月刊サワネ 1999年2月号

a.100万円未満の情報通信機器

b.本−「失敗の教訓」著者 日下公人 もうひとつの「ゼロ戦」論 1400円+

cインターネットで買い物

d.  自分でわかる

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a.100万円未満の情報通信機器

平成11年の税制改正で、平成11年4月1日から12年3月31日までの間に100万円未満の特定の情報通信機器を取得した場合には全額損金算入されることになりました。パソコンなどがそれに該当することになります。2月とか3月に買う予定のある方は少ししんぼうして4月に買えば、全額経費となります。

 

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b.本−「失敗の教訓」

著者 日下公人   もうひとつの「ゼロ戦」論 1400円+税

著者は経済学者、評論家。趣味の戦史を題材に取り、第2次大戦で活躍した日本の名機ゼロ戦を中心に日本はなぜ負けたのかを探っていく。たとえば

 

ゼロ戦52型の機銃は7.7ミリ、12.7ミリ、20ミリと3種類もあった。アメリカ軍は12.7ミリの1種類だけだった。口径の違う機銃をつんでいると出撃準備もたいへんだし、弾道も口径ごとに違うので射撃もたいへんだった。

 

著者は、これを幕の内弁当的なあれもこれも戦術であるとし、責任逃れに過ぎないと言っています。

たまたま、日経ビジネス(2月1日)におもしろい記事が出ていました。すかいらーくグループの中華料理ファミリーレストラン、バーミヤンの話です。撤退を検討しなければならないほど業績の悪かったバーミヤンは現在優秀な経営成績を誇っています。改革のひとつは

 

100種類あったメニューを35種類まで絞り込んだ。「調べてみたら、注文の80%以上が主力商品30品に集中している。」からだ。

そうすることで注文が一定の料理に集中し、調理作業が簡素化できる。その結果、料理を客に提供するまでの時間が短縮する。同じ料理を多数調理することで調理者の技術が向上し、味も上がった。食材のロスが低減した。

 

すごい成果です。もちろん他にも、単価を下げるとか、厨房面積を狭くして、出店単価を抑えるとか、料理の味を高めるための外注品の内製化とか、いろいろ改革をしていますが、メニューの絞り込みの効果は高いようです。

単純化という視点でこれを見ていくと、例えば、回転寿司チェーンの鮮度管理があります。回転寿司店「くら寿司」を大阪中心にチェーン展開するくらコーポレーションでは、コンベヤで流し始めてから55分経過したものを廃棄しています。もったいないという気はしますが、鮮度管理に時間だけを目安にするという単純化の手法を導入することで、大きな効果を上げています。マクドナルドでも10分という時間だけを基準に廃棄しています。

話が飛びましたが、こういう現代に通じる事例がたくさん出て来ておもしろい。最後に、現在の景気の低迷について、「そんなものは気にしないで良い。今はマイナス成長にすぎないが、昭和20年は戦争で消滅そのものだった。たしかにいま、崖から下をのぞくような恐怖があるが、一度崖の下にすんでみたらどうだろう。崖の下にだってそれなりの生活があり、暮らしがあった。」

「日本人はもっともっと趣味をもつことだ。そうすることで知恵がでる」

 

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c.インターネットで買い物

時計が壊れてしまって、新しいのを探していましたが、なかなか、適当なのがなくて困っていました。時計の条件は、アナログ、強い防水、外観がシンプルときわめて控えめなのですが、なかなか見つかりません。以前新聞の広告でどこかの国の軍用時計を通信販売していたのを思い出して、インターネットで検索してみました。

スイスの山岳警備隊御用達という時計を見つけ、Eメールで注文しました。それが、1月26日の朝です。その朝のうちに以下のようなEメールが入っていました。

――――――――――――――――――

澤根哲郎様

 

この度は弊社取り扱い商品

「スイスマウンテンパトロール公式時計」をご注文いただき、誠にありがとうございます。

お客様がご購入になった商品の合計は

商品代金¥13,500+送料¥800=¥14,300になります。

佐川急便の代金引き換え便にてお送りいたします。

商品は今日(1/26)発送の手配をとりますので明後日(1/28)ごろのお届けになります。

もし、ご不在の場合は不在票の連絡先に

お客様のご都合のよろしい日時をお知らせ

ください。

ご注文ありがとうございました。

――――――――――――――――――

そして、翌27日には到着していました。日にちも時刻も調整済でしっかりあっていました。届く速さと、注文の簡単さに感心しました。

町に買い物に出かけて似たようなものを探すとしたら、どの位の時間が掛かるでしょうか。考えたくありません。

買いたい物がはっきり決まっていて、商品の品質も確かなものであれば、インターネットでの買い物ほど楽なものはありません。日本人は手にとってよく見てから買うとは良く言われることですが、それも値段によるでしょう。商品の値段が上がれば、質感、品質に対する要求も高まるでしょうか、一定の金額以下であれば、あまり気にしないで買ってしまう層もけっこうあるように思います。

年末のアメリカでは、クリスマス商戦はインターネットの一人勝ちだったようです。日本でも、取引形態が変わりつつある、いやすでに変わってしまっているのかもしれません。

アメリカでは新車購入者の20%以上がインターネットで購入しているそうです。日本でも、すでに10社以上がインターネット上で営業しています。

 

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  1. 自分でわかる

年始でしたか、お釈迦様の物語をテレビでしていました。そこから印象に残った話をします。

――――――――――――――――――  

死んだ子供を抱えた女がやって来て、仏陀に子供を生き返らせてくれと頼んだ。仏陀は女に言った。

「この村の中で葬式を出していない家の××(何だったか忘れました)を集めてきなさい。それで××(これも忘れました)をすれば子供は生き返るだろう。」

女は村中をたずねてまわったが、葬式を出してない家などどこにもなかった。

  女は、死はすべての人に訪れるものだということを知り、子供の死をあきらめることができたという。

―――――――――――――――――――  

こういうお話でした。

  もしも、仏陀が最初に、「死は誰にでも訪れるものだ。村の中で死者を出してない家などない。子供はあきらめなさい。」

  こう言っていたら、女はあきらめることができなかったろうと思うのです。仏陀は直接女を説得することはできないと思い、女に自分でそれを知る道を示したわけです。

  人が人に教えるのは難しい。仏陀にとってさえ難しいのです。本当の理解は自分でわかるという手続を踏まなければ、なかなかえられない。人が人に教えることができるのは、むしろこの自分でわかるための方法なのだ。そう思ったのでした。

  教えるということは、自分が正しいと思う考え、あるいは、自分の感動を相手に伝えることです。であれば、その結果である感動だけを伝えるよりも、自分の体験を相手に追体験してもらう、似たような体験、自分の体験をエッセンスにした体験をしてもらうということの方がより深い理解が得られるのでしょう。

 

 

 

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