月間サワネ 1998年7月号

a.本―――「売れるようにすれば売れる」企業経営成功の秘訣

唐津一  PHP研究所 1,143円+税

b.どうするか

c.7/1から損害保険料自由化

d.景気−記事から

e.アウトソーシング

f.犯罪発生と経済

 

 

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a.本―――「売れるようにすれば売れる」企業経営成功の秘訣

唐津一  PHP研究所 1,143円+税  不況不況と国中大騒ぎしているが、本当にそうなのだろうか。金融証券業界はたしかにおかしい。しかし、その規模はわずかに25兆円、日本経済のわずか5%である。対して製造業は125兆円。現実に製造業の中には好況で涌いているところがいくつもある。不況の原因はマスコミの流すマイナスのニュースだ。これで日本経済を支えている個人消費が冷えているのだ。日本にはすごい技術を持った、売れている物がたくさんある。この売れる技術を開発することで不況は克服できる。

以上のような趣旨で、元気の出る本です。すごい技術の例として、電解コンデンサー用の紙を世界の70%作っているニッポン高度紙、船舶スクリューで世界の40%のシェアをもつナカシマプロペラ、売上の75%を3年以内に開発した新製品で占めるヒューレットパッカードなどをあげています。

 

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b.どうするか

 どうも景気は最悪の様相です。秋には良くなるとか、来春にはとか言う声も聞かれますが、あてにはできません。どうすればよいのか、何をすればよいのか。何か効果的なすばらしい手を打ちたい。でもそんなに良い考えなどはなかなか出てくるものではありません。で、時間ばかりが経ってしまいます。

ソニーのプレイステーションがあっというまにゲーム機のトップになったり、あっというまに長銀がなくなってしまうことになっていたり、一種の社会現象まで巻き起こした米ナイキが大赤字をだしたり、動きの速い時代です。スピードが大切です。とりあえず、考えをたくさん出しましょう。あーしたらどうか、こうしたらどうか、という考えを数多く出してみましょう。ひとつ考えを出しては、批評しこれはこういう理由でだめ、また、ひとつ、考えを出して、また、こういう理由でだめというのではなくて、批判はしない。まずたくさんアイディアを出す。そして書き留める。それをじっとながめる。どれを選ぶか決める。そういう手順でやっていけばよいのではないでしょうか。大切なことは、アイディアを出す段階では批判、否定はしない。ということです。

  1. アイディアをたくさん出す。
  2. そのアイディアを一覧できるようにする。
  3. 実行するものを選ぶ
  4. そのアイディアを実行できる具体的な形になおす

4については、こういうことです。例えば、人件費を下げるというアイディアの場合、どうやって下げるか、いつまでに下げるか、また、誰の賃金を下げるか、やめてもらうのかどうかといったことまで決めます。客数を増やすというアイディアがあったとすると、このアイディアはこのままの形では実行に移すことは難しい。客数が増えるかどうかはあちらの都合にもよるからです。だから、たとえば客数を増やすということの実行計画は、既存のお客様に新規の客の紹介を依頼するという形の実行計画に変えます。客の紹介を依頼するのですから、こちらの都合だけで実行することができます。また、電話1日何件以上という目標も実行計画のひとつの形でしょう。具体的な行動計画を立てましょう。

いろいろ聞いてみると、従業員の方に退職してもらったり、残業をなくしたり、また、役員報酬の削減と同時に従業員の賃金を下げるなどで経費削減をしようとしている企業が多いようです。時は金なり。1日遅れれば1日の損です。

 

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c7/1から損害保険料自由化

  自由化の波が損保業界にも押し寄せてきました。自由とは耳に心地のよい言葉ですが、自由とは競争のこと、これまで、同一価格で共存をしてきた業界は、競争の世界に入ることになります。この競争は、損保会社を淘汰するとともに、損保の代理店も淘汰するでしょう。これから規制緩和が進むのですが、同じように競争の激化があちこちの業界で始まることだと思います。

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d景気−記事から

 *地方景気、底ばいの様相・日銀支店長会議 07/07

  雇用・所得環境はすべての地域で後退している。通貨危機の影響でアジア向け輸出が減少する傾向が続いている。

*アジアは世界で最悪の債務デフレに直面

【ニューヨーク1日共同】

米経済誌フォーチュン最新号(7月20日号)は、アジアは1930年代以降の世界で最悪の債務デフレに直面していると分析。昨年よりも手痛い通貨と株式市場の崩壊を体験する可能性有りと警告している。

*6月の早期景気観測調査 1998-07-02時事

日本商工会議所が2日発表

全産業の業況指数過去最悪水準を更新

○建設業は、受注競争の激化で採算が悪化

○製造業は、輸出関連企業への円安効果が一部みられるが、需要低迷による採算・業績悪化が目立つ。

○卸売業は、資金繰りの悪化と円安の悪影響

○運輸業は、燃料費の値上がりを懸念

元気の出て来るような記事はありません。景気は良くなってくれた方がいいのですが、期待しない方が良いようです。

 

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eアウトソーシング

   朝日新聞ニュース速報 1998-06-21

業務の一部を外部に委託する「アウトソーシング」で、どれだけのコスト削減が期待できるか――通産省が効果を調査

情報システム部門の運用管理− 10%強

給与計算業務(従業員百人規模)− 47%。

商品の棚卸作業− スーパー26%

ホームセンター50%

アウトソーシングに伴うトラブル

品質が低い (84件)

コストが導入前より高くなった (54件)

納期が遅れる (45件)

など、248件

企業の経費を減らすために相反する方法がふたつあります。

1.外注している仕事を中に持って来る。 

2.中でしている仕事を外に出す。

アウトソーシングは2の方法です。このメリットは、経費が固定化しない。専門家にまかせることによってより効果的になりその仕事自体が安くなる。などが考えられます。1の中に仕事を取り込む方法は、内部で人に余裕がある場合に有効です 。いずれにしても、どちらを選ぶかについては、本当はどうなのか、しっかり確認してからにしたいものです。

 

 

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f.犯罪発生と経済

時事ニュース速報 ニューヨーク5日

ニューヨーク市内の犯罪発生件数が歴史的な低水準まで減少しているが、6日付の米金融専門紙バロンズは「株価の上伸と犯罪発生率の低下には因果関係がある」との見方を示した。

*東京都内で強盗が増えている− 朝日新聞ニュース速報 1998-07-01

1月から5月までに東京都内で起きた強盗事件は昨年同期より二割増えた。金融機関に強盗が押し入る事件は12件と昨年の4件から一気に三倍増だ。長引く不況の下、安易に強盗に走る殺伐とした世相が浮かぶ。

 アメリカに対して、日本が自慢できるものの一つとして犯罪の発生率の低さがありました。アメリカは確かに資源も多い、金持ちだ、自由もたくさんある。けど、犯罪がたくさんある。対して日本は平和だ。だから日本の方が良い。犯罪の発生率自体はアメリカの方がまだ多いのでしょうが、近づいている様で不気味です。

 

 

 

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