月刊サワネ 1998年 9月号
a.本−「クレサラ戦争をどう闘うか」著者 青木 孝 1500円+税 b.責任問題 c. 食品卸値館 d.スカイマーク社予約好調 e. 株式会社HNI ハンディネットワークインターナショナル
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.本−「クレサラ戦争をどう闘うか」著者 青木 孝 1500円+税
[以下要約]
自己破産予備軍300万人時代の到来
自己破産申請件数の推移
1986−1990年 1万人
1991 2万人
1992−1995 4万人
1996 5.6万人
1997 7.1万人
クレジット、サラ金問題を「クレサラ」問題と呼んできた。自己破産は1997年で約7万件ある。その数で、自己破産が完結する免責決定まで1年かかっている。現状でも自己破産予備軍が300万人もいて、住宅ローンの返済が困難になるとされる1998年ショックが重なると、もはや、「クレサラ戦争」として、国家的に対応しなければならない。
最少の見積もりで、破産予備軍の0.5%が自己破産するとすると免責決定まで2−3年かかってしまい、自己破産のシステムが機能しなくなる。
現状でも、年間自殺者3000人、夜逃げした人11万人。いったいどうなるのか。こんな時に、金融ビッグバンとか規制緩和とかとんでもない。被害が広がるばかりである。
この危機を乗り切るためには、国家的取り組と国民的意識改革が必要だ。国家的取り組みとは返済猶予、減免とかの債務者救済策だ。意識改革とは、金融の実態を知つこと、キャッシュレス社会の危険を知ることである。
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ながながとした要約になってしまいましたが、この本で驚かされたのは、現在の破産者の数とその予備軍の数です。予備軍の人数をどう計算するのか、知りませんが、クレジットやサラ金で多重債務を抱えてしまうと、なかなか、返しきれないのではないでしょうか。とすると、予備軍のほとんどはやげて破産する。この本の予測よりもっともっと多くの人数が破産者となるのでは、と思ってしまいます。いったい、どうなるのでしょうか。 |
トップに戻る .責任問題
経営者同士で5人集まって話しをしていた時のことです。ひとりが、言いました。「先日、たいへんなことがわかった。当社ではお客様のデータを毎月チェックしているのだが、なぜか、あるお客様のデータのチェックが数年間できてないようなのだ。担当者に尋ねても、要領を得ない。調べてみると、データをチェックしたあとが残ってない。やはり、チェックできてなかったんだ。たんへんな損害を出してしまった。その担当者も、どうしてチェックできてなかったか、分からないのだ。」
話を聞き終わって、一人の人が言いました。「それは、担当者は悪くないな。システムの問題だ。システムを作らなかったあなたの責任だ」話していた人も、「そうだな。システムの問題だ」と言って、その担当者を非難しようとはしませんでした。
わたしは、最初この話を聞いて、この担当者をみんなで寄ってたかって非難することになるかなと思っていたのですが、意外な展開に驚かされました。確かに、担当者をせめても、改善はされません。今後のことを考えると、担当者が誰であっても、スムーズにことがすすむというシステムの問題に意識を集中する方が良いでしょう。当たり前のことかも、しれませんが、なかなかこうはいきません。つい、担当者をせめてしまうことが多いと思うのです。
こういうすぐれた友人に恵まれて、良かったと思ったのでした。
トップに戻る .食品卸値館日経ベンチャー9月号から
シートゥーネットワークが展開する加工食品のディスカウント店です。特徴を列挙してみます。
@無名ブランドの商品を、そのブランドを前面に出して売る。
A無名商品に解説をつける。「マ○ドナ○ド御用達!!」−主婦は、安くても良いものだと思える材料が欲しい。安いだけでは、だめ。
B開店から2ヶ月で黒字にする。できなければ閉店する。
C処分品のたたき売りが得意。−消費者は安い商品を見つけるとなぜ安いか疑問を持つ。疑問にきちんと答えると、安心して買ってくれる
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おもしろい記事です。とくすばらしいと思うのが、新規出店の撤退期限をあらかじめ決めている点です。新規出店とか、新規事業開始とかの時に、縁起が悪いからと、成績が悪かった時の撤退期限を決めないことが多いと思います。決めておかないと、だらだらと、長引いて傷口を広げることになりがちです。 撤退期限だけでなく、期限を決めるというのは、実行させる強制力が強いものです。日切り地蔵を思い浮かべます。日限を切って願いごとをすると、かなえてもらえる。お地蔵様が、締め切りを怖がって願い事をかなえてあげるのか、本人が自分の願いを意識して、その結果願いが実現するのか、まあ、それは、どちらでも良いことなのですが。 無名ブランドのブランドを前面に出して、自信を持って売ること。これも、ブランドをこそこそ隠すように売ることに比べれば、ずっとお客様は買いやすい。ブランドを前面に出されたものを買うと名前を覚えるでしょう。一度、名前を覚えて物が良ければ次も同じ物を買うでしょう。名前を覚えるということはたいせつなことだと思います。 |
トップに戻る .スカイマーク社予約好調
共同通信ニュース速報 08-19
定期航空業界に35年ぶりに新規参入し、羽田―福岡路線に9月19日に就航するスカイマークエアラインズの予約が好調、第一便はわずか二十分で満席となった。既存各社の正規運賃の約半分という片道一万三千七百円の格安運賃が、人気を呼んでいる。 このため、全日空、日本航空と日本エアシステムは、搭乗日前日までに予約をすれば料金を割り引く「特割」の適用便数を羽田―福岡路線で拡大。4割が最高だった割引率も5割に引き上げた。
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明るいニュースでしょう。新規参入が、困難あるいはほとんど不可能と思われていた業界に、新しい会社が、参入し、低価格でサービスを提供する。規制緩和の一環といっていいのでしょうか。 しかも、親会社は、HISです。本業の旅行業でも低価格で力をつけ、世の中に低価格のフライトチケットを当たり前のものとして定着させた会社です。最近、JTBが格安チケットの販売に乗り出したのも、このHISの影響が強いといえるでしょう。とにかく、アメリカンドリームを日本で味わったような気分です。 明るさ力強さを感じる一方で、低価格化の波の強さを感じます。流れはデフレなのでしょうか? |
トップに戻る .株式会社HNI
代表取締役春山満
HNI:ハンディネットワークインターナショナル http://www.hni.co.jp/
日経ベンチャー9月号の経営テープで講演を聞きました。この会社は、介護用品の開発販売から特別養護老人ホームのコンサルタントまで、幅広いヘルスケアビジネスを展開しています。社長の春山氏は、昭和29年生まれ。24歳の時に進行性筋ジストロフィー症にかかっていることがわかりました。このとき、医者に次のように言われたそうです。「この病気は、筋肉がだんだん動かなくなっていく。手足が麻痺し、やがて臓器、心臓が動かなくなって死んで行く病気だ。治療法も対症療法もない。リハビリしたら、そこから悪くなる。何もしなかったら、当然運動機能は失われる。ところで、すぐ入院してください」
「治療法も対症療法も何も無いのに入院して何をするんですか」
「あなたの場合、症状が非常にきれいに出ていてめずらしい。検査します」この、医者の言葉に怒りを覚え、春山さんの新しいスタートのきっかけになったのだろうと思います。
現在、春山さんは、首から下の運動機能を全廃。彼の言葉をすこし並べてみます。
「失われた機能は数えない。今使える機能を数える。」
「65歳以上の人の半数が、6ヶ月以上の寝たきり状態になる。介護に疲れて親が死んだ時には、子供がほっとする。そんな日本でいいのか。適正な介護サービスが必要なのだ。適正な商品が、きちんと供給されなければならない。そのためにはもうけなければいけない。」
「介護ビジネスに参入して来た企業が次々に死んでいってるのは、きちんと商売としてとらえないからだ。高邁な理念には、経営意識が必要」
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