月刊サワネ 1999年11月号

a.本−「建設崩壊」著者 山崎裕司 1600円+税18p

b.ビールにアイデアシール

c.いつも

d.激動の時代に何をするか

 

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a.本−「建設崩壊」

著者 山崎裕司 1600円+税

業界本としては異例の10万部を突破するベストセラーになっている本です。

一時90兆円にまで膨張した建設市場は近い将来、運がよくて60兆円、悪ければ45兆円にもなりかねない。建設業界は激変する。生き残りのためには思い切ったことをしなければならない。と著者は言いますが、激変の時代を迎えているのは建設業だけではありません。すべての業界が激変の真っ只中にいるわけです。財閥も自動車会社もどうなるかわけがわからないという、激動の時代なのです。だからこそ、他の業界の人もこの本を買っているのです。だからこそこの本が10万部も売れているのでしょう。

さてこの本には、通常第一章とか第二章とかいうのがなくて、指令1,2という名前になっています。名前の付け方自体強烈です。

以下この本の内容を少し紹介します。

序 章 警告、建設産業の崩壊が始まる

「指令1 全社員を解雇せよ」

生きる!そう決めたのならば、全社員を解雇する。建設業界は甘やかされた業界である。そんなところにろくな幹部や社員がたくさんいるはずがない。法的な制約など考える必要はない。商法にはこうある。労基法にはこうある。これを小賢しいと言う。はなから、こんなことばかり考える経営者など、この激動を生きぬけるはずもない。いったん全員解雇して、役に立つもの、やる気のあるものだけ採用する。社員を全員役員にすれば、週40時間など気にする必要もない。1日24時間臨戦態勢が取れる。社長たった一人しかのこらないならそれもよかろう。入札資格としての経営事項審査制度にどう対応するのか、あるいはまたコリンズ技術者登録制度にどう対応していくのか? これを小賢しいという。

売上半減を覚悟すべきなのに、全員解雇とかの極端なこと以外に生き残りの道はない。

以上、指令1から書き出してみました。

著者のホームページを見てみました。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~donky/

本の使い方が書いてありました。以下抜書きします

○ 社員の皆さんに読ませて下さい。

 「社長、ウチはそんなことはありませんよね」などと危機認識を持たない社員は、直ちに解雇して下さい。

これを読んで行動を変えない幹部は、直ちに解雇して下さい。

○ 取引先に紹介してあげて下さい。情報に敏感になれない取引先は、金銭感覚もドンブリです。徹底的に絞れるだけ絞り上げて下さい。

 

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b.ビールにアイデアシール

酒類卸売のアイ・キャン(秋田市)は「オリジナルビールシール」を販売中です。市販の瓶ビールのラベルの上に貼って使うもので、「○○さん、お疲れさま」とか「○○大学優勝祈願」といった文字を印刷するのです。シールは元のラベルと同じ大きさなので、あたかもオリジナルビールのように見えるということです。注文はインターネット上で受け付け、一週間以内に作成して届けられ、メッセージ加工料1000円、シール1枚につき50円です。同社では、同様のアイディア商品で年商のおよそ半分を稼ぎ出しています。ちょっとしたアイディアが商売になるのかと思うとおもしろい気がしますし、このシールも何かちょっと使えそうな気がします。(日経ベンチャー10月号から)

 

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c.いつも

いつも行く本屋さんでのことです。カウンターに本を持って行きながら、店員さんを見ると見覚えのない人でした。勘定を済ませたら、彼女「いつもありがとうございます」というではありませんか。あれ、ちょっと違うなと思いました。そうです。いつもは「いつも」という言葉がつかない、ただの「ありがとうございます」なのです。「いつも」という言葉をくっつけるだけで、「私はあなたを知っています。『いつも』うちの店で買ってくださってありがとう」という意味を持つことになるのです。聞きなれた言葉でも、ちょっとしたものがくっつくと新鮮なメッセージになるのです。もちろんありがとうのメッセージはしっかり私に届いたのでした。

こういった言葉、ほかにもきっとたくさんあるはずです。

 

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d.激動の時代に何をするか

 先の読めない時代です。何が起こるかわからない。こんなときに、私たちはいったいどうすればいいのでしょうか

  1. 何もしない
  2. 何が起こるのか予測して、予測にしたがった行動をとる
  3. 基本の力を貯える

実は、@「何もしない」というのはとてもむつかしいことです。たとえば、私たちは、日常の生活でドルが何円なのかは無関係だと思っています。預貯金、借入金は、すべて円建てでしています。そして、円とドルの相場は、自分達の生活に関係ないと思っているのです。でも、外国為替は私たちの資産形成に大きな影響を持っています。説明を簡単にするために、今月は1ドル=100円、来月は1ドル=200円だったとします。今月100円を1ドルに変えておくと、来月は円に戻したら、200円になっているわけです。一月で、資産が倍になる。でも、今月、100円で1ドルを買わないのは、来月1ドル=200円にはならない、という立場をとっているからなのです。借金の場合はどうでしょうか。今月1ドル=100円、来月1ドル=50円としましょう。今月1ドル借金をする。それを来月返す、でも、そのときは50円でいいわけです。

  今月、海外旅行に行ったとします。100ドル余りました。でも、どうせ、来月も海外旅行に行くから、ドルのままで置いておこう。ドルで使うんだから、ドルが下がっても大丈夫だ。こういう話をよく聞きませんか。一見それは、外国為替に関係のない立場のようにみえますが、そんなことはない。それは、円が強くならないという立場に立っているのです。

  余った100ドルを、今のレート、たとえば1ドル=100円、で円に直すとすると、1万円になります。来月、1ドル=50円つまり2倍の円高になっているとすると、100ドルを手にしようとすると5000円で済みます。5000円もうかってしまうのです。外国為替は、とても簡単な例ですが、世の中、何もしないでいるというのは、むつかしい、というか、何もしないというのは、将来も何も起こらない、今のまま、現在の延長線上世の中進んでいるとう予測に立っているのです。その、一番の問題は、リスクをとっている、自分がそういう立場を選択しているという意識がないことです。

A将来何が起こるか予測して、その予測にたった行動をする。この前半は、やさしい。よく、聞きます。「だから、あのとき、自分は、ああ言ったじゃないか、世の中こうなると」でも、思ったことは、行動しないとお金や物になりません。行動することは、多くの場合大小の差はあれ、リスクを伴います。リスクを意識して、行動する。大切なのは、そのリスクがどのくらいのものなのか認識することです。たとえば、景気はこれからどんどん悪くなるという立場をとったとすると、「建設崩壊」のようなだいたんなことをやっていかなければなりませんが、景気が回復していく場合には、それについていくのが難しいかもしれない。

B基礎力というのは、頭と体だと思います。頭と体を鍛えることです。このこと自体リスクはありません。頭と体を鍛える。

  みなさんは、この激動の世の中、どのようにすれば、生き延びていけるとお考えでしょうか?

 

 

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