何回か思わず「こんにちは」とあいさつを返してしまいましたが、これは経費のかからない販売促進ですね。
*競争の激しい飲食関係ではほかほか弁当や、セルフのうどんやさんで出前する店もあります。
*友人が行ったお店では支払のあとママが出て来て判子を押してある店の名刺を渡し、「こんどこれ持ってきたら、何か一品つけますよ」と言ったそうです。超簡単でほとんど金のかからない、しかも心のこもった「次回来店サービス券」だと思いました。
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2000年1月1日まで残り1ヶ月もありません。さすがに、Y2Kに対しての報道もふえて来たように思います。特に先ごろのJR西日本で回数券の日付が平成88年となった問題では、当事者はさぞかしびっくりしたことと思います。起こるはずのないことが起こってしまった! 先日、お客様とお話していたところ、お客様がおっしゃるには、1月は休み明けの1日前に出て来て、幹部社員でロボットの動作確認をすることにしたということでした。待てよ、お客様のところで、ロボットが正常に動かないとすると、メーカーを呼ばないといけない。でも、よそでも、動かないはずだ。動かなければ、やはりメーカーを呼ぶ。メーカーのメンテナンスの人数は限られている。後になって来てもらおうと思っても、メンテナンスの人は出払っているかもしれない。直そうと思っても直せないじゃないか。じゃあ、動作確認の日を早くしようということになりました。
石油ストーブがよく売れているそうです。Y2Kで電気が来なくなると、エアコンもファンヒーターも動かないから、というのが理由のようです。でも、電気が来ないということはどういうことなのでしょうか?明かりがない。夜はまっくらです。電気炊飯器でご飯を炊けない。冷蔵庫もだめ。マンションに住んでいる人は、水がポンプアップされないから、水もこない。決して、暖房だけの問題ではないのです。電気が来ないと考えるだけで、いろいろ不便が出てくる可能性があるのです。たいへんです。
また短期金融市場で年末越え金利の上昇が続いているそうです。コンピューター2000年問題による混乱を恐れる都銀などが手元資金を厚めにしようとしているためです。
オーストラリア外務省はロシアの対策が不十分だとして、国民にのロシア渡航を控えるよう勧告しました。ロシアでは2000年問題で電信電話、銀行業務、病院、電気、上下水道などほとんどの分野で障害が発生し、生活に支障が起きる可能性が高いのだそうです。指名されたのが日本でなくて良かった。
コンピュータが原因の大騒ぎというのも、コンピュータが非常に重要なものとなった千年代(ミレニアム)の最後を飾るにふさわしいものかもしれない。そう思います。皆様は、どう準備されますか?
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日経ベンチャー12月号では、今後倒産多発の兆候ありとして、「接近! 倒産寒気団」の特集を組んでいます。その理由として、特別保証制度融資で生き延びた企業があぶなくなる、商工ローンを頼りに生き延びていた企業が今回の商工ローンバッシングで資金繰りがつかなくなる、金融機関が損切りを急いでいるなどをあげています。
「倒産の危機管理」5つのポイントとして
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