月間サワネ 1998年8月号

a.本−「大蔵官僚の復讐」テリー伊藤

b.お寺の夏祭

c.時間はかかるが、日本は立ち直れる

d.「財政再建プログラム素案」

e.*韓国の国産品愛護運動

 

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a本−「大蔵官僚の復讐」テリー伊藤

 お笑い大蔵省極秘情報2 1300円+税

 

前著に「お笑い大蔵省極秘情報」「お笑い外務省機密情報 」があります。どちらも、思わず笑ってしまう、国民としては情けない話でいっぱいですが、今回もなかなかすごい。キャリアはノンキャリと政治家を馬鹿だといい、ノンキャリはキャリアと政治家を馬鹿だという。そして、キャリアもノンキャリもいちばんの馬鹿は国民だと言います。この本を読むと、日本の官僚は世界一だなどと、つい先日まで言っていた国民は、なるほど馬鹿なのかなと思ってしまいます。

こんな人たちが、日本の官僚なのかがっかりする話はいっぱいあるのですが、その一つを紹介します。大蔵は通産にある件で恨みを持っていて復讐したいのだそうです。で、どういう復讐をするか。当然、予算なのですが、その中身がすごい。

「役人の復讐というのは細かいところでチビチビやる。大通産省といえども、予算については、担当の主計官のところに担当の局長なんかが来て、細かいところを全部ご報告、ご説明して、一つ一つ、ボールペン1本まで許可を求めてやっと予算を取る。だからひとつひとつ文句をつけていくわけです。通常だったら、文句のつけようのないところ、庁舎のエアコンが具合悪いとかにいちゃもんをつけて削る。そうすると実際に勤めてる人が困るわけです。せこい復讐ですけど、せこければせこいほど、やってる方は快感があるわけ」

引用が長くなってしまいましたが、信じられないくらいせこいでしょう。私たちの政府の中枢にはこういう人たちがいて、国民を馬鹿呼ばわりしてるわけです。日本にとって良いことは自分達のした仕事で、悪いことは政治家や国民に押し付けられて仕方なくしたんだと言います。

私たちは、政府をあてにしてはいけないんだな、自力でがんばっていくしかないんだな。そう思えてきます。

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bお寺の夏祭

  岡山市南方という所に長泉寺というお寺があります。そこで夏祭があって、子供たちと一緒に行ってきました。山陽新聞の催し物欄で、沖縄のバンドが来ることを知って行ってみたのでした。それまでは、長泉寺がどんなところなのか、どんなお祭りなのか、行ったことも聞いたこともなく全然知りませんでした。

祭りの場となっていた境内は、お寺としてはかなり狭いものでした。岡山神社の3分の1くらいでしょうか。そこにあふれるくらいのいっぱいの人々が集まっていました。境内に入るとすぐ右手に会議用の机がいくつか並べてあり、食べ物飲み物のチケットを販売していました。左手奥にはステージがしつらえてあって、そこではやがて沖縄のなんとかバンドが演奏を始めることになるのでした。ステージに向って椅子が何列か並べてあり、たくさんの人が座っていました。本堂の廊下階段にも人がいっぱいいて、ステージを見ながら飲んだり食べたりしていました。あちらこちらに顔を出すので有名な知人も2組来られていました。

若い、たくさんの人が、沖縄料理を売っていました。沖縄そばや、ブタ料理、オリオンビールもありました。料理は、お寺の後ろでボランティアが作っているとのことでした。

住職にお話を伺うと、ボランティアの人というのは奉還町の青い翼という団体の若い人たちで売上はどこかに寄付されるということでした。また、御本尊の側の仏様はインド直輸入とのことで、住職自身インドの仏教運動にも関わりを持たれているようでした。

この狭い境内にたくさんの人が客として、ボランティアとして集まり、楽しんでいる様子を見て、またご住職がいろいろ活躍されているのを知り、たいへん感心したのでした。やればなんでもできるんだな、いろんなことができるんだなと思ったのでした。

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c時間はかかるが、日本は立ち直れる

  【フランクフルト26日共同】「日本の今の危機は明治維新や第二次大戦後の復興期を思わせる。時間はかかるが、立ち直れる」―ドイツ六大経済研究所の一つ、IFO研究所(ミュンヘン)は二十六日、「二十一世紀への日本のいばらの道」と題する報告書を発表した。                          

いいニュースなのでしょう。とにかく「立ち直れる」と言ってくれているのですから。問題は時間がどのくらいかかるかです。8月4日の日経に「乗用車販売に下げ止まり感」の見出しがあって楽しみにして読んでみました。3ナンバーの販売台数は7月で前年同月5.1%増で4ヶ月連続で前年実績を上回ったとありました。一方5ナンバーは2.2%減ということですが、マイナス幅は縮小しているとのこと。景気回復は富裕層の購買から始まるといいますから、その予兆は見えているのかもしれません。

それでもやはり「失業率4.3%、最悪更新」などというニュースからも目をはなせません。

 完全失業者数は前年同月比で五十五万人増の二百八十四万人だと言いますから、対前年比で24%増加したことになります。けっこう大きい数字です。

 

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d「財政再建プログラム素案」

大阪府 共同通信ニュース速報

*今後十年間一般行政部門で約二千二百人その他で4800人の職員定数削減

*職員の定期昇給を二年間凍結

お役所というものは、節約とはあまり縁がないものと思っていました。年度末に予算が余って困るから、要らない工事でもするというイメージがありましたから。そのお役所が本格的なリストラを始めた、始めざるを得なくなったわけです。

ゼネコンでは、なりふり構わない人員削減がはじまっているようです(日経ビジネス7/13)。社員の能力や実績はどうでもいいのです。誰でも良い。やめてくれたらそれでいい。1番仕事のできる社員が辞めたら、2番目が1番目になる。以前は、やめて欲しい人にやめてもらうというのが、あたりまえでしたが、それでは間に合わないというわけです。ゼネコンが発表した人員削減計画を書いておきます

 

青木建設:2773人→2000人、28%

フジタ :5460人→4500人、17%

東急建設:4796人→3996人、17%

清水建設:9000人→8000人、11%

日本国土:2549人→2150人、15%

 

清水建設の専務は「21世紀の初頭まで受注が現在の水準を大きく上回ることはない」と言っています。立場を考えれば、本音はもっと悲観的なものだと思います。

 

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e韓国の国産品愛護運動

  ソウル21日共同】パソコンソフト最大手の米マイクロソフトに買収される予定で消滅寸前だった韓国語のベストセラー・ワープロソフト「アレアハングル」が、国産ワープロソフト保護を訴える市民運動で生き残る可能性が出てきた。ワープロソフトを守る市民運動というのは世界でも例がなく、注目を集めている。        

 「アレアハングルを守る運動本部」が発足。11億円をアレアハングルに投資、応援する。                   

日本と韓国とはやっぱりずいぶん違う国なんだと思い知らされる記事です。

日本の国民的ワープロソフトと言えば「一太郎」です。最近、マイクロソフトのワードにシェアを奪われてメーカーのジャストシステムが赤字になりましたが、つい最近までは、ワープロと言えば「一太郎」で、長年にわたり圧倒的なシェアを誇っていました。でも、「一太郎」を救おうなどと言う運動は想像することすらできません。そう言えば、韓国では金の供出などと言う話もありました。これも今の日本では考えられません。

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